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神楽坂、榎町にある太陽光発電の素敵なご自宅に招かれ、とある個人パーティに参加する。土井香苗さん、という若き女性弁護士の話を聞きながら、美味しい料理を食べるという、ゆるやかながら意義深い集まりだった。土井早苗さんは、なんと筆者と同い年であるが、大学3年生のときに司法試験合格最年少記録を樹立した才媛であり、その後、世界各地で外国人、特に難民の人権問題に取り組んでいる。そのプロフィールだけを伺うと、あまりの才媛ぶりに恐縮してしまうが、本人はとっても気さくでむちゃむちゃ楽しい人。
各界で活躍する著名人を臨時教師として母校に招くNHKの番組「課外授業 ようこそ先輩!」。10月に放送された土井さんの回をビデオで拝見する。小学生が世界を平和にするための法律を考え、それを国連大学の国際会議の席上、絵と言葉で表現するというプログラムだった。土井さんの魅力と巧みな仕掛けによって、小学生の発想のやわらかさと平和・平等に対するまっすぐな姿勢がひきだされていく、とても良い番組に仕上がっていたが、実際の収録時に扱った憲法前文の部分がすべて跡形もなくカットされているのは、やっぱりNHKのなせる業。。。ということでした。 その集まりには私のような文化芸術関係者から、NGO活動家、大学の先生から医学部の学生さんまで、多種多様な人が集っていた。同じような信念を持ちながらも普段別のフィールドで活動する人々を横糸で繋いでいく、とても貴重な時間となりました。 ▲
by smacks
| 2005-01-30 23:55
| ■その他もろもろ
パレスチナに電話をする。
舞台美術の制作に関し、ここ数日間の話し合いと決断が新作のすべてを左右するだろうという、おおきな転換点を迎えている。月曜日には椿さんと小林さん(舞台監督)との3者会談、本日は音響・照明・字幕も勢ぞろいのテクニカル・ミーティングを経て、いろんなことが具体的にテーブル上にのった。その結果を踏まえて、舞台美術として制作する「壁は硬質ダンボールでいこう」という提案を、ジョージ・イブラヒムにする。彼らにとってダンボールはチープ素材の筆頭で、耐久性に心配があるからアルミの枠組みを組んでそれに布をはれ、というオーダーだったが、布では湿気でしわがよったり、船便での輸送時に耐久性が心配。日本の硬質ダンボールはいかに丈夫か、建築家・坂茂の例などをひきながら説得。どうやら納得した模様。 電話の向こうのジョージ・イブラヒムは、ちょうどリハーサルの合間の対応だったせいか、ものを創っているときの特殊な興奮状態にいるように感じた。よく言えば集中してずんずんと進む勢いがある。悪く言えば、人の話を一切聞かない・・・! なんだかんだ30分も電話をきることができなかった(ああ、電話代すみませんっ・・・) いずれにしても遠隔操作でものを創ることのもどかしさが、双方に募ってきたのも事実だ。まだまだ課題山積。。。むむむ。 ▲
by smacks
| 2005-01-27 23:33
| ■TIF05-パレスチナ
パレスチナの劇団のビザ申請へ、ひとり入国管理局へ。
なぜこんな場所にあるのか? ここへ来た人は誰もがそう思うことだろう。品川からバスにのって15分、東京湾の倉庫や工場が並ぶ一角に、入管はある。 ほぼ1年ぶりに来て、あの独特の雰囲気にさっそく飲まれてしまった。基本的に外国人受け入れに消極的な日本で、それでも何とか生活しようとしている外国人の人たちの目に見えぬ焦りや疲労や苛立ちが、痛いほど伝わってくる。こんなところまで何度も通わされる彼らにとっては、往復のバス代+電車代だって馬鹿にならない。 我々が申請するのは、いわゆる「興行ビザ」。単なる文化・芸術交流ではなく、それによってギャラが発生する興行者=エンターテイナーという定義だ。興行ビザの申請は週2回(火曜・金曜)のみ、時間帯も9時~11時、13時~15時と短い。その時間帯に押し寄せるのは、我々のような由緒正しき(?)文化団体だけではない。フィリピンやタイからうら若き女性たちを「ダンサー」と呼んで連れて来る業者さんたちも、たくさんお見えです。。 そんな業者のおじさんたち、顔や風貌はいかにも怖いが、実は結構親切。申請用紙が変わってパニくっている筆者に、新しい書き方をあれこれと教えてくれる。もしや同業者と思われてる?? 「イスラエルから呼ぶの? 何、エアロビ? 女の子いるの?」と聞かれました。。ははっ とりあえず慌てて作成しなおした新しい申請書類も受理されて、一安心。あとは10日後、無事に許可書が発給されるのを待つ・・・だけどパレスチナ政府発給のパスポートで申請した2人分は、「無国籍」扱いなんだよなあ。。。ますます切ない入管の日々は続く。 ▲
by smacks
| 2005-01-25 23:59
| ■TIF05-パレスチナ
金沢には日本の素晴らしいものがぎゅ~っと凝縮されている。金沢滞在3日目の結論である。
金沢市民芸術村から武家屋敷を抜けて、21世紀美術館や石川近代文学館を横目に、兼六園をぐるりと回ってひがし茶屋街へ。・・・と、市内の主要な文化遺産や芸術拠点の多くが、足で回れる範囲に点在する。まるでヨーロッパにいるような、ヒューマン・スケールの都市感覚がとても心地よい。条例があるのか、市内の建造物も茶系の静かな色で統一感があり、日本の地方都市で発見しがちなヤバいデザインのものが圧倒的に少ない。人口は45万人程度と決して多くないが、中心部は人で活気づき、東京との時差も感じさせない。 さすがは加賀百万石。都市の美意識、豊かさが、街の随所からあふれ出ているのを感じた。 さらに充実しているのが食文化。どこで何を食べても、感動的に美味しかった。(とくにアート関係者の皆さんお勧め、APAホテル1Fのお寿司屋さんは、味絶品、おやじさん傑作!) 食器のひとつとっても、居酒屋でちゃ~んと九谷焼の器に添えられているところがにくい! 完全に加賀百万石の金沢に魅せられた3日間だった。また何度でも来たい! と思える数少ない都市なのでした。 ![]() ↑ひがし茶屋街にて。お茶屋さんの改修工事も職人仕事でゆっくりと。一緒に旅した大学時代の先輩で建築キュレーター、横山女史による撮影。なぜかカメレオン状態の筆者。。 ▲
by smacks
| 2005-01-23 22:59
| ■美術系
念願の金沢21世紀美術館を訪れる。
5年前から準備室に入りこの美術館を作り上げたブレーンのお一人、エデュケーターの黒沢さんと、交流課をとりまとめながらパフォーミング・アーツを中心としたプログラムを担当されている近藤さんに、館内をほぼ丸一日かけて案内していただくという、かなり贅沢な幸運にも恵まれた。(黒沢さん、近藤さん、ありがとうございました) 丸い美術館=まるびぃ、宇宙船、UFO・・・確かにこれは今までどこにも見たことのない美術館だった。市庁舎や兼六園の隣、まさに都市の心臓部に飛来した宇宙船は、どこが正面でも裏でもない。4つある入り口のどこから入ってもOK,どこから出てもOKというフラットに開かれた空間が実現している。まさに彼らが目指したとおり敷居の低い(というか、ない)美術館だ。 ある雑誌のインタビューで学芸課長の長谷川裕子さんが「一般の人々にも受け入れられるためには一流の作品を見せることが重要」というようなことを語っていた。まさに、この言葉に尽きると思う。本当に力のある作品をベストのコンディションで見せること以外に、アートが人々を納得させる方法はない。それを分かっていながらも、行政側の意向や予算と折り合いがつかず折衷案で妥協を重ね、結果誰にとっても不幸で中途半端な美術館が多い中で、ここまで信念を貫き、目に見える形として提示した21世紀美術館。コンセプトや理想を具体化していく過程では、逐一行政側と意思決定をしなければならない。当然生じる意見の相違をどう解決し決定まで運ぶのか? 黒沢さん曰く、「最後は、ゴリ押し」。・・・お、恐れ入りました。ゴリ押しできるほどのゆるぎない確信と、ゴリ押しすることによって流される双方の血(もちろん比喩であって欲しい)を恐れず、その苦痛を乗り越えていく肉体的・精神的な強靭さ。 アートにたずさわるもののハシクレとして、勇気をもらうお話を、たくさんたくさん聞いた。 オープニング企画展「21世紀の出会い-共鳴、ここ・から」も、多くの作品がこの美術館の個々の展示空間にあわせて制作された新作であるためか、心を突き動かされる作品が多かった。とても良かった。筆者同様に、作品に心奪われてでぼ~っとしている子供たちも多くいた。黒沢さんによると地元のヤンキー中学生が美術館に来て何気なく「タレルの部屋でなごんでいこうぜ」発言をしたり、『ブレイン・フォレスト』の部屋では、中学生の間で「手鏡を2つ見つれば高校受験に合格する」というジンクスが生まれ、見つけられなかった生徒が泣き出した・・・などなど、微笑ましいエピソードも数限りなく生まれているようだ。 ![]() ![]() ![]() ▲
by smacks
| 2005-01-22 23:58
| ■美術系
小春日和の午後、アットフォームな記者会見@にしすがも創造舎Camo-Cafeとなりました。我らがボス、自称「中小企業の社長」市村さんの本音トークは、ときに今年の厳しい経済状況をさらけ出しつつ、ときに制作の裏ネタで笑いをとりつつ、フェスティバルとしてのビジョンを熱く伝えた。あっという間に1時間が過ぎた後、国際交流基金の小滝理事とドイツ文化センターの代表の方からもそれぞれご挨拶。やっぱりVIPの方々は話し上手!(しかしお二人とも黒板の前で話すのがなんとも嬉恥ずかしそうだったのはなぜ?)
![]() そして質疑応答を兼ねたカフェ・タイムに突入。コーヒーを片手に記者や関係者の皆さんと談笑しつつ、関係者とあれこれ本音で話し合う。。こんなゆるゆる楽しい記者会見、これからTIF@にしすがも創造舎の名物になるかも? ![]() ▲
by smacks
| 2005-01-20 23:32
| ■TIF05-全体
パレスチナからようやくビザ申請に必要な写真やパスポートのコピーが届いた。とりあえずホッ。なにしろこれがないと何も始まらない。
が、もちろんこれから入国管理局への申請や現地大使館でのビザ受け取りなど、越えねばならない山は多い。ああ、先は長い。。。何しろパスポートだけで3種類もあるし~(ヨルダン・パスポート、パレスチナ・パスポート、イスラエル政府発給の通行許可書)、しかもどのパスポートも英語表記がいいかげんで、よく読めなかったりする。。。ここ2年ほどパレスチナ人をいかに海外に出国させるか、そして再入国させるか、研究に研究を重ねてなお、不安は払拭されない。 で、送られてきた一枚の傑作写真 ![]() ←イマッド君は今回来日する役者さんの一人なのだが、この配色、まるでパレスチナの国旗のような・・・もしや狙った?? ともかくアラブのイケメンくん(そりゃ役者ですから)に会えるのが楽しみ! 日に日に現実味を帯びてきたフェスティバル、明後日(20日)はいよいよ記者発表。にしすがも創造舎のCamo-Cafeでゆるゆると行われる予定です。 ▲
by smacks
| 2005-01-18 02:32
| ■TIF05-パレスチナ
本日発売のART IT.最新号の巻頭4ページ、なんと椿昇さん撮影のパレスチナ写真がどど~んと載ってます。加えて麻生ちまきさんによる『壁-占領下の物語II』の紹介記事も ! これを機に普段は演劇に足を運ばない美術系の皆さんにも、今回の新作はぜひ観に来て頂きたいです。期待大。
![]() メディアアートの特集とはおおよそ関係のないパレスチナについて、でも大事だからと果敢に扱って下さった小崎さんはじめART IT編集部の皆さんに感謝! この内容量、ビジュアルで破格の1300円。 ぜひお求め下さい。パレスチナの風景と、日本のメディアアートのシュールな組合せ。永久保存ものです。 ▲
by smacks
| 2005-01-17 23:20
| ■TIF05-パレスチナ
今度のTIFでパレスチナの新作とともに制作を担当しているチュニジアの作品「ジュヌン-狂気」の話をすると、「っていうかチュニジアってどこ?」と返されることが多い。そりゃそうだよな・・・地中海とか、アラブ・イスラーム世界と接点のない人にとっては、チュニジアは国が存在していることさえ認知されていない危険性大だ。(サッカーではたまに日本チームと対戦するので知っている人もいるかも)
筆者にとってチュニジアとのはじめての接点は、フランス留学中に通っていた自動車学校(というよりは自動車の運転を教える個人経営の事務所)の教官のおっさん。筆記試験に無事合格し、いざ実技。おっさんが運転する車(ルノーのクリオだった)で郊外まで行き、そこで「じゃあ運転してみろ」と言われて、いきなり路上で運転させられたことは今でも忘れられない。しかも3レッスン後には高速道路を走っていた。ともあれハンドルを握りながら世間話がてらそれぞれのお国の話をするのは結構楽しかった。(大丈夫、人はひいてません。でも結局免許は取れなかった) 当時は自分自身があまりにフランスという多様性尊重の国に馴染んでいたため、おっさんが「バカンスは祖国(チュニジア)に帰るんだ、両親が待ってる」と言うまで、彼がチュニジア人であることには全く気がつかなかったし、意識もしていなかった。小柄で色がちょっと浅黒くて毛の濃いおっさんは、南仏にもブルターニュにもゴロゴロいるし。。チュニスか・・チュニジアかあ・・・クラブメッドが大量に流す楽園チュニジアのイメージと、旧宗主国であるフランスが大量に受け入れる難民・移民たちが形成する独特のアラブコミュニティ。その二つは私の頭の中で完全に乖離していた。またそこから深く考える機会もあまりなかった。どこまでも青く輝く地中海リゾートと、パリやリヨン郊外に広がるアラブコミュニティの貧困や少年犯罪。この全く接点のない2つのイメージを、まさか4年後現実として体験し、さらに5年後、ある芝居を通じて考えることになるとは、当時は予想だにしていなかったのだが・・・(続く) ![]() ↑03年10月チュニス市内中心部で撮影。小パリ、チュニス。 ▲
by smacks
| 2005-01-15 23:02
| ■TIF05-チュニジア
めでたくTIFのチケット前売りが始まり、フェスティバルが本格始動し始めました!(チケットはこちらからネットでカード決済できます!)
去年は大苦戦を強いられた中東3カンパニー公演のチケット販売。企画から制作まで担当していた筆者の力不足を棚に上げてなお感じたのは、人々にとって中東という地域が、さらに「中東の演劇」が、いかに普通の日本人にとって接点のないものであるか、ということだった。9・11以降の文明間対話、イスラム文化理解、そんな言葉ばかりが巷に溢れ、希薄で歪曲された中東観がテレビを通じて蔓延する中、実際にリアルなものを「アート」というフィルターを通じて受け止めようとする人々、そしてそのモチベーションがチケット購入まで結びつく人々が、予想よりもだいぶ少なかった。また、通常海外招聘公演であればその国の大使館文化部が後援に入り、資金的にも広報面でも協力体制をしいてくれるのだが、中東各国の場合、 ①そもそも文化担当官がいない場合が多い、 ②アーティストが反体制派だったり検閲を通ってなかったりして大使館と関係を持ちたがらない(当然だ)、 ③大使館にも現代的な芸術表現に対する偏見や無理解があり興味を示さない、 といった問題があり、その協力を仰ぐのはとても難しい。(どころか、ひどい場合は、一番良い招待席を用意しろと言いながら当日連絡なしでドタキャンする大使館もある(怒!))まあそれだけ、中東のアーティストたちは、国の無理解・無支援の中で淘汰され、海外に出られるほどの評価を得ているので、彼らの作品が高いクオリティを持っているのはある意味当然でもある。 などなどチケット販売という点では大いなる苦戦を強いられた昨年の中東シリーズ。結果的には日経・朝日・毎日新聞の回顧録で取り上げられるほど2004年の演劇界一大ニュースとして高い評価をもらったが、今年こそは、専門家の評判だけでなく毎日会場を観客で溢れさせたい。なので皆さん、チケット買ってください!(特に海外招聘公演4000円は、価格破壊ものです!) ▲
by smacks
| 2005-01-14 23:12
| ■TIF06-全体
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