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今年もラ・フォール・ジュルネの季節になりました。
昨年は急病のため来日を断念したナント市のエーロー市長も来日。筆者は例のごとくナント市の日本支部(?)状態になっていますが、今回のナント市長来日に際し、下記のようなシンポジウムが開催されます。横浜、金沢、新潟、豊島区・・・日本のクリエイティブ・シティのトップも集い、文化都市政策の課題と未来を語り合う機会です。連休明けの微妙な日程ではありますが、ぜひご参加下さい。 ![]() 都市の文化対話 日仏都市会議 2006 「都市の世紀」となる21世紀において、創造的な文化都市政策をいかに実践すべきか。日仏の都市政策関係者・文化人が集い、文化都市政策の課題と未来を語り合います。 都市間の連携が紡ぎだす文化対話・・・ 日時: 2006年5月8日(月)午後1時30分~4時30分 会場: 日仏会館1Fホール〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-9-25 主催: 総合研究開発機構(NIRA) 在日フランス大使館 企業メセナ協議会 日仏工業技術会(SFJTI) 共催: セゾン文化財団 日仏メディア交流協会 EUジャパンフェスト日本委員会 日欧文化交流協会(AJEEC) 後援: ナント市・横浜市・金沢市・福岡市・新潟市・豊島区 プログラム(予定) 開会の辞・司会 飯笹佐代子(NIRA主任研究員) 主催者等挨拶 小林陽太郎(NIRA会長) クリストフ・プノ(在日フランス公使) 福原義春(企業メセナ協議会会長) 基調講演「都市再生への挑戦と文化政策」 ジャャン=マルク・エーロー(ナント市長) パネル・ディスカッション「都市の文化対話と連携を語る」 モデレーター:根本長兵衛(政策研究大学院客員教授) コメンテーター: 福原義春(企業メセナ協議会会長) ジャン=マルク・エーロー(ナント市長) ジャン=ルイ・ムキエリ(在日フランス大使館文化参事官) パネラー: ジャン=ルイ・ボナン(ナント市文化局長) 川口良一(開港150周年・創造都市事業本部長) 蓑 豊(金沢市助役) 山野宏(福岡市副市長) 篠田昭(新潟市長) 高野之夫(豊島区長) 閉会の辞: 澤井安勇(NIRA理事) ▲
by smacks
| 2006-04-21 10:49
| ■仏・ナント市関連
たまったメールなどに答えていたらほとんど眠れず朝を迎える。みなとみらい線で渋谷まで。ホテルに荷物を置いて、ボナンさんとブレーズ氏に付き合って、EUジャパンフェスストや国際交流基金など財団との打合せへ。何度も同じことを聞いているので、通訳もかなりテキパキできるようになる。というか、もう通訳じゃなくて私がいきなり日本語でプレゼンしてもいいくらい彼らの言うことをほぼ覚えてしまっている状態に。それにしても通訳をするときの一時的な集中力というのは相当消耗するもので、終わった後はぐったり、ボーっとしてしまうし、とてもお腹がすくので、半分死人のようになる。プロの通訳さんって本当に驚異的だと痛感。
夕方から銀座の資生堂ビルにて福原名誉会長主催の夕食会、というものに参加させていただく。我らが豊島区の区長も同席される。 日本とフランスにおける都市間のネットワーク構想について。ここまで偉い方々が揃うとほとんど具体的な話にはならないものだが、まあ少しずつ、少しずつ物事が動いていく様子。。。とりあえず、一人だけ桁外れに場違いな人間として傍観中。 ▲
by smacks
| 2005-11-14 15:16
| ■仏・ナント市関連
朝からヨコトリを視察。川俣さんによる案内。2時間後、展示を観終えて、一番印象に残った作品は?と聞いたところ、多くが高嶺格と答えた。なるほど。
午後。シンポジウム。 予想どうり多くの方に来ていただくことができた。議論のライブ感を高めるため、通訳さんには申し訳ないが、原稿はないし、事前打合せも30分程度。それでも、まさにこちらが聞き出したかったことをピンポイントに展開してくれるインプロビゼーション能力の高さには脱帽。ディテールに入りすぎず、ジャン・ブレーズが考案して実現したプロジェクトの唯一性とそのモチベーションを語る。プロジェクトの目的がはっきりしている。それを達成するためのシナリオと方法そのものがクリエイティブというか、それまでの常識に捉われない自由な発想がある。そのシナリオをいったん書いたところで、あとはひたすら人々を説得に回る交渉力と熱意が必要となる。シンポジムでは言っていなかったが、河口プロジェクトを市議会で通すのに、200回も議員や行政関係者への説得ミーティングをこなしたという。 ![]() ディスカッションでは、フランス人の観客も少なくなかったため日本語部分をマイクを通して通訳してもらう決断をした。そのため議論のライブ感がやや欠けたこと、結果的に時間が足りなかったことは主催者としてやや残念ではあったが、内容的にはとても満足のいくものだったと思う。ボナン氏の発言は、ロワイヤル・ド・リュクスやラ・フォル・ジュルネなど、ナントにまだまだある名物プロジェクトを紹介しつつ、これらのプロジェクトの背後にある文化行政の魂、ビジョンを語るものだった。ヨコトリのディレクターとしてではなく「アーティスト」として「人を育てること、人をつくること」を作品の制作行為そのものの中に組み込んでいくことをこれまでもこれからもやり続けたいという川俣氏の発言は非常にリアリティのあるもので、逆に人がいない、という慢性的な問題を浮き彫りにした。また司会をお願いした加藤さんは、横浜で現代美術・舞台芸術・音楽の毎年持ち回りトリエンナーレ構想を披露。2009年の横浜がどうなるのか、楽しみだ。 レセプション→打ち上げ。ANJのスタッフに助けられ何とか乗り切る。今やANJでは、若いスタッフがたくさん。とても助けられる。 その後深夜のBankART NYKにて。オープンしたばかりに3F部分を見せてもらう。リュー・ユニークの人々も場所の雰囲気や空間のポテンシャルに御満悦。 そしてまたホテルの横のバーにて、とても遅くまで。よせばいいのに・・・・ ▲
by smacks
| 2005-11-13 15:14
| ■仏・ナント市関連
朝7時にホテルを経ち、横浜へ。越後妻有を2日かけて回ってきたジャン・ブレーズのチーム総勢6名とも再合流。今回のシンポジウムに助成して頂いているアサヒビールに感謝(!)しながら昼食。
![]() それから大桟橋へお散歩に。これほど素晴らしいロケーションとデザインを備えるコンベンション・ホールがありながら、ほとんど横浜市の文化事業が行われていないことを残念がるナントの人々。 ヨコトリ会場にて川俣氏とミーティング。2007年ナントで計画中の河口プロジェクトについて、また明日のシンポジムについて。川俣さん「来年は一年間休業」宣言をするも、それは日本国内の話でナントではまたいろいろ働かされそう。。 夜はみんなで中華街へ。味の割りには高かったが、そんなものなのだろう。そして遅くまで近くのバーで飲む。みな疲れているのだから早く寝ればいいのに・・・・軽くTIF状態だなあ。 ▲
by smacks
| 2005-11-12 15:12
| ■仏・ナント市関連
企画者も全く知らぬ間にこんなページが出現!!!していたことを偶然発見。
http://www.ycan.jp/archives/2005/10/post_50.html こ、こわい- - - - - - - - いったいどういう意図でこのような加工が施されたのか、謎としかいいようがないですが・・・まあ強力な宣伝効果はある、かも。 この謎のインパクトにびびることなく、是非当日のご来場をお待ちしています。 そろそろ残席も少なくなってきたので、お申込みがまだの方はお急ぎ下さい! ▲
by smacks
| 2005-11-02 16:34
| ■仏・ナント市関連
いくつかの偶然と幸運が重なった結果、こんな企画を立ち上げることができました。
このブログでもお馴染みの、ナントのボナン文化局長とリュー・ユニークのディレクターでニュイ・ブランシュ05の総合ディレクターも務めたジャン・ブレーズ氏、そして横浜トリエンナーレの川俣氏と横浜芸術文化財団の加藤氏をお迎えして。平均1950年生まれの、濃く熱い方々が勢ぞろい! かなりエキサイティングな議論が期待されます。 まだチラシも出来ていないのですが、既にお申し込みが多数入っています。 席に限りがありますので、ぜひお早めにお申込みください! 詳細はANJオフィシャルサイトへ http:///anj.or.jp ------------------------------------------------------------------------- アートネットワーク・ジャパン講座シリーズVol.4 <横浜トリエンナーレ応援企画 Yokohama City Network参加事業> 再考!地域とアートプロジェクト ―フランス・ナントVS横浜の企画現場から探るシンポジウム― ------------------------------------------------------------------------- 世界各地の国際展や芸術祭はますますグローバル化・均質化し、文化事業があたかも町おこしの救世主のように取り上げられている昨今。単なる観光立地型、ショーケース的なイベントに終わらず、地域と市民に共通の体験と記憶をもたらすプロジェクト、地域に新しい価値を与え続けるプロジェクトとは何か? またそれを実現するためには何が必要なのか? 本講座では、フランス・ナント市の再生を仕掛けた独創的なアートプロジェクトの実例や現在開催中の横浜トリエンナーレを題材とし、プロジェクトを企画・実行する立場から改めて地域とアートプロジェクトの問題を深く掘り下げて考えます。 ------------------------------------------------------------------------- ■第1部 16:00~ ジャン・ブレーズ(リュー・ユニーク ディレクター)講演会 プロジェクトの発明家に学ぶ 「ナント流・アートプロジェクトのつくり方」 20年以上ナントを拠点に活動するジャン・ブレーズ氏は、レ・ザリュメ&ニュイ・ブランシュ、リュー・ユニーク、河口―海の横断線といった独創的でサイト・スペシフィックなプロジェクトをナントで発明、自ら実行に移してきた凄腕アートディレクター。一地方都市ナントで生まれたこれらのプロジェクトは今、同じような問題意識を抱える地域へと越境し、広がっています。ナント流プロジェクトの魂はどこから来るのか? そのビジョンと手法について詳しく伺います。 ------------------------------------------------------------------------- ■第二部 17:15~ ディスカッション ナントVS横浜 パネリスト: ジャン・ブレーズ(リュー・ユニーク ディレクター) ジャン=ルイ・ボナン(ナント市文化局長) 川俣正(アーティスト、横浜トリエンナーレ2005総合ディレクター) 司会: 加藤種男(横浜市芸術文化振興財団 専務理事) ナントではアーティストとしてブレーズ氏が手がける「河口」プロジェクトに参加し、横浜トリエンナーレではディレクターを務める川俣正氏から、双方の企画現場の取り組みや課題を通して問題提起をしていただきます。横浜とナント、日本とフランスで共有できる手法やビジョンを、企画者/行政責任者/アーティストという異なる立場のパネラーと会場の皆さんで一緒に探ります。 ------------------------------------------------------------------------- <概 要> ■期 日: 2005年11月13日(日)16時~18時30分 ■会 場 :BankART 1929 Yokohama ■受講料:1500円 (税込) *会場で同時開催中「BankARTLife─24時間のホスピタリティー」展の鑑賞券つき(当日のみ有効) *定員150名になり次第締め切ります。お早めにお申し込み下さい。 ■申 込:http://anj.or.jpより登録下さい。 ■お問合わせ NPO法人 アートネットワーク・ジャパン TEL:03-5961-5200 FAX:03-5961-5207 e-mail: lecture@anj.or.jp 主催: NPO法人 アートネットワーク・ジャパン 共催: 横浜市芸術文化振興財団 助成: アサヒビール芸術文化財団 協賛: 株式会社資生堂 後援: 社団法人メセナ協議会 協力: BankART1929 コミュニティシネマ支援センター 財団法人国際文化交流推進協会(エース・ジャパン) ▲
by smacks
| 2005-10-11 01:04
| ■仏・ナント市関連
5月21日
朝早くからボナンさんに連れられ、AS (Actualite de la scenographie )という会社を経営するMichel Gladyrewsky氏のオフィスへお邪魔する。ASは舞台技術の専門誌でフランスの90パーセントの劇場施設が定期購読するほどの普及率。また舞台技術者間の情報ネットワーク確立や技術向上にも大貢献しているようだ。6月には舞台技術の大展示会をパリのビレットで開催予定。特に最近の仕事としては、都市計画の中で、個々の歴史的建造物やシンボル的建築物にどのような一貫性あるライティングを施すか、その先駆け的事例を集めたカタログを出版したり、フェスティバルや劇場のチケッティング・システムに関する一大ノウハウ本を出版したりと、誰も目をつけていなかったスペクタクル周辺分野の専門書を数多く出版している。極めて有益な情報満載。 それからLe Lieu Unique に戻り、ディレクターであるJean Blaise 氏御自らにLieu Unique を案内して頂く。 ![]() ![]() 建物の上層部には、巨大なオフィススペースと、なんと保育所が! 保育所部分は別のNPOが管理運営しているそうですが、さっすがナント。アートセンターと保育所の融合まで先駆けているとは。ああ西巣鴨でも保育所をぜひやりたいなあ。 オフィスもかなり「ありもので頑張ってます感」は強く、親近感大。しかし「ありもの」を料理できるアーティストが介在しているのは確かで、とにかく手作りながら明確なアートの意思が伝わってくるのだ。行政側がハコを無償で提供するだけではなく、オペレーションに必要な長期的ビジョンと予算をくれなければ、こんなプロジェクトは実現しない。あとは愛だなあ、、、行政側であるボナンさんと、アート執行側のジャン・ブレーズ氏の間の信頼関係は強く、深い。 ジャン・ブレーズ氏は、パリでもおなじみとなったニュイ・ブランシュ(10月2日のブログ参照)の基本コンセプトを作り上げた凄腕のアートプロデューサーでもある。もともとナント市で行われていたLes Allumees レ・ザリュメというプロジェクトが原型となっており、その創設者がジャン・ブレーズである。2005年のニュイ・ブランシュは彼が唯一のアートディレクターになることが決定している。また、ブレーズ氏から直接プレゼンしてもらったのが、ロワール川の河口部(ナント市からサン・ナゼール市にかけての河川地帯)に複数のアートプロジェクトをインストールする一大プロジェクト Estuaire(その名も「河口」)プロジェクト。2007年6月15日~9月16日まで、河口全長40キロにわたって10個の巨大インスタレーション/アートプロジェクトが展開される。ジャン・ミシェル・ブルイヤール、ダニエル・ビュレンヌ、川俣正など、超有名アーティストのプロジェクトが既に動き出している。ボナンさんによると、2007年から少なくとも3回は継続することが既に決定しているという。2年前のプロジェクトがここまで形になっていること自体が驚異的だが、こういった、革新的なプロジェクトを次から次へと立ち上げて実現させる、その機動力と尽きない創造性はいったいどこからくるのだろうか。美術館や劇場という枠、あるいは単発のフェスティバルやビエンナーレという既存のアートの枠組みを飛び出し、そのとき、その場所で、そのコンテクストに必要なプロジェクトが立ち上げていく。そんな魔法のようなことが実現できるナントという都市の力、そして都市と強い信頼関係で結ばれたアートのメディエーターたちの驚異的な実行力。 ![]() 感激覚めやらぬまま、市役所へ。来日していた市の議員さんや職員らと再会。ロワイヤル・ド・リュックスのレセプション。(あの腰痛のため来日キャンセルとなった)市長はじめ皆中庭でスルタン(インドの王様)を待つこと1時間近く。日本だったら市長を1時間も外で待たせるなんでタブーなんだろうが、ナントではぜんぜんへっちゃらなよう。やっと到着したスルタン後一行が中庭に招き入れられ、市長が歓迎の挨拶を。それから招待客200人近くを招いての一大昼食会。オフィシャル席には市長夫妻とサルタンはじめジュール・ベルヌの世界の人々が! うーん、アーティストというよりはもはや得体の知れない怪しい一団と昼食をともにする市長・・・シュールな絵です。↓とにかくあのジャン・マルク・エーロー市長を拝みそびれた日本の皆様へ。本人です。(←元気そうじゃ~ない??) ![]() 土曜日の昼らしくまったり3時過ぎまで昼食を堪能、それから一団はまた昼寝をする巨人ちゃんとエレファントのもとへ帰っていきました。そして筆者も人ごみに押しつぶされながらなんとかホテル・駅まで戻り、岐路に着きました。 パリに戻ったその足で、日本文化会館でグラインダーマンの公演へ。イスラエルやドイツを回って最終地パリに辿り着いた彼らのパフォーマンス、今まで何度か観た中で一番素直に楽しめた。ツアーの最後っていいなあ。パリの人々も大喜び。お疲れ様でした~ ▲
by smacks
| 2005-05-21 23:21
| ■仏・ナント市関連
5月20日
アンジェ―ナント間はローカル電車で30分。駅でボナンさんのアシスタントであるジルベルトさんがお迎えに来てくださる。彼女とは例のナント御一行来日騒動で毎日山のようなメールのやりとりをしていたので、実際に会えてお互い感無量。 本人は軽いバカンス気分でナントに遊びに来たつもりだったのだが、ボナンさんの策略か、到着するなり山のようなミーティングが待ち構えていた! 立て続けにナントをベースに活動する振付家3人に会ってプレゼンをきく。ナント市側が支援しているアーティストたちなのだ。 ちなみにミーティングはナント市文化局のオフィスで行われたのだが、このオフィスが、「オフィス」と呼ぶにはあまりにも素敵でした。市の心臓部にある大聖堂の敷地内にある中世の館を改装してオフィス使用しているのだ。↓地震のない国はいいなあ・・・ ![]() 市の中心部に戻ると、そこは人の山!うへー、いったいどこからこんなに老若男女わいてきたの? 日本にたとえるなら、明治神宮の初詣(行ったことないけど)とか、運転が止まったときのJR新宿駅とか。。。そこへ!Petite Geante (小さな巨人ちゃん)が歩いてくる! ![]() ![]() ![]() 公演といっても、3日間、徹夜でパフォーマンスは続く。真夜中、象や巨人ちゃんは寝ているのでちゃんと寝息をたてたり、あくびをしたり。朝にむくむくおきだして街中を散歩すると、鼻から水を噴出したり! 市民たちには公演の日にちと象の寝場所くらいしか知らされていないのだが、人々は象の後をついてぞろぞろと町中を歩き回る。朝も、昼も、夜も、夜中も、人でいっぱい! 夜、ボナンさんや、スペインからのお客様(マドリッド市の職員や劇場の関係者)とともに、Lieu Unique へ夕食に。Lieu Unique、「唯一の場所」。かつてLU というビスケット工場を改装したアートセンターで、演劇、ダンス、パフォーマンス、音楽、美術といったプログラムを通年山ほど提供する一方、ブティックやレストラン、バーなども充実。市民、とくに若い世代やアーティストが集まる場所となった。2000年1月1日にオープンし、工場や倉庫を改装した文化施設(フランスではFriche Industrielle という)の先駆け的存在となった。 レストランの料理は、これが感動的に美味しかった。12ユーロ~22ユーロで、前菜、主菜、フロマージュ、デザートまで選べるのだが、筆者が注文した帆立貝と温野菜のカルパッチョ、マグレ・ド・カナールは、絶品!昼も夜も予約しないと入れないほどの人気レストランだそうだ。 それからまた街中まで戻り、今回のロワイヤル・ド・リュックスの新作にちなんで、世界的にも有名な現代美術作家Perrick Sourrin (実はナント出身、ナント在住ということで驚き!)が創作した映像作品のプロジェクションに赴く。教会の前に大スクリーンが設置され、そこで人々は映像に見入る。Perrick のビデオ作品特有の本人が演じる多様な登場人物たちとスパイシーなユーモアがきいていて、また別のビジョンを与えている。そこへ作家本人が登場し、ああ本当にこの作家はナント在住なんだなあと実感。何気なくアーティストがうじゃうじゃいる街なのだ。 真夜中すぎ、公園ですやすやと寝息をたてる巨大エレファントにおやすみを告げて皆で岐路につく途中、教会の前にこんなものを発見! ↓ ![]() ▲
by smacks
| 2005-05-20 22:17
| ■仏・ナント市関連
5月2日
6時半にホテルに迎えに行く。空港行きのバスが出る直前になってもボナンさんだけ降りてこない・・・どうやら1時間間違えていたらしい! スーツケースに入りきれず、破れかかったビニール袋にお土産やら資料をぱんぱんに詰め込んで登場したボナンさん・・・あまりのことに、空港で台車つきの袋をプレゼントしました。 こうしてナント御一行20名様は無事に帰国した、はずです。よかったよかった。 ▲
by smacks
| 2005-05-02 23:03
| ■仏・ナント市関連
5月1日。
気がつけば最終日。今回こそお土産を買わないと、家族や部下に何を言われるか・・・と心配するボナンさんと、朝早くから原宿の東郷神社の骨董市へ。安っぽいお土産を買うなら、ここで中古の骨董を買ったほうが確かにフランス人には喜ばれそう、古着の着物や小物、浮世絵、昭和ものまで何でも揃う。なんと1万円の純白鶴の打掛(お嫁さんが着る純白の着物)を購入、セカンドハウスの日本風客間にデコレーションとして使うそうだ。。よかった、本人が着たいわけじゃあないのね。 ![]() それから横浜へ。BankArt1929でニッセイの吉本さん、館長の岡崎さん、それから横浜市の職員の方と合流。たった2年半という期間限定つきの「実験事業」と位置づけられたBankArt 、その成り立ちや事業についての説明を聞くうちに、ボナンさんもだんだん熱くなってきて、議論白熱。ナントでは(というかフランスでは一般的に)、文化事業のサイクルは6年を1タームとし、3年目の終わった段階で中間評価をし、問題があれば軌道修正をする。結果というのは6年くらいやらないと出ないのだがら、BankArt がたった2年半で結果を求められていることに、ボナンさん信じられないといった表情。横浜市が自慢げに語る、NPOへの支援、つまりアーティストと文化政策を繋ぐインターメディアリーな立場な組織への直接支援。これはナント市の文化政策の大前提だそうです。 それからボナンさん本人の経歴も例としながら、実際どういう人材が求められているのかという 例えばボナンさん、ナント市の文化局長に抜擢される前は、公立劇場のディレクターだった。劇場やアートセンターなど、公立の文化施設のトップにはどういう人材が相応しいか? その4つの条件をまとめてみよう。 ①アーティストではない人。しかし常にアーティストの側に立ち、アーティストのアイディアやビジョンを共有し、社会化できる人。(アーティストは芸術面でのトップに立つことはあっても、全体のトップにたつことはない) ②議員や公務員でない人。彼らは市民の意向をくみ上げる政策の立案者・遂行者であるが、アートの現場には関わってはいけない。なぜならアートの現場はプロの台所だから、プロじゃない人間が入ると怪我をします。要注意。 ③単なる企業の経営者ではない人。アートの評価は単なる利益追求ではないので、別の評価軸をもってアートの意味を信じていないと、それは単なるエンターテイメント施設になってしまう。 ④上記3つの必要最低条件を満たし、社会とアートのメディウム、つまり繋ぎ手として、アーティストとの共同作業、プログラム立案、資金調達、行政側との折衝、評価、経営がバランスを持って実行できる人。 当然といえば当然のことなのに、そういうレベルの人材が育つ現場がどれだけあるだろうか。また全国の多くの公共ホールや美術館で、こういった人材が実際にディレクターになれる可能性はどれほどあるのだろうか? 人材という、必要最低条件さえが用意されていない日本の公立の芸術文化施設。また、こうしてトップにたつ人材が自分のチームを引き連れて文化施設の運営にあたる・・・それって指定管理者制度で可能になるはずだったことでは? しかし全国の指定管理者制度で、芸術的ディレクションを明確に持つチームが勝ち残った事例はひとつもない。既存の財団か、ビルメンテナンス会社がパイを分け合っている。あざみ野市民ギャラリーだって横浜市芸術文化財団が最終的な受託者となったし~~ ああなんかいやな思い出が蘇ってきたなあ・・・(12月25日、1月13日のブログを御参照あれ) そうこうしているうちに、奥様とデート中(!)の加藤種男さんも合流。最近できた日本郵船の倉庫を改造したBankArt別館へとむかう。↓入り口はみかんぐみによるこんなインスタレーション。すべてハンガーでできている。 ![]() 駆け足ながらも密度の濃い素敵な横浜散策となりました。 それから帝国ホテルに戻り、根本長兵衛さんとその奥様に合流。今日はなんだか素敵な熟年カップルにばかりお会いして身に余る光栄~。。明日帰国してしまうボナンさんを囲んでのお別れディナー(?)に同席させていただく。根本さんの奥様から、フランス駐在時代の凄い話をいろいろと伺う。パリからローマへのお引越しに20トンのトラックに詰めて徹夜で運転した話とか(!)、奥様逞しすぎ! (ちなみに根本さんはそんな奥様に「ちょーさん」と呼ばれていました。) フォル・ジュルネに戻り、最後の打ち上げに参加。最終入場者数は30万人を超え、来年も継続実施されることが決定、モーツアルトが選ばれた。予想どおりというべきか。 ▲
by smacks
| 2005-05-01 23:46
| ■仏・ナント市関連
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