2006年 12月 26日
【報告】12月20日:ラビア・ムルエの講演会
凄い講演会だった。何がどう凄いかは、あとで必ずちゃんと活字にするとして、ラビア・ムルエというアーティストに、壇上で震撼した。藤原敏史氏の通訳も非常にすばらしく。さらにレバノン大使が突然講演会に介入、インプロヴィゼーションの応酬の果て、その続きは次の日、大使のオフィスで行われることに・・・そのあたりのもろもろも、きっと新作のプロセスに組み込まれていくことになるだろう。乞うご期待。
(c) 松嶋浩平
以下、メモ。
今、世界全体は映像を作り出す巨大なマシーンと化した。
映像によって支配されている社会で映像がもつ意味とは何か。
「犠牲者」としてのイメージに服従せずに、
どのような映像を舞台の上に出現させることが可能なのか。
演劇とは何か
表現とは何か
表象とは何か
そのための手法として、「ドキュメント」の集積と提示。
虚構/現実の境界線上で戯れること。
身体の不在によってこそ、戦争を体験した身体を表現できる。
「観客へのメッセージ」はない
アーティストとして、言いたいことは何もない
ひたすらに、問題を提示すること、
そして自分自身を問題化し、挑発し続けること。
by smacks
| 2006-12-26 21:21
| ■TIF07-レバノン