2005年 05月 14日
念願のKunsten Festival des Arts @ Bruxelles
雨のパリからブリュッセルへ。世界で最も素晴らしい芸術祭のひとつである(と勝手に筆者が断言する)Kunsten Festival des Arts に一観客として参加するためだ。
2年ほど前にフェスティバルのオフィスにお邪魔してからというものなにかと情報交換のお付き合い。以来、このフェスティバルを実際に体験してみることが夢だったので、それが実現して今日は一人で静かに感動をかみしめた。予想どおり、いや予想以上のフェスティバルがそこにあった。
また、30以上あるすべてのプログラム、また公演で、原則完全バイリンガル(フランス語-オランダ語)が貫かれている。なるほどベルギーにはフランス語圏とオランダ語圏があり、一国に共存する2つの言語をどちらも尊重するという姿勢。なので、彼らにとっての外国語公演には、フランス語とオランダ語の両方の字幕がつくという徹底ぶり。さらに、すべての出版物には英語が加わりトリリンガル。ベルギー人魂は凄い。
まずはTheatre 140でゲントの演出家の作品を観る。一瞬で駄目だと思うと、最後まで見るの辛いなあ。結構な年齢の演出家なので、スタイルがむちゃむちゃ古い。一発目としては肩透かしをくらった感じでちょっと当惑。
ブリュッセルのはずれにあるTheatre 140から次の公演の国立劇場まで、タクシーをつかまえたいのに他の人に先を越されなかなか捕まえられない私を憐れに思ったのか、若い女性2人組が車で街中まで送ってくれるという。ああここはベルギーなんだななあと感激。人々がとても親切で、おおらか。打算がない! フランスではこういう誘いをしてくれるのは(何らかの下心がある?)男性がメインだからなあ。。。同じフランス語を話すのに、なぜこんなに親切度が違うの??と一人で感激。
いやあ、このラディカル×スカトロジック×過激に熱い芝居、意見は真っ二つに割れるだろうが筆者は生理的嫌悪を超えて120パーセント支持。素晴らしい。
興奮冷めやらぬままフェスティバルセンターへ。なんとAAPAFでも何度も御一緒し3月にはTIFのゲストとして日本にも来てもらったSPAF(ソウル舞台芸術祭)の金ディレクターと海外担当のクレアさんに再会。3人で南アフリカのパフォーマンスグループのアフロ・ショーで踊ったり・・なんか2ヶ月前の東京のようでした。フェスティバルのカフェはこんな感じです(↓)。
by smacks
| 2005-05-14 23:04
| ■クンステン・フェス05-06