smacks dialy

日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
by smacks
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不在

14日の朝、成田についてから、静岡に向かった。SPACで行われるラビア・ムルエの公演は、ヒズボラによるベイルート制圧と空港封鎖という非常事態の中で出国できなかったアーティストの強い信念によって、スカイプ中継、という形によって敢行されることとなった。

「消された官僚を探して」という作品は、舞台上に誰も登場しない、そしてパフォーマーであるラビア自身は客席のどこかで、財務省の高級官僚失踪事件の謎を追う、という、「不在」を巡るドキュメンタリー・パフォーマンスであるが、今回、作者・演出家・パフォーマーであるラビア自身が物理的に「不在」した。レバノンの接続状況が悪いせいで何度も途切れ、断片的になってしまう音声と、身体の映像を2時間見続けた後、いろいろな考えが飛来して、興奮して眠れなかった。

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後日談として、ラビアはその翌々日、船でベイルートからキプロスに出国し、パリへ飛んで、そこからカンヌに飛んだ。いま、カンヌ国際映画祭へ参加している。

「ある視点」部門にノミネートされたカリル・ジョレイジュ/ジョアナ・ハジュトーマ監督作品「Je veux voir」に、カトリーヌ・ドヌーブと出演しているのである。
http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10796443/year/2008.html
by smacks | 2008-05-18 23:38

ベルリン→ウィーン→ブリュッセル

最近、ますますブログに更新ができず。

ヨーロッパ出張中は、ネット環境も本当にかんばしくなく。ベルリン、ウィーン、ブリュッセルを巡り、14日早朝に日本に帰ってきました。

以下、ごくごく簡単にレポートします。

ベルリン:
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テアタートレッフェンという、「2008年ドイツ語演劇年間ベスト作品フェスティバル」みたいなフェスティバルに呼んでいただき行ってきました。ドイツ、スイス、オーストリアの3カ国内で製作・発表された舞台作品が、ぜんぶで15作品くらいラインナップされており、ある種の品評会というか、ドイツ語文化圏の演劇を確認する場というか、そういう性格のフェスティバルのよう。基本的に、ドイツ語で上演される、ドイツ国家ないしドイツ語文化圏の、伝統文化としての「演劇」を継承・維持するための装置であることは明確なので、良くも悪くも、古典をいかに現代的にアレンジするか、という差異で競っているような作品も多かった。結局、トレッフェン以外のところで行われていた作品の数々のほうが個人的にはずっと刺激的で、HAUでやっていた作品はいずれも面白く(トルコ移民かつゲイであるアイデンティティをテーマにした作品とか、ドキュメンタリー系とか)、またフォルクスビューネで観た2作品も良かった。朝の10時30分から観たカストロフの「エミールと探偵」では、客席は小中学生で埋め尽くされ、もはや歓声・怒号・奇声などで、うるさいうるさい。子供たちをも挑発するカストロフ。また、ルネ・ポレッシュの作品も、悪戯しつつも痛烈な批判をやっていて、とても刺激的だった。(↑写真は、フォルクスビューネのシンボル前にて)

ウィーン:
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ウィーン芸術週間(↑のようなビジュアル)、というフェスティバルで上演されている、とある演目の観劇と打ち合わせのため、一瞬だけ行きました。さすがハプスブルグ帝国の都。すべてが帝国仕様、つまり、無意味に大きく豪華で圧倒的。ちなみにウィーン芸術週間というフェスティバルも、実はアヴィニョンよりも予算が多い、20億円規模のフェスティバルで、さすがはブルジョワの町という感じ。もちろん時間ななさすぎてそれ以上の印象はないのだが、お金もっていたら、生活は楽しいのかも知れない。ウィーン市庁舎の前には、特設劇場が組まれていて、こんなことに。その正面は、ブルグ劇場。友人に案内してもらったのだが、ここは歴代の皇帝も、またヒトラーも観劇した歴史をもつ劇場で、第二次世界大戦中は内部を完全に破壊されたものの、1950年代に再建され、現在のような姿になったとのこと。オーストリアはドイツよりもさらに、役者を愛する文化が根強いようで、人気役者が亡くなると、劇場から出棺するセレモニーが行われるほどだそう。(演出家やドラマトゥルクは絶対にそういうことがないそうだ)近々、静岡芸術劇場にもブルグ劇場の名優芝居がやってくるので、とても楽しみ。↓はフェスティバルのオープニングのため、全館ライトアップされるウィーン市庁舎および特設会場。ああ20億は違う。
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ブリュッセル:
ゲルマン圏から行くと、ブリュッセルって、本当に小人の国のようだ。すべてがミニチュア。。急に親近感増す。毎年恒例、クンステン・フェスティバル・デザール。ベルリンやウィーンに比べると、ずっと少ない予算で、すごく親近感。今年はなぜか、異常に暑いブリュッセルで、劇場に篭るには惜しい天気だったが、3日間で7本観た。日本からは山下残さんの「そこに、書いてある」という作品が招聘され、爽やかな話題を振りまいていた。あとは、ブルーノ・ベルトラオというブラジル人の振付家の新作初演が、恐ろしく素晴らしかった。フォーサイスやアンヌ・テレーザ・ドゥ・ケースマイケルも来ていて、期待の高さを物語っていた。ちなみに裏話としては、振付家はパスポートを噴出して国から出られず、初演にも間に合わず、最初のリハーサルはスカイプ中継で行ったとのこと・・・

ところで、この10日間の出張で、おいしいものを食べたという記憶がない。唯一あるとしたら、ベルリンのタイ料理屋と、ウィーンのブルグ劇場横のカフェで頼んだシュニッツェル(薄豚肉のカツレツ)の最初の3口くらいか。別に期待してはいなかったけれど・・・
by smacks | 2008-05-13 21:56

新フェスティバル スタッフ募集

今、ベルリンに来ています。
テアタートレッフェンという、ドイツ語圏演劇年間ベスト10、みたいなノリのフェスティバルで、ひたすらドイツ語圏の演劇を見ています。なんというか、劇場という制度を維持するために芝居やっているようなものも多く・・・

新フェスティバルのスタッフを募集しています。
そろそろ締め切り間近です。ぜひご応募お待ちしています。

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舞台芸術の祭典「東京国際芸術祭」は、行政機関等との連携のもと、
2009年より新たなフェスティバルへと生まれ変わります。
事業拡大に伴い、フェスティバルをともに運営する新規スタッフを
募集いたします。舞台芸術を中心としたフェスティバルではありますが、
演劇・ダンスに限らず、美術・建築・デザイン・編集・広報・宣伝・
マーケティング・語学など、さまざまな分野のスキルや、大胆な発想力、
コミュニケーション能力を持った多様な方々の応募をお待ちしております。

■ 業務内容
・ 舞台芸術を中心としたアート作品/プロジェクトの企画・制作
・ フェスティバル全般の広報・宣伝・営業
・ フェスティバルに関連する資料や出版物の執筆・編集・翻訳
・ その他、フェスティバル運営に関する業務全般

■ 募集人数: 若干名 

■ 契約期間: 2008年6月1日~2009年12月末
・ 勤務開始日は応相談。
・ 実績に応じて契約延長あり。

■ 待遇
・ 給与:年齢・経験・能力・勤務時間を考慮の上、優遇
・ 通勤交通費支給

■ 応募資格
年齢・性別・国籍問わず。実務経験者優遇。

■ 勤務地
東京都豊島区

■ 応募方法
下記書類をメールに添付し、toiawase@anj.or.jp まで送付してください。
メール件名に「フェスティバルスタッフ応募」と明記してください。

(1) 履歴書:下記よりダウンロードし、記入してください。 
   http://tif.anj.or.jp/resume.doc
(2) 小論文:以下のいずれかのテーマを選択し、A4用紙1枚以内で
   自由に表現してください。
テーマ1:私の人生を変えた作品とその理由
テーマ2:東京にはどんなフェスティバルが必要か
※お送りいただいた情報は選考以外の目的で使用することはありません。

■ 選考スケジュール
応募締め切り: 5月13日(火)
書類選考結果通知: 5月16日(金)
第一次面接: 5月18日(日)、5月19日(月)、予備日:予備日20日(火)
第一次面接結果通知: 5月22日(木)を予定
最終面接日: 5月23日(金)~25日(日)を予定
最終面接結果通知: 5月末日まで
勤務開始: 6月1日より順次

■ 問合せ先
〒170-0001 東京都豊島区西巣鴨4-9-1
NPO法人アートネットワーク・ジャパン
Tel:03-5961-5200 / Fax:03-5961-5207
担当:宮崎  toiawase@anj.or.jp
by smacks | 2008-05-05 16:35


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