smacks dialy

日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
by smacks
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ

<   2005年 06月 ( 17 )   > この月の画像一覧

電話ミーティング&スカイプ・ミーティング

オランダ、ライデン大学のMBAコースの学生から、電話でのインタビューを受ける。先日シンガポールのコロキアムに参加したつながりで、アジアの舞台芸術フェスティバルについてのリサーチに協力して欲しいとのこと。確かに質問事項が細かく、文章で回答しようと思うと時間がかかるので、電話ミーティングは助かる。
電話の向こうのジャンヌさん、やや緊張気味だったけれど、ノートをとりながらいろいろと質問を投げかけてくれる。なかなかに充実の質問事項、真剣に答えようと思えば思うほど、話が長くなって申し訳ない・・・
ていうか、電話代大丈夫? と老婆心ながら心配に。相手は学生だし。研究費あるのかなあ・・しかし質問は延々と続く。電話の音声はいまいちだし、なぜか途中で何度か通話が切れてしまう。

かれこれ1時間近く話し込んで、いよいよ終盤に差し掛かったとき、小市民の筆者はとうとう不安になって「ところで電話代大丈夫?」と余計な心配をしたところ、「スカイプ経由でかけているので」だと。そんなら最初からスカイプ同士で無料通話にすりゃ良かったじゃん!! スカイプから普通の固定電話にかけると、格安ではあるがカード決済で通話料が発生する。だが、スカイプからスカイプにかければ、もちろん無料。

即効スカイプ同士の通話に切り替えたら、音声も抜群に良くなったし、なんといってもタダの通話と思うと心理的負担も少なく、ジャンヌさんもリラックスし始めて会話がはずんだ。

このブログでも一度取り上げましたが、スカイプは活用すればするほどその素晴らしさに心打たれます。すごいです。是非ご活用下さい。
by smacks | 2005-06-29 23:13 | ■その他もろもろ

アンサンブル・モデルヌ

アンサンブル・モデルヌを聴きに、オペラシティ・タケミツメモリアルへ。
これも「東京の夏音楽祭」と「日本におけるドイツ年」の一環。アンサンブル・モデルヌといえば超一流のソリスト集団。

それにしても現代音楽、ハコの大きさや演奏者・観客の距離感など微妙に狂うだけで、楽しめないときは全く楽しめない。21世紀以降に作曲された作品もハテハ?という感じだったが、シュトックハウゼンの「アデュー」という作品でさえ、なぜ「アデュー」=フランス語で「さらば」(二度と会わない人に使う)なのか、さっぱり分からず。シェーンベルクの室内交響曲はかっこよかったけれど。
by smacks | 2005-06-27 23:43 | ■音楽・音響系

巨匠シュトックハウゼンとその音楽

現代音楽の巨匠、シュトックハウゼンが28年ぶりに来日中。数日前から始まったばかりの「東京の夏音楽祭」の一環で、そして「日本におけるドイツ年」のイベントでもある。
かつて現代音楽にはまっていた筆者にとって、シュトックハウゼンはまさに「生ける巨匠」として、ご存命中(といったら失礼だけれども)に拝んでおきたい人物の一人。ここ数年、クセナキスが亡くなり、ルチアーノ・ベリオが亡くなり・・・と巨匠の死が相次ぐ現代音楽界において、全身真っ白の衣装(っていうかこれが普段着? フリル好きとの噂も)に身を包んで姿勢も正しいカールハインツおじさん、御歳78歳というが顔つやもよくとても元気そう。
後半部の、「録音テープ上演<天使=行列>~連作オペラ「リヒト(光)」から「光の日曜日」第2場」・・・・舞台上に照明効果で映し出される小さく黄色い光(月のイメージ)をまぶたに残像と残しながら、暗闇の中で聴く、至福の45分だった。会場のアートソフィアのホール内部、上下左右計算されて配置されたスピーカーから出る音楽の、壮麗で感動的なことといったら。音が立体的に空間をつくっていくということが、比喩ではなくて理解できるほどに、不思議な音が幾重にも重なっていく。現代音楽をゲテモノだと思っている方には、ぜひこの至福の45分で偏見を払拭して欲しい。
終わった後も拍手は鳴り止まず、熱狂的なファンからは、まるでロックのコンサートのような歓声が上がる。現代音楽のコンサートでここまで客席が沸き、観客がその至福感を会場全体と共有するという現場に立ち会ったことはこれまで一度もない。客席に設置されたオペ席にいるシュトックハウゼンは、ファンに囲まれて、サインと写真撮影タイム。(↓)の熱烈なファンの方々が、普段クラシックのコンサートによくいる金持ち老夫婦やいかにもといった音大生風情ではなく、電子音楽系な感じの人が多かったのも印象的。さすが電子音楽の先駆者。拝めてよかった。
b0028579_032989.jpg

by smacks | 2005-06-26 23:53 | ■音楽・音響系

ヴトケのカーネーション

ベルリナー・アンサンブル「アルトゥロ・ウィの興隆」@新国立劇場中ホール。
ブレヒト原作、ハイナー・ミュラー演出。


何しろドイツ現代演劇の最高峰とまで歌われた傑作中の傑作。前評判、前情報があまりに多すぎて、とてもニュートラルな目では観ることができないのは当然・・・としても、主演ヴトケは来日してすぐ指を骨折してしまったということで、演技にも若干の支障があるように見えたし、やはりイヤホンを聴きながら芝居に集中するのは容易ではなかったし、観ている筆者本人は前から5列目中央という良席に陣取りながらも体調かなり悪し・・・

といういくつかの悪条件を差しひいて、もう一回観たい! (イヤホンなしで)

と思いつつ芝居は終わり、度重なるカーテンコールの喝采を浴びる名優ヴトケが客席に投げつけた白い一本のカーネーションが、なんと筆者のところに落下! 周囲のかすかな羨望を尻目に、ヴトケの化粧がかすかについたカーネーションを手にするたった一人の観客になるという栄誉に預かりました!  

こ、これは何かのお告げなのでは?と思えてくる。幸運というか、因縁というか。この仕事を始めたばかりのころ、東京国際芸術祭ではベルリナーアンサンブルの別の作品を日本に初招聘していたし・・。考えようによっては、ヴトケ=アルトゥロ・ウィ=ヒトラー・・・といえばユダヤ人虐殺、イスラエル建国、パレスチナのナクバ・・・・そして「壁」。とすべては繋がっていく恐ろしさのようなものまで。会場を出れば、俳優の一人がヒトラーが1954年に行った演説の原稿を読み上げているではないか。

カーネーション片手に、オペラシティーアートギャラリーの「谷口吉生のミュージアム」展、ICCの「オープン・ネイチャー/情報としての自然が開くもの」展をハシゴ。

夜、カーネーションを持ったまま、親しい何人かの友人たちと友人宅に集まり、まったり過ごす。高校時代からかれこれ15年来の友人が、最近一人旅で行ったポーランドとチェコで撮影した写真をパソコンのスライドショーで見せてくれたのだが、その数百枚におよぶ膨大な写真の中に(ひととおり見るだけで1時間かかる)、彼が訪れたアウシュビッツをはじめとする強制収容所やゲットーの写真も多く含まれていた。あまりに重い写真だった。偶然とはいえ。
b0028579_334437.jpg

by smacks | 2005-06-25 23:50 | ■演劇・ダンス系

シャウビューネ「火の顔」

b0028579_2353222.jpg

世田谷パブリック・シアターで今日からはじまったシャウビューネ第二弾「火の顔」。一年ほど前にドイツ文化センターでのビデオ上映で観て、ストーリーを事前に知っていたのだが・・・
それでも極めて衝撃的な舞台だった。とくに脚本が素晴らしい。マウリス・フォン・マイエンブルクというまだ30代前半の劇作家の、20代のころの作品に、オースターマイヤーならではの、一見正統派なのに、嫌なツボをじわ~と押してくるなんともいえない演出が効いている。そうそう、これなのだ、オスターマイヤー率いるシャウビューネの魅力は。あくまでクールに社会の狂気と個人の狂気を告発する。

最近日本では、少年が両親や兄弟を殺したり、学校に爆弾をぶち込んだりと、「キレる」なんていう言葉だけでは処理しがたい重すぎる事件が相次いでいるが、マイエンブルクの戯曲はまさに現代社会のどこにでも存在しうる犯罪の背景にある家庭の問題や思春期の思考を、鮮烈に描きだすことに成功している。目を背けたくなるようなシーンも結構ありますが、その「いや~な感じ」がまさにシャウビューネの醍醐味なのでは。今日のツボは、かなり効いている。。。

という筆者の言葉を信じるより先に、とにもかくにもこの舞台をご覧になることをお勧めします!日曜日まで。いそげいそげ。
by smacks | 2005-06-24 23:21 | ■演劇・ダンス系

「日本におけるドイツ年」が熱い!

b0028579_23595571.gifとにかく今、「日本におけるドイツ年」が熱い!今日はとある打合せで南青山のドイツ文化センターへお邪魔したのだが、その発信源たるゲーテ・インスティチュートの空気を吸い、改めて「日本におけるドイツ年」の質的・量的ボリュームを再認識。とくに6月~7月は、舞台芸術関連だけでも、超密度高し。

この6月~7月のコンテンポラリー系舞台芸術だけでも、こんなにある。。

ピナバウシュ「ネフィス」@新宿文化センター
シャウビューネの「ノラ」「火の顔」@世田谷パブリックシアター
ベルリナー・アンサンブル「アルトゥロウィの興隆」@新国立劇場
シュトックハウゼン《リヒト=ビルダー(光=イメージ)》@アートスフィア
アンサンブル・モデルン@東京オペラシティ
スターダンサーズバレエ団@ル・テアトル銀座
サシャ・ヴァルツ&ゲスツ「ダヴァン」@びわ湖ホール

これにクラシックやオペラが加わったら・・・普通破産しますね。詳細はこちらのカレンダーで。破産覚悟で、皆さん足を運びましょう♪
by smacks | 2005-06-23 21:59 | ■演劇・ダンス系

シャウビューネ「ノラ」

日本におけるドイツ年で続々来日が続くドイツ演劇。TIF05で初来日を果たしたフォルクスビューネに続き、今日から世田谷パブリックシアターでシャウビューネの「ノラ」が始まりました。
b0028579_15603.jpg

シャウビューネといえば、まだ30代中盤という若さでシャウビューネを率いる演出家のトーマス・オスターマイアー。超目つきの悪い長身猫背お兄さんだが(失礼)、昨年のアヴィニオン演劇祭ではアソシエートディレクターとして自身の5作品も含め、ドイツ語の演劇を世界中に知らせめた功績は大。インタビューでも舞台挨拶でもいつもジャージを着ているのが印象的。(今日の舞台のあとも壇上に登場したが、やはりへんなジャージみたいのを着ていた。)
「ノラ」。イプセンの「人形の家」を現代のエリート家庭に置き換え、女性の社会的役割と求められているものを再考させる舞台。思ったよりもかなり原作に忠実で、意外性の少ないお行儀のよい舞台だった。同じベルリンでも、東のフォルクスビューネとはノリも体温もだいぶ違う。去年アヴィニオンで観たオスターマイアーの「ボイチェック」は、もう少し挑戦的で刺激的だった記憶があるのだが。
ところでノラは最後に、子供を捨てて家を出るのみならず、夫を銃殺する。なぜ銃殺までしなければならないのだろうか。それがなぜ現代的解釈に繋がるのだろうか。私だったら通帳や印鑑や小切手盗んで出てくけど~~ 女性が夫と家庭を捨ててたくましく生きていくためには、殺害という感情的な決着じゃなくて、もう少し実利的な決着の仕方のほうが現代的なのでは?と思った女性は多いのではないでしょうか。
by smacks | 2005-06-17 23:06 | ■演劇・ダンス系

欲しかったもの

単なる自慢ですが、欲しかったものをようやくゲットしました~
b0028579_14573551.jpg

ソニー製ネットワークウォークマンNW-E507。ハードディスクは1G(CD40枚分くらい)、連続再生50時間、FMラジオも聴ける。
軽く、操作も簡単、充電も即効(3分で2時間分が充電できる)。
通勤通学の幸せに。皆さんにも強くお勧めします!
by smacks | 2005-06-12 14:53 | ■その他もろもろ

ピナ印

昨夜の「金色」の感動覚めやらぬまま、今日はピナ・バウシュを観に新宿文化センターへ。

そもそも筆者が、がんばって買える席は2階のC席7,000円である。それでもとても高い。こんなに舞台から離れた席なのに、7000円というのはTIFのいかなる作品のいかなる最高席よりも、高い。うちは高くても4500円。それでも筆者がこの仕事をしていなかったら考えてしまう金額だと思う。

ということをぶつぶつ考えながら席につく。やっぱり遠い。
そして舞台上は、いつもどうりのピナ・バウシュである。いつものピナ印、ピナ的展開、ピナ的時間感覚・・・ヴィダル・サスーン(シャンプー&リンス)のCMみたいなさらさらロングヘアにイブニングドレスのお姉さん、妙に存在感の薄いスーツ姿のダンサー。男性/女性。一人/複数。その間の葛藤、戯れ。いつもどおりだ。確立されたピナ印に文句をつけるつもりはないのだが・・・これは単なるマイナーチェンジ? 

くどいようだがやはり7000円は高い。
by smacks | 2005-06-11 02:41 | ■演劇・ダンス系

伊藤キム×白井剛 「禁色」

伊藤キム×白井剛による二十一世紀舞踊「禁色」 @世田谷パブリック・シアターを観る。
b0028579_2342596.jpg

これが、実に素晴らしい舞台だった。伊藤キム史上、いや日本の現代舞踊史上に残る傑作なのではないだろうか。
またいらっしゃっていない方、絶対に見逃すことのなきよう! といってももうチケットは完売かも知れません・・・
by smacks | 2005-06-10 23:27 | ■演劇・ダンス系


その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧