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日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
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あざみ野、敗北

とうとう出ました、「横浜市民ギャラリーあざみ野」指定管理者公募コンペの最終審査結果。こちらの横浜市のHPから報告書丸ごとPDFファイルで開けます。
我々「アートネットワーク・芸術家と子どもたち・P3事業共同体」は2位。がく~っ
そして「横浜市芸術文化振興財団」、ぶっちぎりのダントツ1位。やっぱり・・・

さて、この審査結果をどう読むか? 
アート業界をはじめ関係者の反応・論争やいかに?


<追記>
トラック・バック&コメントいただいてます↓
http://blog.livedoor.jp/makotx253/archives/12318770.html
http://fringe.jp/topics.html#01

結果を見て率直に思ったこと2つ。

①結局、点数をつけるのは審査員。(で、審査委員を決めるのは横浜市)どんな良い企画も、審査員が理解しなければ点数にはならない。審査委員の中には、我々に対して最高得点をつけた人もいれば、最低得点をつけた人もいる。ある審査員は、2次提案書の文化事業の企画に対して、アート系の3つの候補者よりも、ビルメン2社および財団に高得点を入れた。文化事業の企画を専門とする3団体からの提案よりもビルメンを評価するというのは、なかなか信じがたい審査結果である。
②やはり審査のポイントは「貸館」なのか? 審査評では、ANJおよびARDAの2つのNPOに対して「貸館利用者への配慮の姿勢が足りない」というコメントがあった・・・「貸館利用者への配慮」とはいったい何だろう? 自主企画よりも貸館を優先するとか、利用者団体をギャラリー運営に参加させるとか? とにかく市民の多様なニーズに広く浅く対応可能な「無難な」ギャラリーをつくることが、横浜市が目指す文化ビジョンなのだろうか? 
by smacks | 2005-01-13 23:29 | ■アートマネジメント関連

3巨匠によるテポドン・トーク、炸裂!

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筆者に中東を開眼(洗脳?)して下さった恩師中堂幸政先生(左)、パレスチナまでご一緒させて頂いたアーティスト椿昇さん(中央)、そしてイスラエル大使館文化担当官の内田さん(右)。筆者が心より崇拝する3名の巨匠が集った本日の宴会は、そのままテープおこしして出版したら一大革命本!? いやいや、そのまま出版したらモ○ドが飛んでくる!? ・・とにかくやばすぎるほど強烈なトークとなった。椿さん×中堂さんは、ほぼ同時代の京都で青春時代を過ごした二人だが、ちゃんと会うのは今日がはじめて。毛沢東語録を愛読し人民服を着ていた椿少年が中学校のころ、中堂少年はクリスチャン系の高校で神父を目指していたはずが赤ヘルメット被って棒を振っていたという。「オルぐ」時代の武勇伝から日本のテクノロジーが中東問題を3日で解決できる理由まで、「水銀から読む仰天世界史」から被差別部落の隠された構造まで・・・不謹慎かつ荒唐無稽だがあまりにも正しい話がテポドンのように飛び交い・・・やばすぎ、おもろすぎ! 後半から加わったの内田さんのエアフォース系美女オーラ(注1)も相乗効果となり、もうとどまることを知らないディ~プなトークは5時間ノンストップで炸裂した・・・(酔) いつかこのトークを再現&出版したいと思います。
(注1)その国では、美男・美女でなければエアフォース(空軍)には入れない。
by smacks | 2005-01-12 23:12 | ■TIF05-パレスチナ

Immigrants ― 移民たち

Jenifer(写真右)は、バイタリティ溢れる豪州人。半年以上前から、「ぜひ日本の演劇の状況が知りたい、TIFで働きたい」といってオーストラリアはパースからメールを何度もくれていた。もともとBlack Swan Theatre Company という、パースを拠点とする劇団の営業マネージャー としてバリバリと働いたが、パートナーであるCarl(写真右)と一緒にワーキングホリデーを利用してアジアを巡るサバイバルの旅へ。その最初の滞在国として選んだのが日本、トーキョー。3月まで滞在するということで、次回のフェスティバルの国際プログラムを手伝ってもらうことになった。
とはいえ、日本語の話せない外国人にとって日本の暮らしはあまりに不可解なことが多い。その不便さをやり過ごす方法(?)や日本の演劇界について外国人の眼からアドバイスをしてくれる人は誰かいないかな?・・・と考え、まさに適任者を発見。アダム・ブロノフスキー氏(写真中央)、しかも豪州人! 劇団解体社の主要メンバーとして日本語でも舞台をこなし、東大の大学院で論文もしたためるアダムを加え、豪州人3名+筆者は、池袋のとある串焼き屋に集った。
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一番傑作だった話題は、彼らのルーツについて。カールの両親がポーランドからの移民といえば、アダムの父方もポーランド系、母方はドイツとイギリスのミックス、そしてジェニファーの父はオランダからの移民・・・などなど。一見典型的な白人・アングロサクソンの風貌を持つ彼らオーストラリア人が、実際には異民族・異文化のごった煮の中に生き、さらに流れ流れて今池袋の串焼き屋で一緒にうどんを食べていることのおかしさ。オーストラリア人のアイデンティティって何だろうね、という話で盛り上がった。日本よりもずっと広い国土を持ちながら人口が明らかに減少・老化しているオーストラリア。そんな老いる社会に生きる彼らが、満を持して外国を目指した理由がなんとなく理解できる。
ちなみに、そんな我々に英語でサービスをしてくれたウェイトレスの若い女の子は、話せばなんと中国南部からの留学生という。英語を話す喜びをウルトラ級の笑顔で素直に表現する彼女は、あまりにキラキラ輝いていた。こんなキラキラした若者を見るのは久しぶりだ。。(突如老人の気分) 成人の日に、いいもの見ました。
by smacks | 2005-01-10 23:55 | ■その他もろもろ

『トーキョ/不在/ハムレット』

韓国のSPAF(ソウル舞台芸術祭)の芸術監督、キムさんに会う。次回のSPAFでは野田秀樹の『赤鬼』韓国バージョンのプロデュースを計画中とのことで(実現したらすごい楽しみ!)その打合せで来日中。
遊園地再生事業団
の『トーキョー/不在/ハムレット』を観劇するためシアタートラムで待ち合わせる。開演まで1時間あったので、金さんと共に日本出張中のSPAF制作チーフの方と、会場で偶然(というか必然?)会った国際交流基金の山崎友美さんと、4人で一緒にご飯を食べる。(何しろ芝居は2時間40分という大作なので、観劇前に食事をしないと大変なことになる・・)会話のネタとして、次回TIFの全体チラシ(現在製作中のためコピー)を見せながら演目の説明を試みるのだが、チラシはA3一枚、そこにびっちりと和文・英文+写真がはめこまれているため、活字の密度は並半端じゃない。「お金がなくて、紙1枚にすべての情報を入れました(汗)」という筆者の言い訳も虚しいが、「これじゃ字読めないよね(苦笑)」というキムさん(50代)の率直な感想も、あまりに図星でアイタタタ・・・という感じ(哀)。ちなみにSPAFは、前回の公演写真を集めた素敵なカレンダーをクリスマスカードと一緒に世界中に送付できるだけの、経済的余裕まである。ああ、フェスティバル予算の桁が1つ、いや2つ違うのだ。
『トーキョー/不在/ハムレット』。宮沢章夫の作・演出に、ニブロールの矢内原美邦が演出協力という形でコラボレーションしている。それぞれの強い個性がぶつかり合っていて、とても興味深い作品だった。23日までやっているので、ぜひ多くの方に観ていただいて、反応を知りたい。
by smacks | 2005-01-09 23:50 | ■演劇・ダンス系

「まず、つくり手ありき」

長谷川孝治氏がにしすがも創造舎へやってきた。
長谷川さんはもちろん言わずと知れた弘前劇場を主宰する劇作家・演出家でいらっしゃるが、今日は2006年に開館予定の青森県立美術館「舞台芸術担当プロデューサー」という新しいお肩書きも携えての西巣鴨来訪。
何しろこの青森県立美術館、10年以上前から準備室が立ち上がり、地域を巻き込んだ準備が着々と進められている。また今をときめく建築家、青木淳氏の設計によるミュージアム・デザインにも大きな注目が集まっている。さらに作品の収集・保存・展示という従来の美術館(及び学芸員)の基本的役割に加え、舞台芸術専門のプロデューサーまで投入しクロスジャンルなアートセンターを目指す意気込みは、さらなる期待感を高めてくれるに十分だ。が、内実はやはりいろいろと大変そう・・・ともあれ、プレイベントとして県民参加型演劇公演や国際ダンス・コンペなど、骨も折れるが実りも多そうな企画の立ち上げに奔走していらっしゃるご様子。
作家であると同時に、劇団の主宰者(経営者)でもあり、またなみおか映画祭など地域のアートプロデューサーでもあり、そして高校や大学の教師でもある長谷川さんは、「とにかく人が足りない」と嘆いた。オールマイティな「つくり手」」が、現場の人材不足ゆえに地域とアートの「つなぎ手」、つまりプロデュースやキュレーションまで一手に引き受けざるを得ない状況は、依然日本の多くの地方都市に共通している。とにかく「つくり手」も、「つなぎ手」も足りない。その現状を何とか変革するためにここ10年来全国各地で展開されてきた数多くの試みを経てもなお、まだまだ足りない。なぜ地方にアーティストは少なく、残らず、育たないのか? (その理由は・・・哀しいかな、このブログを読んで下さっている皆さんには容易に想像がつくだろう。)

昨年、メセナ協議会のお手伝いでフランス・ナント市文化局長ジャン・ルイ・ボナン氏のアテンドなどをさせて頂いたとき、いろいろと素晴らしいお話を公私にわたって聞く機会があったが、中でも彼が力説していたナント市の戦略のひとつは「アーティストが住みたい・住めるまちづくりを徹底する、というもの。「まず、つくり手ありき」の戦略であるが、これは非常に賢い。つくる人に対して支援をすることで得られる計り知れないプラスのフィードバックを、市長をはじめ市のブレーン達は充分理解し、そして実践した。実にあっぱれな選択で、その結果は10年後「フランスで一番住みたい都市ナンバー1」「ヨーロッパで最も魅力的な街ナンバー1」という評価を一般誌(つまりアート関係者だけではなく)で獲得したのである。実際、ナント市にはここ数年で人口が増加しており、多くのアーティストや芸術関係者もパリやフランス、ヨーロッパから移住し、彼らが生み出すクリエーションやイノベーションが、さらに街の活性化に繋がるという好循環となっている。(詳しくはメセナノートに掲載させて頂いた拙稿をご覧下さい) 

ある日本の作家はこんなことを言った。「展覧会のプロジェクトが大きくなればなるほど、わけのわからん役人が次々出てきて、いらん名刺だけが山のように増える」と。その光景を思い浮かべると思わず笑ってしまうが、実際これは作家にとっても行政側にとってもとても不幸なことだと思う。「芸術文化による地域の活性化」という立派なスローガンを掲げても、3年に一度担当者が変わりすべてはゼロからやり直す―。こんな現在の日本の文化行政では、恐らく実りある文化政策の成果は期待できない。ノウハウも政策立案を支えるビジョンも蓄積されないからだ。
それを解決する唯一の方法は、やはり「適材適所」、つまり専門性を持った人材を文化行政の中枢に投入すること、に尽きるのではないか。国や地方自治体の人事システムを変えることなど恐らく国家の根幹に関わる大問題なのでそう簡単にはいかないことは百も承知しているが、それでも現場の担当者レベルには、専門知識・能力・実績のある人間を登用する透明なシステムを実現することはできないものだろうか? (と誰もが思っているのに何も変わらない現状が一番問題なのだろう・・・)ともあれ、文化芸術に興味関心のない人々がつくる文化政策に翻弄されることほど、むなしいことはない・・・。
by smacks | 2005-01-07 23:12 | ■アートマネジメント関連

極寒、西巣鴨の冬

ぶるる~さむい、とにかく寒い~!
東京ってこんなに寒かったっけ?と思うほど、今年の東京の冬は寒い。そして西巣鴨の冬はもっと寒い。今年の夏の異常な暑さに筆者をはじめANJスタッフは軽く発狂していたのだが、今年の冬の寒さはまた格別に身にこたえる。オフィスで仕事中、手先がかじかんでパソコンのキーボードをうてないほど寒いのだ。暖房の設定は27度なのに、だ。

ANJオフィスのあるにしすがも創造舎は、かつての中学校の建物をそのまま利用しているのだが、典型的な公立学校の建築には、充分な防水・断熱・防寒の措置が施されていないのだろうか? 夏は地獄のように暑く、秋は台風で水浸しになり、そして冬は凍死寸前まで震えあがる。大袈裟に聞こえるが、9月末までがんがんクーラーをつけていたオフィスでは、10月下旬から耐えられず暖房をつけ始め、その間の数週間に台風で水害が発生したのだ。うう・・・、西巣鴨の受難の日々は続く。寒いよう~
by smacks | 2005-01-05 23:47 | ■にしすがも創造舎

ノアの箱舟、現代の受難

年末年始にかけてあまりに暇だったせいもあり、岩波文庫版の旧約聖書「創世記」「出エジプト記」「ヨブ記」を読み進めている。「ノアの箱舟」は、今回のスマトラ地震による大津波災害を連想させる。かつてレクチャーの中で中堂先生は、このエピソードを「地球の気候変化によって氷河が溶け出し未曾有の大洪水が発生したことの記述ではないか」と推察していらっしゃったが、聖書の中に出てくる様々な超常現象も、現実には人間の知覚や想像力をはるかに上回る自然の力によるものだったのだろう。それらを後から都合よく物語化するために、「神」を登場させ、「契約」という概念を持ち出し、ある特定の民が土地(あるいは社会)を支配する口実(あるいは構造)として利用した・・・そのへんの構造をばっさりと切ってくださる中堂先生のお話は、仏教/ユダヤ教/キリスト教/イスラム教/その他ゾロアスター教から各種密教まで横断しつつ錬金術と水銀鉱脈確保をめぐる壮大な陰謀へたどり着く・・・とまあむちゃむちゃ面白いので、ぜひ一度Camo-Cafeでご高話頂きたいものだ。

話はそれたが、スマトラ島沖地震によって引き起こされた未曾有の大災害。世界中のメディアがその現実を伝えるのに手一杯になっている頃、あたかもその不在を狙ったかのように、イスラエルは議長選間近のパレスチナ・ガザ地区に侵攻した。年末から年始にかけて、未成年を含む多くのパレスチナ市民が殺されている。現在カナンの地では、ノアの箱舟よりもずっと政治的かつ人為的に引き起こされた受難が続いているのだ。 → Yahoo 中東情勢


 
by smacks | 2005-01-03 03:11 | ■TIF05-パレスチナ

謹賀新年! 寝正月 in 盛岡

謹賀新年。明けましておめでとうございます。Happy New Year !
今年も皆様、どうぞよろしくお願い致します。
(本ブログの目標は・・・とりあえず続けること、ということでご勘弁下さい~)

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さて、今年の年末年始は、岩手県盛岡市にある実家で両親と共に寝正月~♪コタツでぬくぬく、ダラダラ・・・もはや何もせずに飲み食いをするのが苦痛になるまで、ひたすらゴロゴロして暮らす。
あまりの寒さと雪でひるんだが、両親に誘われしぶしぶ元旦のお参りに盛岡八幡宮へ。盛岡では一番大きい神社で、高校生まで毎年両親に連れられて参っていた神社でもある。この猛烈な寒さにも関わらず大勢の人々が詰め掛け、順番を待つこと30分。やっとたどり着いた本堂は、屋根から雪が落ちてきそうで、祈る間もなく立ち去る羽目に。。っていうか、寒すぎ。
そして両親が恵まれない娘二人に買ってくれたお守りは「勝ち守」。↓
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「負け犬から、勝ち組へ」をスローガンとしてがんばれ、という親の率直な愛情と焦りがこめられたこの勝負お守り、果たしてご利益のほどはいかに!?
by smacks | 2005-01-01 21:39 | ■その他もろもろ


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