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日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
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壱万円のアート、所有するアート

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職場であるにしすがも創造舎で行われているオンゴーイング展、本日最終日。
この「壱万円展」と題する美術展が始まった当初から、私は必ず壱万円でいずれかの作品を購入することを決意していたが、ゲットしたのはこちらの作品。鮫島大輔さんの立体ペインティング。完全な球体に描かれたランドスケープは、直径20センチほど。筆者のデスクに飾られている。鮫島さんは2002年のトウキョウ・ワンダーウォールの大賞に輝いた、注目の若手作家である。筆者の半ば強引なお願いで、来週土曜日に行われるCamo-Cafeのキャラクター、「かも丸」をインプロで描いてくださった心優しい鮫島さん、そのお礼の意味もこめて購入させて頂きました。
by smacks | 2004-10-31 21:32 | ■美術系

告知!Camo-Cafe 「自己責任でパレスチナに行こう!」

来週の土曜日、パレスチナの報告会を兼ねたカフェやります!ぜひ遊びにいらしてください。詳細は以下のとおり。


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にしすがも創造舎 Camo-Cafe Vol.1

「自己責任でパレスチナに行こう!」
Camo-Cafeゲスト:椿昇さん(美術家)
ホスト・トーカー:相馬千秋(ANJ/TIF、国際プログラム担当)

にしすがも創造舎の交流サロンにて、Camo-Cafe(かもカフェ)が
オープンします!
そのココロはもちろん、巣鴨の「鴨」と、にほん語特有の婉曲表現
「かも」。「・・・かも」と言いながら一番大事なことを言ったり
している私たちが、ゆるやかに繋がっていく空間を目指します。
毎回ANJ・TIFのスタッフや参加アーティストが、現在進行形の
プロジェクトにちなんだトークやフードでお迎えします。

Camo-Cafe初代ゲストは、巨大バッタや「国連少年展」でお馴染みの
美術家、椿昇さん。きたる東京国際芸術祭2005に向けて、パレスチナの
劇場アルカサバ・シアターとのコラボレーションで舞台美術を制作中
です。その下見としてANJスタッフとはじめて乗り込んだパレスチナ、
ラマラで得た強烈な体験を、500枚を超える映像とトークで綴ります。
緊張はしる検問所、イスラエルが建設を進める「分離壁」、アラファト
議長の容態で揺らぐ中東情勢・・・こんな厳しい占領下の現実に比例して
ますます洗練されていくのは、パレスチナ人の不謹慎ギャグだった? 

 
Camo-Cafe メニューはトルコ珈琲、ミントティー、アニス酒、
そして水煙管(ナギラ)などなど。はるかな旧約聖書ワールドと
ディープで愉快なアラブ・ワールドの交差点、ぜひご堪能あれ!

Camo-Cafe メニュー ---
トルコ珈琲、モロッコ風ミントティー、レバノン産アニス酒
赤・白ワイン、ホットワイン(赤)、水煙管(ナギラ) etc.
各200円



日時:2004年11月6日(土) 15:00 PM スタート
会場:にしすがも創造舎  Camo-Cafe 
〒170-0001 豊島区西巣鴨4-9-1 旧朝日中学校 校舎2F
http://www.anj.or.jp/anj/contact.htm
問合せ:NPO法人アートネットワーク・ジャパン 
tel 03-5961-5200 (担当:相馬)
by smacks | 2004-10-29 13:02 | ■TIF05-パレスチナ

アラファト、意識不明

上越地震被災とイラク人質事件の報道で日本のメディアは大きく取り上げていないようだが、PLOのアラファト議長が一時意識不明に陥る危機的状況となっている。
○Yahoo-Japan 中東情勢トピックス
○アラファト議長パーソナル・データ

アラファトが軟禁されているPLO議長府を訪れたのは、つい先日10月8日のことだった。アラファトが死んだら・・・という、まさに中東のパンドラの箱が開けられる瞬間は近いのだろうか。しかしパレスチナの人々は「アラファトは不死身だ」と断言してやまない。パレスチナ国家、パレスチナ民族というアイデンティティを、対イスラエルの戦いとナクバ(1948年イスラエル建国によってパレスチナの人々に襲いかかった災禍)の苦難によって形作ってきた彼らにとって、アラファトはパレスチナの象徴であり、イコンなのだ。

ちなみに(日本以外の)世界のメディアは、いずれもトップニュースとしてこの情報を伝えている。

アラファトが死んでしまったら、パレスチナは、ラマッラーはどうなるのか? 
私たちの新作の行方はいかに?? 
by smacks | 2004-10-28 19:55 | ■TIF05-パレスチナ

Ongoing Vol.3 壱万円展 

にしすがも創造舎を舞台に、「Ongoing vol.3 壱万円展」始まる。その名のとおり「現在進行形」という同時代性にこだわり、70年代生まれの若手作家による若手作家のための企画展だ。「壱万円展」という副題は、作家が展示する作品の中に、必ず1万円で交換可能な作品を展示することで、実際来場者に作品購入のチャンスを与えつつ、アートと貨幣価値の関係を探ろうという意図のあらわれでもある。
壱万円→福沢諭吉という一見、実に直球(ストレート)の発想と、それをさらにアンディ・ウォーホルのパロディ的な加工を加えたビジュアルで攻めるチラシは印象大。24名の若手作家の作品群も、もと中学校という空間にあわせて造った新作ぞろいだ。
アーティストランの展覧会、今月31日(日)まで西巣鴨で開催中! ぜひご覧あれ。
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写真は「たたみカフェ」でのオープニング・パーティ。手作りのフードも非常に美味でした。
by smacks | 2004-10-23 20:33 | ■にしすがも創造舎

水をかく人々

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にしすがも創造舎、台風の到来によって再び被災す。
また地下で浸水、床が水浸しになる。

長靴をはいて水をかくANJスタッフ達、その顔にはなぜか満面の笑顔が・・・
2度目ともなると、さらに笑いは突き抜けるのでした。

23日からの美術展オンゴーイングの仕込みが始まっているというのにこの惨事。
原因は「地下から湧き水が出ている」とのことだが、ってことはまた雨が降れば水が湧き出ているということ?  西巣鴨の受難は続く・・・
by smacks | 2004-10-21 10:23 | ■にしすがも創造舎

アラブ・アーティスト in ソウル

滞在先のタワーホテルから山道散歩にでる。スカッとした秋晴れが爽や。まだコレアン・バーベキューを食べたことがないというラビアを連れて、再び昼食に焼肉を食する。
午後はSPAFとほぼ同時期に開催されているSI-DANCEことSeoul International Dance Festival からの誘いを受けてソウル・アートセンターへ。オペラハウスや劇場、美術館が集合した一大アートコンプレックスだ。韓国の若手男性振付家の作品を2つ見たが、哀しいまでにオリジナリティ、ゼロ。10年前のフォーサイスのコピーをさらにコピーしたような内容だった。ちなみにこのSI-DANCEは日本から、北村成美、黒田育世、寺田みさこが、日本の女流振付家という枠で紹介されていた。
そうこうしているうちに、最終日の公演を無事終えたラビア・ムルエの一団と、なんとかビザの問題をクリアしてポーランドから到着したばかりのスレイマン・アルバッサームの一団、それにフェスティバルのディレクターやスタッフを交えて宴会が始まる。懐かしい顔が揃った! そう、8ヶ月前にわれわれの招きで東京に集合した面々だ。あの怒涛の東京から8ヶ月―、2人の作家が東京を経由して世界中で活躍し、こうやってソウルで再会できたことは、その一端を担った私にとっても実に感慨深い事件であったことはいうまでもない。そして例のごとく、皆でクラブへ踊りに。 ソウル最後の夜は、まるで8ヶ月前の東京を再現している夢のような瞬間となった。

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by smacks | 2004-10-17 18:11 | ■アジア出張

涙の焼肉三昧

すでに一人で街に出て行った市村さんに合流し、一緒に昼食を。といっても二人で識字率ゼロなので、ガイドブックとジェスチャーで食べたいものにありつく。たらふく食べて一人あたり5,000ウォン=500円。安~。嬉々として近くのカフェに移ってコーヒーを飲んだら、水のように薄いアメリカンが4000ウォン=400円。納得できない(怒)。
おととい約束したとおり、東崇アートセンターを訪問する。プロデューサーのホン・キユ氏と、英語の堪能な若い女性の演出家、さらにアートセンター所属の劇団の演出家が揃って迎えてくれる。センターは大学路の一角にあり、劇場大小2つ、映画館も併設しており、センター正面の広場ではアンチ・ファーストフードのイベントで人がいっぱい。市村さんも私も思わず署名に参加。たった一人の女性オーナーが創設した民間アートセンターは、自由かつ明確な意思を持ってプログラムを行っているようだ。実際かかっている映画も非商業系の芸術性の高いものだし、演劇も小屋貸しはほとんどせず主催あるいは提携公演で年間運営されている。民間同士の国際ネットワークをつくり、2006年に国際フェスティバルをやることが目下の目標だそうだ。これからじっくり情報交換を続けていくことを約束する。

4時30分から始まるラビア・ムルエの新作を市村さんに見せようと劇場へ。初日はあんなに人で溢れていたハクチョン・ブルー劇場入り口なのに、なんだかえらく閑散としているな~などと思いながらも、もしかしたら現れるかも知れない津村さんたちを待つ。10分前になったので劇場に入ろうとしたところ、スタッフの女の子とたちが怪訝そうな顔をする。「もうとっくに始まってますけど~。。。」がーん、パフォーマンスは4時からだったのだ…!しかも絶対に途中入場を受け付けないという。がーん。ああ…招待チケットを4枚も無駄にしたのみならず、ラビアとの約束を守ることもできず、市村さんにラビアの新作を見せることもあたわず。同じフェスティバル・オーガナイザーとして、最低最悪のことをしてしまったという自責の念で、猛烈に落ち込む。
ショックから立ち直れないまま仁寺洞(インサドン)へ。仕方ないから観光でもして気分転換というつもりだったが、気分はふか~く落ち込んだまま回復せず。肉でも食わせれば少しは元気づくだろうというボス市村さんの提案で、一昨日行った焼肉店へ。デジカルビをたらふく食べて、少しは立ち直る。やっぱり哀しいときは肉か…。
夜はヨシ・オイダ演出、イズマエル・イヴォ振付のThe Maidsを観劇。イズマエル・イヴォの衰えを知らない肉体とその滑らかで密度の濃い動き、ジャン・ジュネのLes Bonnes 「女中たち」をベースとした緻密に構築された文学的世界。文句のつけようもないし、ヨーロッパ舞台芸術の最高峰レベルを維持していることは間違いない。だが今日の精神状態では感動もぜんぜん体に浸透してこない。
公演後、なんと4時間ほど前にたらふくデジカルビを食べたあの店で、市村さんを含むVIPディレクターのフェアウェル・パーティーをするという。うわ~また肉かあ。結局1日2度も同じ店で焼肉を食べることに。

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by smacks | 2004-10-16 18:05 | ■アジア出張

ソウル・フォーラム

前夜1時過ぎまでミーティングがこたえ、朝は10時過ぎまで部屋でだらだら。それから一人でタクシーを拾い、SPAFのメイン会場のある大学路(テハンノ)へ。ブロードウェイを模したとしか思えない劇場密集地域だ。その名の大学街なため若者が多く、マロニエ公園(銀杏臭い!)では野外パフォーマンスやライブがひっきりなしに行われている。
ふらりと食堂に入り昼食を。もちろんまったくメニューは読めない。地球の歩き方を取り出して写真を見せ、こんなものが食べたい!と主張する。英語がまったく通じない世界、アルファベットを用いない世界で生き延びるためには、、これが一番確実に食べたいものにありつける最良の方法だ。実際、ほんとうに食べたかったものが出てくる。ホッ。

午後2時よりソウル・フォーラムと題するフェスティバル・ディレクターのミーティングが始まる。参加者はソウル、香港、シンガポール、東京、そしてなぜかルーマニアのフェスティバル・ディレクターたち。プログラミングの実権を掌握するVIPたちが集っているのだが、どうも今日のミーティングでは、ひたすら各フェスティバルの紹介が主眼らしい。そんなことHPみれば分かるよ、という程度の内容を韓国語・英語の通訳つきで紹介するという会議の趣旨自体が大いに謎。我がボス市村さんも、英語でスピーチをかます。プログラミングのポリシーという点では東京が一番オリジナルかつ進んでいることは自負していいだろう。あとはお金の問題。国や市が主催する大型フェスティバルは、予算を気にせずにとにかく大規模なプロダクションを招聘する傾向が依然として続いている。それぞれのフェスティバルのミッションや観客のニーズが違うため一概には比較できないが、そろそろアジアでも世界に向けて明確な自己主張をするテーマを掲げたフェスティバルが存在してもよいはずだ。3時間のミーティングで得たものは正直、とても少なく、期待していた共同制作の具体的なプロポーザルもひとつもなかった。
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気を取り直して、ハクチョン・ブルー劇場でラビア・ムルエの新作「Looking for a Missing Employee(消えた公務員を探して)」を観劇。ラビア・ムルエは先のTIF2004で招聘したレバノンのアーティストだ。演劇という形式を解体・無化する仕掛けをパフォーマンスに取り入れながら、レバノン・ベイルートというコンテクストに身をおいて作品を作り続けている。ベルギーのクンステン・フェスティバルとの共同制作を3年続け、今やヨーロッパのアート界では引く手あまたの存在となった。
今回の新作では、とうとう舞台からナマの身体=役者が消えた。ラビア自身は観客の間に座り、そこから、消えた財務省高級官僚の事件をめぐる新聞記事を朗読する。スクラッピングされた記事をめくる手元が右側のスクリーンに、また、事件の関係性を図式化するメモ書きが左側のスクリーンに投射される。そしてそれら2つのスクリーンを背にして、舞台中央に朗読するラビア自身の像がほぼ等身大で投射される形だ。今回の韓国バージョンではラビアの映像のとなりにイヤホンガイドの同時通訳が座っているため、<非>役者だけが舞台に上がっているということになる。事件を追うラビアの朗読は、アラビア語ではなく英語だったこともあり、ギャグもゆるい脱力感も直接伝わり観客は大いに盛り上がる。ドキュメンタリーにもジャーナリスムの手法にも流れず、終始アーティスト個人の視点がレバノン政治とメディアの虚構性を暴いていく。秀逸の出来だった。
by smacks | 2004-10-15 18:00 | ■アジア出張

さまざまな再会

SPAFことソウル国際舞台芸術祭の招きを受けて、韓国・ソウルへ。インチョン空港の出口で市村さん、地域創造/北九州芸術劇場の津村さん、金ヶ井さんと合流。SPAFのボランティア・スタッフ、知惠さんも出迎えに来てくれる。
私が入管で中国人の大群に先を越されて皆さんをお待たせしてしまったため、今夜の観劇には間に合わず断念。とりあえず22時から始まるウェルカム・パーティーまでの間に食事を取ろうということになる。知惠ちゃんのお導きで、大学路(テハンノ)の焼き肉店へ。へへへ、肉だ肉だ~! やっぱりカルビでしょう、焼肉の王道は♪ ということで早速カルビをオーダー。そしたら肉に付随して出てくるサンチュやキムチの大量なこと! そしてカルビ、骨付きだ~!はさみで切ってもらって食するカルビに、しばし恍惚。もちろん日本の演劇界を支えるおじさんたちもご満悦。

それから同じ大学路にあるフェスティバル・カフェへ。ここはオープンカフェになっていて、結構冷えるソウルの夜にも対応できるよう火を起こし、人を集めている。フェスティバル期間中に人が自由に集まり、議論をできる場があるということは、世界のどこのフェスティバルでも常識かつ必須だ。以前ソウルに来た時に参加したソウル・フリンジ・フェスティバルもそうだったが、こちらではフェスティバルを支える若いスタッフの機動力、コミュニケーション能力が非常に高い。現場が動くのは彼らの力だ。

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パーティー会場はおしゃれなラウンジレストラン。特に形式ばった挨拶もなくゆるやかな時間が流れる。主に今回のミーティングに参加するアジアのフェスティバル・ディレクターらが集う。SPAFのアーティスティック・ディレクター、金光林氏とは、6月のシンガポール、APPAFの設立総会でご一緒して以来の付き合いだ。TIF2004が共同制作したクウェートの演出家スレイマン・アルバッサームの秀作「アル・ハムレット・サミット」をDVDでプレゼンし、その後7月のアヴィニオンでは金ディレクターとスレイマンを引き合わせ、その場で商談成立。今回のソウル公演となった。
が。しかし。ビザのトラブルで、19日からの公演にカンパニーがこられるかどうかまだ分からないという話! 何しろクウェート→ポーランド→韓国、という旅程なので、ビザの手続きも大変なことになってしまっているらしい。うわあ、同業者として辛い話を聞いてしまった・・・深く同情。
しかも! 主役のハムレットを演じたキファーフ・アルコウスが、シリアの兵役に召集されてしまい、なんと演出家スレイマン自身がハムレットを演じるとのこと!! ひえ~。スレイマンはそのままモデルにしてしまってもよいくらいのいわゆる「いい男」風なので逆にかっこよすぎて一人目立ちすぎるんじゃないの…?と余計な心配。しかしスレイマンって演技も出来たんだ。。。とにかくスレイマンを知っている日本の皆さんにはかな~り衝撃的な事件です。

そんな業界話で盛り上がっているところに、あれ、見たことあるスーツ姿のおじさんが・・・なんと文化庁文化部長の寺脇研氏がご登場。しかも通訳・おつきの方々総勢3名をひきつれて。韓国・映画・関西という3種の神器で文化政策を推進する昨今の文化庁。当然今回の寺脇氏来韓も、韓国で日本映画のフェスティバル開催にあたってのことらしい。日本映画を46本一挙公開というから、すごい量だし、すごい予算なのだろう。市村さんはすかさず寺脇さんと話し込み、うまいこと演劇界にもそのお金を回してくれ~と金策に走る。

12時をまわってパーティーも終わり帰ろうとしたところ、今年のIVPでTIFに招いた東崇アートセンターのホン・キユ氏が私たちを待っているではないか。うわ~久しぶり~でも何で上のパーティー会場に来ないの? 韓国の演出家協会の会長を務めるシン氏も交えて、VIPルームに移りミーティング。民間劇場である東崇アートセンターの彼らは、国が運営するSPAFのパーティーにそう簡単に混ざることはできないらしい。民間同士で手を組んでもっとリベラルな国際フェスティバルを作りたい、そのために市村さんの知恵を貸してくれ!という切実な訴え。急に言われてもなかなかリアリティがないが、とりあえず明後日にセンターを訪れることを約束する。
by smacks | 2004-10-14 17:42 | ■アジア出張

お湿りのアンティゴネ


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東京国立博物館にク・ナウカのアンティゴネを見に行く。博物館の正面入り口を使った野外ステージ。簡易クッションと雨具、それにホッカイロを支給する細やかな心遣い。
美しい舞台だった。博物館の空間を見事に使い切って、幻想的で強い悲劇の磁場を作り出していた。(だけど、最後の演出はどうかな~・・・ギモンが残るのは私だけ?)
当日配布のパンフレットに寄せて演出家の宮城聰氏が「カッパの似合うアンティゴネ」という文章を寄稿しているが、その中で「湿気のあるなしで、神様の居場所が変わってくる」と論じているのがとても興味深い。それはギリシャでギリシャ悲劇を上演して彼の実感なのだろうが、パレスチナ=地中海気候と砂漠気候の間、のような土地から戻ってきたばかりの私には、このことが肉体的なリアリティをもって感じられた。気候によって精神状態がまったく違うし、また実際に目に見えるもの、世界の把握の仕方が違ってくる。
by smacks | 2004-10-13 17:41 | ■演劇・ダンス系


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