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日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
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カテゴリ:■演劇・ダンス系( 43 )

【必見】ロラン・グットマン/平田オリザ「別れの唄」

まだ美容院にも歯医者にも行けていませんが・・・自分の現場以外の劇場にはいける身分になりました。

本日、日本公演の初日だった、

青年団国際演劇交流プロジェクト2007 [ 日仏合同公演 ]
『別れの唄』

作:平田オリザ 翻訳:ユタカ・マキノ
演出・美術:ロラン・グットマン

が、非常に良い出来だった。フランス人と日本人俳優のキャスティングを前提として平田オリザ新作戯曲を書き下ろし、丹念に対話と稽古を重ねた作品は、最近のフランス演劇にあまり希望的観測をもっていなかった筆者のストライク・ゾーンにどかーんとはいった感あり。オリザ戯曲が現代のレパートリーになりつつあるフランスで、どれも奇をてらいすぎて戯曲の本質を消し去りかねない過剰演出にあまり好意的ではなかったのだが、今回のロラン・グッドマンの演出は、オリザ・ワールドの醍醐味をうまく引き立たせているのみならず、文化的差異が「葬式」というシリアスなシチュエーションで生みだす究極の笑いをうまく身体・空間レベルにまで落とし込んでいて、圧巻だった。

とにかく段取り重視の葬式とか結婚式でつい笑ってしまい人々の顰蹙を買いがちな筆者にとって、また日常的に日仏の文化的差異の間を往復している筆者にとっては、極私的にもストライクゾーンだったんだと思う。

打ち上げでオリザさんが「ここにたどり着くまで10年かかった」と仰っていたが・・・やはり体をはって、時間をかけて探ってきた創造は、ある時点でどこかに着地するということを証明するような作品でもあった。

日曜日まで。お急ぎ下さい。
by smacks | 2007-04-06 03:02 | ■演劇・ダンス系

9月7日:「暖かい氷河期」

今日も一日中、横浜へ。

一日の最後に、STスポットで明日から始まる中野茂樹+フランケンズの「暖かい氷河期」公演の、ゲネプロを拝見。ドタバタ喜劇の「誤意訳」、とても笑えました。9月18日まで12回公演、ぜひ観てください。
by smacks | 2006-09-07 19:57 | ■演劇・ダンス系

8月31日:ジョン・ケージ×白井剛

ジョン・ケージ「アパートメントハウス1776」
by アルディッティSQ+ケージ+白井 剛 @津田ホール

津田ホールは室内楽系の音楽ホールで、これまでダンスや演劇とは無縁の場所だった気がする。舞台もいたって普通の室内楽の空間だ。

そこに、ビブラートを一切かけない、無駄なものが一切ない、それでいて深く無限に広がるケージの音楽と、白井氏の空気のような身体が、奇跡のようにあった。

白井氏自身が撮影・構成したという映像は、断片化する音楽の隙間を埋めるように、解釈を押し付けない抜群のセンスが光り。

アルディッティ・カルテットの演奏については、前半部のベートベンがあまりにも筆者の趣味に合わなかったので非常に不安だったが、さすが「世界最高の現代音楽カルテット」と評されるだけあり、ケージに関しては最後の一音まで退屈とは無縁の、非常に素晴らしい演奏だった。

アルディッティSQ+ケージ+白井 剛という組み合わせをここまで形にしたテレビマンユニオンのあの名プロデューサーのお方に、深く感激。きっとこの舞台は、現代音楽、ダンス、それぞれの文脈で、長く語り継がれる企画となることだろう。

朝日新聞にこんな記事を発見。http://www.asahi.com/culture/stage/theater/TKY200608240277.html
by smacks | 2006-08-31 23:07 | ■演劇・ダンス系

7月10日:ポツドール

ポツドールVol.14.5 「女のみち」 脚本・演出/溝口真希子

AV女優たちが、AV撮影現場で繰り広げる、女同士の生きざま。
ご本人もアダルトビデオの監督を務める溝口さんの、脚本・演出だからこそ実現したのだろうか、善も悪も、美も醜も、愛も軽蔑も、あまりにリアル過ぎて痛いから面白い(という自分の発見)。演出も冴え、脚本も面白く、劇中劇もナイス、何より女優たちが光る。脱帽の舞台。
by smacks | 2006-07-10 19:44 | ■演劇・ダンス系

7月2日:ヤン・ファーブル

ヤン・ファーブル「主役の男が女である時」@さいたま芸術劇場

「ベルギーの鬼才による至福の傑作、待望の上演」

というチラシの文句に期待を膨らませて楽しみにしていたのに、見事に裏切られたという人も、私の周りには多かった。

しかし。この作品は、当初、リスベット・グルェーズという、存在自体に両性具有性を秘めた、極めて特別な才能と技術をもったダンサーのために、また、このダンサーとともに、2004年に創られた作品なのだ。理由はよく分からないがダンサーが交代してしまった(オーディションで選ばれた韓国人ダンサー)今、作品のすべては、まったく違ったものになったとしかいいようがない。

というのも、実は筆者は、そのオリジナルの作品を、2004年春、パリ市立劇場のレ・アベス小劇場で観ている。そのときの感動は、今でも忘れることができない。「至福の傑作」という言葉が本当にふさわしい、えもいわれぬ観劇体験だった。またそれは、多くの人々が深く共有した感覚であって、実際、めったに再演しないパリ市立劇場が、2006年のプログラムに「傑作の再演!」と銘打って再演公演を行なったほどだ。

また、やはりパリの小劇場の凝縮した空間での観劇と、日本の大ホールで見る観劇体験は、同質のものではあり得ないだろう。批判ということではなくて、同じ作品を観劇をする、その同じ行為であっても、これだけ舞台と自分の位置関係で観劇体験の質が変わってしまうのだということを実感せざる得なかった。

自分の職業がいかに多くの要素に依存した「水商売か」を思い知っただけでも、行った価値はあった。また、言い訳は許されない商売としても、今回ばかりは、同業者である主催者の方々に対して深く同情してしまった。
by smacks | 2006-07-02 20:57 | ■演劇・ダンス系

7月1日:表象文化論学会

表象文化論学会、という学会の設立にあわせて行なわれたシンポジウム&公演。

対談:浅田彰+松浦久輝 「人文知の現在」 に続き

桜井圭介+内野儀 「身体の冒険-同時代の身体<知>をめぐって」 では、

● チェルフィッチュ
● 室伏鴻
● KATHY

3組のアーティストによるパフォーマンスあり。「コンテンポラリーダンス」を未消化に終わった90年代に対し、芸術創造の環境が「悪い場所」にいる自覚、ひらきなおりから、「コンテンポラリーダンス」的なものを「捏造する」批評性を兼ね備えたアーティスト、ということで今回キュレーションされた上記3組。いろいろと考える。浅田彰はチェルフィッチュを「ゴミ」と公言してはばからなかったけれど。
by smacks | 2006-07-01 14:32 | ■演劇・ダンス系

6月29日:横浜、STスポット、シャラトン

最近、故あって、かなり頻繁に横浜に行っている。横浜は近いようで、遠い。

Mikuni Yanaihara 「青ノ鳥」@STスポット
先日、稽古を拝見した矢内原チームの新作公演初日。今回は劇場でのアウトプットに向けた準備公演的な位置づけということで、さらなる発展が楽しみな舞台。
客席部分もいれて60m2くらい、小さな小さなスタジオの、アットホームで志の高い活動とスタッフワーク、そこから生まれる出会いの広がり。ポジティヴな予感。

その後、シェラトンホテル28Fのバーレストランで、同僚2名と合流。無駄に無意味に高額なお酒&パスタを食べる。まあ横浜港を中心とした都市計画の全容を一望できる夜の風景は悪くない。しかし、店内のBGMはなぜか、セミプロによる生カラオケで雰囲気ぶち壊し。

せっかくキューバリバーを注文したのに、3口だけ飲んで、0時ちょうどの終電で強制送還。せめて、もうちょっと自宅に近いと嬉しいのだけれども。
by smacks | 2006-06-29 23:43 | ■演劇・ダンス系

6月23日:ロベール・ルパージュ

TIF2002、「月の向こう側」という作品で東京国際芸術祭に美しい一ページを飾ってくれたカナダ・ケベック出身の演出家ロベール・ルパージュが、新しい作品を携え再び世田谷パブリック・シアターに登場。「アンデルセン・プロジェクト」というタイトルだけを聞くと、アンデルセン自身を扱った自伝的作品のようにとられかねないが、実際にはアンデルセンの童話をモチーフにした子供向けオペラを製作しようとしているパリ・オペラ座の支配人と、その台本を執筆するためカナダからパリに来ているカナダ人作家と、彼が滞在するパリのアパートの地上階にある「のぞき部屋」で清掃を担当するモロッコ移民青年の、3人の人生が交錯する現在の物語。それの3つの登場人物をルパージュが一人で演じきる。

「月の向こう側」は私にとって衝撃的な作品で、合計3回も観たものだが、もう一度、今改めて「月の向こう側」を観たくなった。4年前から、変わったのは私なのか、ルパージュなのか。
by smacks | 2006-06-23 23:36 | ■演劇・ダンス系

5月17日:水上アートバス、AAFオープニング

水上アートバス「ダンスパフォーマンス!」白井剛
アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)の毎年恒例企画。

日の出桟橋→浅草・吾妻橋、
と船で移動して、そのままAAFのオープニングへ。
いろいろな人と、再会。
by smacks | 2006-06-17 23:52 | ■演劇・ダンス系

6月14日:稽古場カフェー、筋トレ

ダンサー森下真樹店長による稽古場カフェー@アサヒアートスクエア 最終日。
振付・出演:森下真樹+上月一臣

3月に行われた青森県立美術館、国際ダンスコンペ「アレコ」で紹介された小作品を、稽古場をカフェとして公開することで観客とのコミュニケーションを図りつつ、発展させたワーク・イン・プログレス。一升瓶を片手にした森下嬢のえもいわれぬ存在感と、驚異的な身体性を持った上月氏のデュオ競演。

最近、正直なことをいうと、相当、世の中のさまざまな不条理に対してむかつくことが多く、しかしそれに対して根本的に無力な自分自身に対して相当へこんでいて、ぐれたい気分になることも多いのだが・・・いまだ、クリアーにして建設的な展望は持てないものの、希望は捨ててはいけない(と、自分に言い聞かせる)。いつか自分の力で、そういった人為的不条理に毅然と立ち向かう時に備え、精神的筋トレの日々。
by smacks | 2006-06-14 23:36 | ■演劇・ダンス系


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