smacks dialy

日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
by smacks
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ

カテゴリ:■TIF06-クウェート( 9 )

【告知】スレイマン・アルバッサーム RSC公演決定!

昨年TIFでも新作を披露してくれたクウェートの演出家、スレイマン・アルッサームが、今度はイギリスのロイヤル・シェークスピア・カンパニー(RSC)の招聘演出家として、アラブ人俳優を起用したリチャード3世公演を行うことになった。その宣伝。

この時期にイギリス、ヨーロッパにいらっしゃる方はぜひ。

b0028579_21162635.jpg

by smacks | 2007-01-21 21:13 | ■TIF06-クウェート

ロンドン出張③:ロンドンについて思うこと

3年ぶりに来たロンドンで改めて実感したこと。

1)やはり食事がまずい。ホテルのイングリッシュ・ブレックファーストだけがまあ許せる味。一般的なレストランでは、人が食べている食事の盛り付け方を見るだけで、食べる気がしぼむ。料理という概念があるのだろうか? フィッシュ&チップスなんて、あれはいったい・・・何? まあ注文しないからいいのですが。
2)太った人が多い。それも、明らかに太りすぎの女性が多い。75パーセントくらいの確率で成年女子が太っている。
3)物価が高い。東京よりも高い。まずそうなファーストフードのセットメニューが5パウンド(1000円強)。メトロもDay Travel Pass(一日乗車券)で6パウンド(1300円)。

以上のような理由により、筆者はかなりの偏見をロンドンに抱いている。だれかこの偏見を覆してくれる人はいるのだろうか。

ロンドンは快晴。夏服でも充分OK。午前中はたまりにたまったメールをさばき、午後から街へ。

■テート・モダン
前回来たときは、館内の電力ダウン(もと発電所のくせに~)で観られなかった、モダンアートのコレクションをじっくりと。常設展示は無料なのが嬉しい。
b0028579_111233.jpg
テート・モダンから正面にのびるミレニアム・ブリッジは壮観。
b0028579_1102287.jpg


バービカン・センター/アートギャラリー
バービカンのパフォーミング・アーツ部門のディレクター、ルイーズさんとのMTの後、夜の公演の間に、バービカンの企画展を観る。昨年の「フランスにおけるブラジル年」に続き、「バービカンにおけるブラジル年」ということで、ブラジルのモダンアートからコンテンポラリー、さらには音楽シーンやデザインもカバーした展覧会「Tropicalia, A revolution in Brazilian Culture」を開催中。さすがはジルベルト・ジルが文化大臣の国、と思ったら、プログラムにでかでかと「Patron: Giliberte Gill」とクレジットされていた。展示には、若かりし頃のボサ・ノヴァの神様たちの秘蔵映像、レコードジャケットなども何気なく展示されており、個人的に大興奮。
しかし、入場料が8ポンド(=1700円)なのには、度肝を抜かれた。ここは森美術館かい。人生最高額の展覧会だった。

●インド料理:PALMS OF GOA (4 Meard Street London W1V 3HR)
公演の後は、ソーホーの喧騒から1通り奥にある、静かで落ち着いたインド料理のレストランへ。「イギリスにおけるインド料理」は噂にたがわず、本物の味。
ここでロンドンのブルーエレファント・シアターのディレクターのアントニオ氏とディナーMT。前回のイスラエル出張で会った彼は、その後、イスラエル・パレスチナのアートに開眼し、来月にはアルカサバ・シアター訪れてもらうことになった。またロンドンでアルカサバの公演が観られる日も近いかも。
by smacks | 2006-05-11 17:42 | ■TIF06-クウェート

ロンドン出張:「カリラ・ワ・ディムナ」@バービカンセンター

バービカン・センター 
b0028579_1134299.jpg


先日の東京国際芸術祭2006で、ロンドンのバービカン・センターと共同製作した作品『カリラ・ワ・ディムナ-王子たちの鏡』のロンドン公演初日に立ち会うため、やってきたロンドン・バービカンセンター(↑)。しかしまったく絵にならないアートセンター。日本で言う荒廃した団地の中に飛来したアートセンターは、敷地面積が巨大すぎ、普通の人は必ず迷子になります。

京都公演から数えて6週間目のロンドン初日。。。日本でも毎日公演の度に変貌を遂げていった作品だが、この6週間で、まったく違うものに変貌していた・・!絶句。

今時間がなく細かくは記述できないが、ざっとあげるだけでも
1)主役の俳優が違う
2)衣装が全然違う(オリエンタル・トラディショナル風から、無国籍・現代風へ)
3)黒人の奴隷役(ラビア役)が消えた
4)カリフ・アルマンスール役のサイモン・ケインが、詩人バッシャール役も兼ねる
5)小道具がかなり違う
6)映像や音楽も、かなり違う

ということで、演出がものの見事に変貌を遂げていた・・・あんぐり。
by smacks | 2006-05-10 18:29 | ■TIF06-クウェート

ロンドン出張①:東京⇒ロンドン

5月9日:東京⇒ロンドン

昨夜はレセプションの後、某銀行マンたちとの飲み会に参加、日本酒を飲みまくった後、徹夜の荷造りの果て、朝6時に成田へ。疲労を通り越して、結構ハイテンション。

またもや、飛行機にのった瞬間に漠睡し、離陸にも気がつかず、本能で目を覚まして機内食を食べ、その後また眠り気がついたら現地到着という状態。非常に便利な身体。だが、ここまで何も気がつかないというのは、もしかしたら疲労のあまり気絶しているのかもしれないとちょっと心配になった。座席についてから、まったく記憶がないというのもちょっと恐ろしい。

ロンドン到着。防寒のためブーツまではいてきたのに、結構ポカポカな陽気。
久々のロンドンだが、今日はさすがに疲労困憊なので、ホテルの近くのレストランでシーフードパスタ(ゆですぎ)を食べて、就寝。
by smacks | 2006-05-09 17:19 | ■TIF06-クウェート

このブログの空白を埋める②:3月4日→10日(クウェート)

このブログの空白を埋めるシリーズ②:
スレイマン・アルバッサーム(クウェート)3月4日→10日

3月4日
ひとりぼっちの羽田空港・・・しかし待てど暮らせどカンパニーは来ない。24時をまわり、とうとう警備員に空港から追い出される・・・・頭の中であらゆる仮定が轟々と音をたてて回る。しかし国際電話もできない、飛行機に乗っていたかどうかも航空会社のカウンターが閉まっていて確認できない、というかこれ以上手配していた車を待たせるわけにもいかない。持ってきたノートパソコンでこれまでのカンパニーとのやりとりをすべてチェックし、先方からのフライトスケジュールもすべてチェックしたが、やはりそこには本日23時20分羽田着と書いてある。もしやすでにホテルに向かったか? しかしホテルにもチェックインしておらず。手配していたジャンボタクシーに1人で乗ってホテルに向かう道中ほど、血圧が高かったこともこれまでの人生ないだろう。何しろ昨晩は朝まで宴会、今日はヤスミン最終日現場+トーク+バラシ、そしてカフェまでやって駆けつけた夜中の羽田で、カンパニーが来ないなんて。。。。血管ぶちきれ寸前状態でホテルに戻ると、アシスタントのU嬢が指示どうりスレイマンと国際電話で通話中だった。受話器を奪って、コトの真相を聞きだすと、「マネージャーのミスでフライトの日にちを間違って伝えた」という。激怒しながら呆れつつも明日から組んでしまったスケジュールをどうやって修正していくか、頭の中でまたすべての仮定が轟々と音をたてて回る。何があっても動じない癒し系キャラのU嬢のお陰で、憤死は免れたもの。。。さすがに疲れ果てた(憤)。

3月5日
朝一番にスタッフ全員に電話をかけ、スケジュールの再調整。それでもエアカーゴの引き取りがあるので出勤。この1日のために、また日当からホテルから車からぜーんぶやり直し。かなり陰惨な気分になって、ココロもカラダもかなり限界。しかも今日こそ来るはずのカンパニー先乗り部隊をまた昨晩とまったく同じ23時20分に羽田に迎えに行かねばならない。あまりの疲労に、やけくそ、1人巣鴨のサクラ温泉へ。噂にたがわず、素晴らしい施設。全身マッサージもしてもらって、ちょっとだけリフレッシュした。
それから大急ぎで羽田へ行き、無事先乗り部隊3名をキャッチ。やれやれ。

3月6日
現場仕込みミーティング。調整がたいへん。
そして羽田詣で3日目。またもや23時20分。トラウマになりそうだ。とりあえずカンパニー全員をキャッチ。スレイマンとナイジェルとは半年ぶりに、音楽家たちとは2年ぶりに再会。さすがに今回の1件に関しては全面的に謝罪体制なので、まあ許してあげましょう。

3月7日
朝から晩まで仕込み。劇場と消防を往復。翻訳や字幕作業と平行して、難解な戯曲(というか舞台背景)を解説する当日配布用のパンフレットの作成作業もはじまり、頭も体もフルに使う。↓写真はジャッカル扮するベン君。
b0028579_2341760.jpg


3月8日
朝から晩まで仕込み。またもや劇場と消防を往復。弁当生活にうんざり。まわりのスタッフさんやYAMPたちにはたくさん助けられるが、明らかに仕事量多すぎ。同時平行でアレコ(青森県立美術館)のことも考えねばならず・・・京都に観光に行っていたヤスミンとイツィクが東京に戻ってきた。スレイマンと引き合わせ、ディープな議論の深夜ディナー。

3月9日
朝から晩まで仕込み。そしてゲネプロ。1年がかりで仕込んできた作品の全容がやっと分かる。意欲的なつくりで、とても良い出来。当日配布の編集も大詰め。字幕作業などあり、劇場を出られたのは朝2時過ぎだった。
b0028579_232463.jpg
(c)松岡祐紀

3月10日
世界初演。最後の最後まで作品をいじり続け、稽古で駄目出しを続けるスレイマン。本番ではアラブ衣装に身を包み・・・ようやく開いた世界初演の幕。ああ長かった・・・けどこれからも長い。
b0028579_2295268.jpg

by smacks | 2006-04-25 02:26 | ■TIF06-クウェート

これを見逃さないで欲しい

「カリラ・ワ・ディムナ―王子たちの鏡」。
この、極めて志の高い生まれたての作品を、ぜひ多くの人に見て欲しいと思います。

世界に対し、歴史に対し、そして未来に対し、これほどまでに強い批評性をもって対峙する演出家の妥協なき創造行為を、ぜひ目撃し、体験して欲しいと思います。

忙しすぎてそれ以上のことは書けませんが・・・演劇やアートが社会で果たしうる切実にして重要な役割を再認識させられる、極めて志の高い舞台です。あと3日。どうかお見逃しなく。
by smacks | 2006-03-13 23:32 | ■TIF06-クウェート

いよいよ世界初演迫る

b0028579_0442684.jpg


気がつけば、ヤスミン・ゴデールの現場も終わり、クウェートのスレイマン・アルバッサームの世界初演まで、いよいよあと2日。2年前、世界の演劇界を震撼させたスレイマン・アルバッサームによる、待望の新作です。絶対に観にいらしてください! 

----------------------------------------------------------------
◆スレイマン・アルバッサーム・シアター【クウェート】
『カリラ・ワ・ディムナ-王子たちの鏡』
3月10日(金)-16日(木) にしすがも創造舎特設劇場

----------------------------------------------------------------
舞台はアッバース朝創世記のバグダッド。現在もアラブ世界で最も
広く親しまれている寓話集「カリラ・ワ・ディムナ」をアラビア語に翻訳
した作家ムカッファイの悲劇を通じて、現在アラブ世界に生きる芸術家や
哲学者が直面する問題が鋭く投影されていきます。
スレイマン・アルバサームならではの、知的でスタイリッシュな演出、
洗練された舞台空間や美しいライブ演奏の中に、詩的で暗示的なテキスト
が乱反射する・・・そこにはいにしえのバグダッドから、戦禍の混乱が続く
現在のバグダッドとアラブ世界が鏡面のように映し出されます。
日本、イギリス、クウェートの国際共同製作事業による世界初演。
シェイクスピアをも彷彿とさせる歴史劇です。
by smacks | 2006-03-08 00:47 | ■TIF06-クウェート

「カリラ・ワ・ディムナ」ロンドン稽古

東京国際芸術祭も何とか開幕にこぎつけ、これからリージョナル・シアターシリーズ、海外招聘公演へといよいよ忙しくなってきた。そんな中、ロンドンのバービカン・センターでは、クウェートの演出家、スレイマン・アルバッサーム演出による「カリラ・ワ・ディムア-王子たちの鏡」の稽古が始まった・・・!と思ったら、もう3週目に差し掛かっている。
b0028579_2282188.jpg
撮影:エグリントンみか氏
その様子を鋭い観察力で伝えてくれるのは、今回の戯曲を翻訳しているエグリントンみか女史によるブログMIKAGAMI. やっと、これまで謎に包まれていたスレイマン新作の体温が伝わってきた! ぜひご覧ください。
by smacks | 2006-02-14 21:27 | ■TIF06-クウェート

「カリラ・ワ・ディムナ」特別講義

西巣鴨に、エジプト出身のザキー・ムハンマド先生(拓殖大学イスラーム研究センター研究員)現る。日本語・アラビア語の同時通訳の第一人者でもあり、またアラブ・イスラーム文化、政治、経済・・・多岐にわたるご専門。
b0028579_135350.jpg

日本語ペラペラ、というか、普通の日本人より断然、話し上手。
旧約聖書からイスラーム教の世界観まで、正統カリフ時代からアッバース朝まで、じわりじわりと攻めつつ、しかも一瞬も飽きさせない巧みな話術で3時間のご講義を頂く。参加したANJスタッフとYAMP(ユースサポートスタッフ)の面々も、目からウロコ状態。とくに今回の舞台「カリラ・ワ・ディムナ」の主人公であるムカッファイが、あらゆる最先端の学問と思想、哲学に精通した天才詩人であったこと、さらにアラブ・イスラーム文化圏で彼の名と著書を知らない人はいないというくらい歴史に名をとどめた偉人であることを知った。それほどまでの傑出した人材であったムカッファイが、アルマンスール(アッバース朝第二代カリフ)に殺されてしまうという史実を、大胆にも鮮烈に現代の物語として蘇らせてくれるだろうスレイマン・アルバッサームの新作にも期待が膨らむ。
2003年に2回ほど実施した中堂幸政先生の中東セミナーに続き、なぜ中東研究者には、話し出すと芸人魂を感じさせる傑作な方が多いのだろうか。このセミナーをコーディネートしてくれた宇波さんにも大感謝。日々アウトプットばかりの現場で、久々のインプットができる貴重な時間だった。
by smacks | 2006-02-01 23:27 | ■TIF06-クウェート


その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧