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日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
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カテゴリ:■TIF05-パレスチナ( 46 )

アライブ・フロム・パレスチナ

いよいよ師走。さすがに新作の進行状況が心配になり、パレスチナのアルカサバ劇場に電話をする。ジョージは不在だったが、マネージャーのハナと話すことができた。

先週までシリアのダマスカス演劇祭で「アライブ・フロム・パレスチナ―占領下の物語」の公演を行い、大成功をおさめたとのこと。アラファト死後から次の議長選までの空白期間、この作品はアラブ世界で強く受け止められたようだ。
12月の9日―16日はアンマン公演も予定しているそう。とりあえず劇場とカンパニーは無事に稼動しているようで、ほんとうによかった。
新作の準備も進んでいるようで、アンマン後は稽古も始まる模様。とにかく役者たちがエルサレムやベツレヘムから無事にラマッラーまで通えることを願うのみ。

ツアーのマネジメントもすべて一手に引き受けるハナに、「ビザなど諸々の事務手続きは、12月中にやってしまおう! 少なくとも(1月9日の)選挙の前に!」といったら、大うけ。やっぱりアルカサバの不謹慎ノリは健在でした。
by smacks | 2004-12-01 20:36 | ■TIF05-パレスチナ

ドキュメンタリー「壁」、再び

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シモーヌ・ビトン監督のドキュメンタリー「壁」を再び見る。TIF中東プラグラムのアドバイザーをお願いしている中堂幸政先生、TIF中東プログラムと共催を組む国際交流基金・公演課の金井課長もいらしてくださった。
前回はパレスチナに行く直前にパリで観たこのドキュメンタリー。実際の壁を見てしまった後となる今回、改めて静かな衝撃を覚えた。
実際、壁の現実はすさまじい。そしてこの作品の主役は「壁」そのものである。すべてのシーンに壁が映され、分離と隔離のオブセッションが視覚的に迫ってくる。が、そこにわざとらしい物語性は一切排除され、緻密に作られた効果的な音響が超現実的な現実をより立体化する。
ラストシーン。金のドームが見えるほどの距離にある東エルサレムの一角を、3メートル前後の「低め」の壁が無造作につっきっている。その壁を、買い物帰りの主婦や老人、学校に通う学生、子供連れの親が、よじ登り、超えてゆく。上空にはイスラエルの偵察ヘリが旋回しているが、人々は生活を続けるために壁を越えるのだ。その情景はユーモアさえ感じられる。どんな壁を作っても、越えてしまう人々の淡々とした生活。そこに、監督シモーヌ・ビトンのかすかな希望と強い抵抗を感じたのは私だけではないだろう。「(この映画は自分のユダヤ・アラブという2重アイデンティティの葛藤という意味だけでなく)レジスタンスの表明でもある。それが例えまったく勝ち目のない戦いだとしても―。この映画の中に登場人物が言っているように、絶望した人々は口をつぐむ。だが私は絶望していない。私は戦っている。そう、私が心底絶望したら、もう中東の映画は撮らないだろう。」(「壁」カタログに掲載された監督インタビューより訳出)

ラマッラー上映はもちろんアルカサバの協力のもと、実際に建設中の壁をスクリーンにして上映されたこの作品、日本では、来年秋に開催される山形国際ドキュメンタリー映画祭への出品を目指しているそうだ。山形が配給先となって、ぜひ日本全国の映画館や自主上映会で日本語字幕つきで観られる日が来ることをこころから願っている。

下記、監督シモーヌ・ビトンの許可を得て、パンフレットに掲載されている監督ノートを翻訳・掲載させていただく。

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監督ノート

観客は一枚の白いページではない。彼らはこの国について、この戦争について、多くのことを知っている。彼らは自分の意見、時には実に明確な意見を持ち、必ずしも私の意見とは一致しない。
私は彼らを説得するため、あるいは彼らに議論をふきかけるためにこの映画を作ったわけではない。私はこの作品を、自分の感じたこと、自分の心から沸き出るものを彼らと共有し、自分に見えるものを彼らに語り、自分自身を彼らにさらけ出すために作ったのだ。

私が作品に収めた壁は、私自身の一部、つまり私の精神的、人間的人格の地平の一部である。壁はある意味、私たちの挫折の確認である。「壁」は、あらゆるものが政治的であるという意味において、もちろん政治的な映画だ。しかし政治を語る映画ではない。この作品は私自身のこと、我々自身のことを語っているのだ。

私は毎日のように中東の悲劇を超えて、地球上のほかの場所で起こっていることを考えながら映画を作り続けた。富めるものと貧しいもの、弱者と強者、「民主主義者」と「それ以外」、すべてを所持するものと何も持たないもの・・・。

どんな世界でも弱者は目の前に作られた壁を乗り越えようとする。そして強者は、あたかも誰かの幸福が他者の不幸を引き起こすかのように、弱者の立場に立たされることを恐れる。

ときに強者は弱者を恐れるあまり、その恐怖心を払拭するためあらゆる手を尽くし、弱者が本当の脅威となるよう仕向ける。
平和はいつか訪れるだろう。平和は必ずやってくるものだ。しかし現在、壁の時代は到来したばかりで、私はこの時代がおぞましいものになると危惧せずにはいられない。

シモーヌ・ビトン
by smacks | 2004-11-21 17:21 | ■TIF05-パレスチナ

パレスチナからの便り

アラファトがラマラを離れパリ・エジプトを経由してラマラ議長府に埋葬されて以来、3週間ぶりにようやくパレスチナからメールが届いた。アルカサバ劇場のディレクター、ジョージ・イブラヒムからである。「Everything is OK」という言葉で始まるこのメールに、私たちがメディアを通してみたあのラマラの悲壮感はない。が、「状況は刻一刻と変化」しており、「ようやく土曜日から予定どおりシリアで「占領下の物語」の公演旅行に出発できることになった」という文面には、そこに至るまでの混乱と疲労が読み取れる。とにもかくにも、ジョージをはじめラマラやエルサレム在住の団員がパレスチナから出国できる状況には戻ったことは朗報であろう。(もっとも、ゴラン高原を越えるわけにもいかないのでテルアビブ空港からの長旅を強いられるわけだが・・・)
アラファト亡きあと、彼らはいったいどんな思いで「占領下の物語」を上演するのだろうか。・・・アラファト死去に伴い刻一刻と変化する状況の中で、本当にわれわれは新作をつくりだすことができるのか? できるとは思うが、大変だろうとも思う今日この頃・・・
by smacks | 2004-11-18 00:31 | ■TIF05-パレスチナ

もうひとつのチャンネル-ドキュメンタリー『壁』

カイロでの葬儀が終わり、アラファトの遺体はヨルダン川西岸地区ラマッラーに到着した。その様子は日本のTVメディアでも夜のニュースで放送されている。

しかしこれが私の見たラマッラーだろうか? あの議長府前だろうか?
メディアが恐ろしいと今日ほど実感したことはない。

メディアが伝えない現実を記すための、アート。パレスチナや中東の多くのアーティストたちは、その軸を中心に戦っている。そのひとつの素晴らしい事例が、10月1日のブログでも取り上げたドキュメンタリー映画『壁』。このたびめでたく東京日仏学院で上映されることになった。

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写真は映画配給会社 Les Films du Paradoxe 社のHPより拝借。

監督のシモーヌ・ビトンはイスラエルとフランスの国籍を持つ。1955年モロッコ生まれ、エルサレムとパリ在住。文化的にはアラブ、宗教的にはユダヤという二重のアイデンティティをもつ彼女の視線は、壁のもつ意味と歴史、現状を多面的に映し出していく。

パレスチナとイスラエルの間の壁は、政治的な障害物であると同時に、人々の生活を阻害し、空間的・精神的な広がりを遮断するものだ。そして壁を実際に目の当たりにすると、その巨大さと同時に、かつてユダヤ人たちが体験した「ゲットー」の記憶を再生産する、恐ろしい歴史の繰り返しを見ずにはいられない。

と同時に、シモーヌ・ビトンは、この壁をパレスチナ側から表象するだけでは壁は決して消滅しないという事実を誰よりも熟知したイスラエル人の一人であろう。この写真は映画の1ショットで、イスラエル側から撮ったものだ。あたかも壁がないようにもとあった風景を描いてしまうイスラエルの人々-それは罪悪感のあらわれなのか、現実の壁を直視できない逃避なのか、それとも壁の「外側」への希求なのか? イスラエル人の精神状態を分析するドキュメントも盛り込まれているこの映画は、実にクレバーなやりか方で問題の本質を扱っている。

ほとんど昼のワイドショーネタとなってしまったアラファトの死に飽き飽きしたら、ぜひもうひとつのチャンネルを見に来ていただきたい。


下記、東京日仏学院のチラシから抜粋をさせていただく。

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『壁』 Mur
監督:シモーヌ・ビトン Simone Bitton
2004年 / 108分 / 35ミリ / カラー

作品のタイトルが示すように、本作は、ある障害物をその主題にしている。2002年6月にイスラエルが、パレスチナのテロ侵入を防ぐ安全対策の装置として建設した巨大な壁である。監督のシモーヌ・ビトンの選択は、その壁を横切ったり、飛び越えられると信じたりするよりも、このカフカ的な大きな壁の両側を沿って歩き、住人たち、子どもたち、労働者たち、軍人たち、精神科医らの言葉や反応をキャメラに収めることだった。この不条理な決定に囚われた人々の言葉にこそ、この建造物を揺るがす使命が課せられている。2004年マルセイユ・国際ドキュメンタリー映画祭国際部門グランプリ受賞作品。

上映日時:2004年11月21日(日)14:30
会場: 東京日仏学院 @エスパス・イマージュ
〒162-8415 新宿区市谷船河原町15
http://www.ifjtokyo.or.jp
入場料:一般:500円
上映の1時間前より1階受付にてチケットを発売し、整理券を配布します。会場
は20分前。
by smacks | 2004-11-12 23:34 | ■TIF05-パレスチナ

【訃報】アラファト死去

とうとうその時がきた。
パレスチナ解放闘争の象徴、アラファト議長死去。
11月11日(木)午前3時30分、パリ・ペルシー病院。

合掌。
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2004年10月8日 ヨルダン川西岸地区ラマッラー市内 
存命中のアラファト議長が軟禁されていた議長府前にて撮影。

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ル・モンド紙のアラファト特集号、これがおそらく世界で今一番早く、詳しく、美しく、アラファトの足跡を綴ったメディアのひとつだろう。Les Vies de Yasser Arafat -複数形で語られるアラファトの人生。写真とイラストだけでも見る価値のある素晴らしいPDFファイルだ。これを今日、無料でネット公開しているル・モンド紙にも私は深く感動している。
http://medias.lemonde.fr/medias/pdf_obj/sup_arafat_041105.pdf

フランステレビ各社もウェブ上で今朝アラファト特報と中東特集を5分-15分の映像ニュースとして伝えている。
TV5 http://213.41.65.178/tv5_12mn/tv5_specialus.php
TF1 http://videos.tf1.fr/video/

BBCも同様。
http://news.bbc.co.uk/nolavconsole/ukfs_news/hi/nb_rm_fs.stm?nbram=1&news=1&bbwm=1&nbwm=1&bbram=1
by smacks | 2004-11-11 14:05 | ■TIF05-パレスチナ

Stop the Wall 「壁」は乗り越えられる

というシンポジウムに参加した。主催はStop the Wall 実行委員会。複数のNGOが共同で運営する活動体で、イスラエルの「安全壁」建設に反対している。3名のジャーナリストによる報告とコメントがあり、自分がパレスチナで見てきたことを再確認するよい機会となった。

ドキュメンタリー監督、森達也さんの発言。ある共同体が他者からの脅威にさらされ危機管理意識が作動すると、まず第一に想像力が消滅する。つまり、他者に対する想像力=思いやりが消滅し、相手が自分と同じ人間であり、家族や恋人を持ち普通の生活を送っているという他者のディテールを抹殺する。そのとき、加害/被害の関係は紙一重となる。9.11から現在に至るアメリカ、ホロコースト以降のイスラエルがその好例であり、さらに震災とオウムという不条理な受難に遭遇した日本社会が、95年を境に危機管理を高め続けていることを森氏は例として指摘した。

想像力。それこそがアートの役割であると私は信じる。「セキュリティ」を理由に他者の人間性や尊厳を無視するような我々自身の危うさを、想像力の復権によって回避すること。武器を取らずに対話すること。大声で「われわれ」の被虐性を叫ぶのではなく、可能な限りの静けさをたたえながら自らの想像力で相手と向き合うこと。

イスラエルが建設を進めている壁の全長:687km (東京-青森間に相当)
イスラエル国内世論(昨年): 壁建設について 59% 支持 22% 不支持

これから私たちはこの「壁」とどう向き合ってくのだろうか?
by smacks | 2004-11-09 23:21 | ■TIF05-パレスチナ

アラファトの生死を握る女、ソーハ

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またもやアラファトネタで恐縮ですが・・・トウキョウで見る芝居よりずっとスペクタクル性満点なアラファト騒動、個人的に眼が離せない。
こちら、日本ではなかなか拝むことのできないアラファトの妻、ソーハ。34歳年下、アラファトがチュニジア亡命中92年に極秘結婚、本人はエルサレムの裕福なブルジョワ家庭出身のギリシャ正教徒だった。アラファトとの結婚によってイスラム教に改宗。
この写真はちょっとフランスのメディアから拝借。(個人のサイトなので許してね。)なんというか、この視覚的迫力には誰も勝てまい。すごすぎる。アブ・アンマール(アラファトのゲリラ名)はどんな国際舞台でも軍服とパレスチナの頭巾という革命家の衣装を手放さなかったのだが、妻は夫が危篤でもゴージャス一点張り。
「パレスチナ指導部は夫を生きたまま埋葬しようとしている、これは陰謀だ!」とクレイ首相、アッバス前首相らを糾弾、彼らのパリ入りを阻んでいる彼女の動向とビジュアルには目が離せない。今やアラファトの生命とパレスチナの行方はこの金髪おばさん(失礼!)の手中にある。

お暇な方はぜひ下記のサイトでソーハの強烈なビジュアルをお楽しみください。
http://fr.news.yahoo.com/041108/202/44sd5.html
http://fr.news.yahoo.com/041108/85/44sm7.html
http://fr.news.yahoo.com/041108/202/44sqr.html
http://fr.news.yahoo.com/041108/85/44sbt.html
http://fr.news.yahoo.com/041107/202/44r2d.html
by smacks | 2004-11-08 20:50 | ■TIF05-パレスチナ

Camo-Cafeにアラファト現れる??

Camo-Cafe 「自己責任でパレスチナに行こう」当日。
夕べは徹夜でホンモス(ひよこ豆のペースト)を調理。なんというか、誰もそこまでやれと言ってないのにやってしまう自分にあきれつつも機材のセッティングからテープ貼りまで細かい準備に追われる。そこへ大量の手作りお菓子を持って、聖子嬢が登場。うわ~ここにも凝り性が・・・!やはりやり出したらとまらないのがANJ仕事人。ご覧のとおり、アラファト・マドレーヌとイスラエル壁マドレーヌ(爆笑!)。「みんなの喜ぶ顔を思うと止まらなくって・・・・」えらいぞ聖子ちゃん! 死にそうな要人をマドレーヌにしてしまう不謹慎さはパレスチナ仕込である。

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ほとんど何の打ち合わせもなく本番突入。映像に合わせて椿さんトーク炸裂! これまで、50年以上も続くパレスチナの特殊な状況を、左翼やメディアではなく椿昇という一人の作家が伝えていることに、集まった方々は深く聞き入った。
一段落したところで20-30人ほどの来場者一人ひとりに自己紹介などもしてもらう。この不謹慎なタイトルに反応して来てくださった方々は、予想どおりコア~な面々。昨年よりTIFの中東プログラム・アドバイザーをお引き受け頂いている中堂幸政先生からは我々のパレスチナ体験をさらに立体化する中東紛争の構造をご解説いただき、P3の芹沢さんにはサラエボ紛争下に「サラエボ・サバイバル・ガイド」を出版した当時の様子などコメントしてもらい、Camo-Cafeは小さいながら強度なコミュニケーションの場となった。


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Camo-Cafe Vol.1の記念すべき夜はこうして更けていった・・・・次回はどんな企画にしようか、既にわくわくしている筆者でした。
by smacks | 2004-11-06 23:48 | ■TIF05-パレスチナ

アラファトの実質的死、パンドラの箱

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パレスチナ民族闘争のイコンとしてアラファトの肖像は遍在している。ご覧のとおり壁の上にも、そしてパレスチナ人の心のど真ん中にも。

しかし現実のアラファトの容態は、もはや「植物状態」であり生命維持装置によって延命を試みている状態にある。
夕べの時点ではメディアは混乱し、パリ・ペルシー病院は「意識を失い復活はない」と発表したが、PLO側近は「深刻な状態だが安定している」と危篤説を否定。
しかし目覚めてすぐチェックした情報では、もはやアラファトは実質的に死んでいる状態にあることが明らかとなった。何しろパリでは急速な回復を遂げ、ブッシュ再選の直後にはブッシュに祝辞を送り自分の足で立って歩いていたという報道もあっただけに、この数時間の急変は個人的には信じがたいし、また信じたくないという感傷的な気持ちが大きい。

この「死んでいるけれど生きている」状態を、誰が、どれだけ続けるのか? 延命は物理的に可能であり、それをするだけの理由も十分にある。ブッシュ再選とアラファトの不在によって自暴自棄になることが必死な過激派の暴走を遅らせること。アラファトの復活-それはあたかもクリスチャンがイエスの復活を信じているように-を信じ続ける多くのパレスチナ人やアラブ人の最後の精神的防波堤として、延命措置を続けることの意味は大きい。せいぜいその間に新しい体制作りやら葬式の段取りが整えられるまで、延命措置は続けられるだろう。私の周りのパレスチナ人が、必ずしもアラファトの政治を肯定していないにも関わらず「アラファトは不死身だ」と断言したことがあまりにも印象深い。

アラファトの生命維持が終わったとき、中東のパンドラの箱は開けられることになるだろう。パリから戻るアラファトの遺体をどこに埋葬するか? という問題ひとつをとっても、イスラエルはエルサレムの神殿の丘にアラファトの遺体埋葬を拒否している。それはパレスチナ人、世界のムスリムの逆鱗に触れることになるだろう。世界各地でテロが頻発し、それを口実にイスラエル・アメリカはまた多くの民間人の生命と自由を奪っていくだろう。単純化され、リピートされるいつもの構造がより感傷的に振幅するだけだ。

ブッシュの再選とアラファトの実質的死。ほぼ同時に起こったこの二つの出来事を私は非常に重く受け止めているのだが、その切迫感、悲壮感を共有しつつ有益な情報を伝えるメディアが日本にはひとつもないこともまた腹立たしい。

明日はにしすがもでCamo-Cafe Vol.1 「自己責任でパレスチナに行こう!」を企画している。この企画の意味が、企画した10日前よりもさらに重くなったことに企画者本人が襟を正している状態なのでした・・・
by smacks | 2004-11-05 07:39 | ■TIF05-パレスチナ

告知!Camo-Cafe 「自己責任でパレスチナに行こう!」

来週の土曜日、パレスチナの報告会を兼ねたカフェやります!ぜひ遊びにいらしてください。詳細は以下のとおり。


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にしすがも創造舎 Camo-Cafe Vol.1

「自己責任でパレスチナに行こう!」
Camo-Cafeゲスト:椿昇さん(美術家)
ホスト・トーカー:相馬千秋(ANJ/TIF、国際プログラム担当)

にしすがも創造舎の交流サロンにて、Camo-Cafe(かもカフェ)が
オープンします!
そのココロはもちろん、巣鴨の「鴨」と、にほん語特有の婉曲表現
「かも」。「・・・かも」と言いながら一番大事なことを言ったり
している私たちが、ゆるやかに繋がっていく空間を目指します。
毎回ANJ・TIFのスタッフや参加アーティストが、現在進行形の
プロジェクトにちなんだトークやフードでお迎えします。

Camo-Cafe初代ゲストは、巨大バッタや「国連少年展」でお馴染みの
美術家、椿昇さん。きたる東京国際芸術祭2005に向けて、パレスチナの
劇場アルカサバ・シアターとのコラボレーションで舞台美術を制作中
です。その下見としてANJスタッフとはじめて乗り込んだパレスチナ、
ラマラで得た強烈な体験を、500枚を超える映像とトークで綴ります。
緊張はしる検問所、イスラエルが建設を進める「分離壁」、アラファト
議長の容態で揺らぐ中東情勢・・・こんな厳しい占領下の現実に比例して
ますます洗練されていくのは、パレスチナ人の不謹慎ギャグだった? 

 
Camo-Cafe メニューはトルコ珈琲、ミントティー、アニス酒、
そして水煙管(ナギラ)などなど。はるかな旧約聖書ワールドと
ディープで愉快なアラブ・ワールドの交差点、ぜひご堪能あれ!

Camo-Cafe メニュー ---
トルコ珈琲、モロッコ風ミントティー、レバノン産アニス酒
赤・白ワイン、ホットワイン(赤)、水煙管(ナギラ) etc.
各200円



日時:2004年11月6日(土) 15:00 PM スタート
会場:にしすがも創造舎  Camo-Cafe 
〒170-0001 豊島区西巣鴨4-9-1 旧朝日中学校 校舎2F
http://www.anj.or.jp/anj/contact.htm
問合せ:NPO法人アートネットワーク・ジャパン 
tel 03-5961-5200 (担当:相馬)
by smacks | 2004-10-29 13:02 | ■TIF05-パレスチナ


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