smacks dialy

日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
by smacks
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カテゴリ:■TIF05-パレスチナ( 46 )

現場3日目:ゲネプロのビフォー/アフター

現場3日目。
朝一番、壁を起こす作業が始まる。連日の壁騒動で現場には疲労と焦りが広がっているものの、最後には何とかするという現場の底力のみが頼り。
とりあえず、それなりの壁にはなった。一同、ホッとしつつ、苦笑しつつ。。。
役者たちの稽古も始まり、ようやく明日の世界初演が近づく実感がわいてきた。

今度は台本。アラビア語から英語に訳されたものを、英語から日本語に訳しているため、どうしてもアラビア語と日本語訳の間には解釈の違いが生まれる。それを、一行一行、すべてチェックするのが、今回の翻訳者石井さんと、字幕オペレーターの黒田さん、そしてマネージャーのハンナ。ボランティアの小澤さんはアラビア語も英語も堪能なので、彼らの通訳要員として字幕チーム専属となる。朝から晩まで、ほぼ15時間くらいずっと部屋にこもってチェックをしている彼らの現場も、また壮絶なものがある。。。。

壁の現場は、殺気立っている。一触即発状態。

ゲネプロ。全員で見る。日本語訳の分かりずらい部分をチェックし、それを翻訳者にフィードバックする。それからムアッズは照明に大幅な手を加えるという。作品そのものは、ビデオで見たものよりだいぶ良くはなっている。あと一押しだ。壁と照明のコンビネーションもなんとか形になってきた。

はああああ・・・・・・
残された時間はあと20時間。明日の19時半、本当に幕はあくのだろうか?深夜24時。巣鴨のジョナサンでビールを片手にため息をついたANJスタッフ3名であった。
by smacks | 2005-03-09 23:54 | ■TIF05-パレスチナ

怒涛の現場2日目:どうする壁??

現場2日目。朝9時から、裏方さん総出で壁の修正作業に取り掛かる。姫路の業者さんも駆けつけ、とにかく今あるもので最善の策を模索することに。ダンボール壁の問題は、ダンボールの裁断と組み立て時に発生した誤差。それが1センチにもなれば、もはや誤差でもなんでもなく、完全な不良品だ。それをこの限られた時間でどこまで修正できるか? 現場は緊張し続けている。

椿さん自ら東急ハンズに修正用の発砲スチロールのオーダーや備品の買出しに走り回り、午後4時過ぎにようやく発砲スチロールが登場。それをカットする強力マシーンも購入した。(↓)
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こうなったらスタッフ総出。音響さんや照明さん、通訳さんも一緒に発砲スチロールを裁断し、粘着し・・・・接着剤がなくなればまた買出しに走り回る。そんなギリギリの戦いが、夜遅くまで続いた。本来であればカンパニー側に明けわたすはずの舞台を、ムアッズの申し出で丸一日壁作成のために使うことができた。

あまりにタフな現場に、空気はぴんと張ったまま。明日こそ、壁は出来上がるのか?
とりあえず床に壁を寝せて重石を置き、様子を見ることに。

まだまだ壁の悪夢は続いている・・・・
by smacks | 2005-03-08 23:46 | ■TIF05-パレスチナ

怒涛の現場初日-悪夢の壁!!!

3月7日。とうとう仕込みの現場が始まった。今日の主役は、なんといっても初めてスタッフや役者の前に姿を現す、「壁」。
朝9時。裏方さんたちが集まり、まずは基本舞台の設営。
その最中に、強化ダンボールの業者さん(パンゲア)のトラックが姫路から到着。午後からようやく、巨大壁7体の組み立て作業が始まる、、、、が!
組み立て方が分からない。椿さんも、業者さんもいない中、裏方さんたちはああでもない、こうでもないと議論しながら、なかなかスポッとはまらない壁を組み立てようと画策する。
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そうこうしているうちに椿さんも到着。しかし・・・・組み立てられた壁は、どうもびしっと決まらない。接続部分にはダンボールのゆがみが生じ陰ができてしまっている。つくりが荒く、醜い。

現場に、なんともいえない重苦しい空気が流れる。誰も直接的に口には出さないが、明らかにひどい仕上がりに失望している。。。。
パレスチナの面々もこの日本製の壁の、何かしっくり来なさにちょっと困惑気味だ。

むむむむ・・・
かなり危機的雰囲気のまま、仕込み初日は怒涛のように過ぎていった。。。今日の着信履歴は50件ちかく。嵐の現場は、始まったばかり。

そして夢にまで壁がでてくる始末。。あああ明日からどうしよう。。。。
by smacks | 2005-03-07 23:19 | ■TIF05-パレスチナ

(祝)到着!検問所とセキュリティ・チェックを超えて:丸2日の旅

朝9時。成田で彼らを待つ。
2班に分かれての来日。しかし、先発隊(テルアビブ→ロンドン→成田)は、待てども待てどもゲートから出てこない。そしてなぜか後発隊(陸路でヨルダン→アムステルダム→成田)のほうが先に到着した・・・
真っ青になってBAのカウンターに問い合わせると、なんと次の便に乗っているということ。ということで、ジョージはじめ懐かしい面々との再会は、予定よりも3時間も遅れることとなった。

ともあれ、12時30分には全員ゲートを出て、感動の再会を果たした。よかったよかった!

前日の朝2時(!)に自宅を出発、それからいくつもの検問所やセキュリティ・チェックを超えて延々と移動すること、丸2日。。。タフである。
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夜は新宿の回転寿司でムアッズ(天才技術者)とハンナ(カンパニーマネージャー)、それから翻訳者の石井さんやANJスタッフと夕食。新宿をさまよう二人のパレスチナ人であった。
by smacks | 2005-03-06 23:09 | ■TIF05-パレスチナ

希望、もろもろ

今週はブログ更新をサボりまくってしまった。(反省)何しろ時間がない。寝てもさめても仕事が沸いてくる。西巣鴨からの終電は11時57分。とうとう今日はその終電も逃しタクシーの世話に。。オフィスで夕飯の出前をとるようになったときは流石にこれではいけないと思いつつ・・・

そうこうしているうちに、アルカサバの彼らは明日3月5日(土)、現地を出発する。去年はテルアビブ空港で、舞台の小道具だった手榴弾が見つかり、なんと空港は2時間閉鎖の大騒ぎに! 今年は何も問題なくきてくれればいいのだが・・・・念のため携帯の番号を知らせておいた。。

今年はテルアビブ空港を利用しロンドン経由でくるエルサレム在住者組と、ヨルダンまで陸路をつたいKLMでアムステルダム経由でくる西岸在住者組の2班に分かれて来日する。到着はどちらも6日朝9時、成田のターミナルも一緒なので出迎えは、楽勝・・・・ならいいけれど。まずは無事に入管を突破して、成田に降り立って欲しいものだ。

Radikal Dialogue Projectのほうも、アクセス数はかなりある。が、なかなかペインティングが増えない。インターフェースが難しいとか、パソコンで絵なんて描けないとか、すでにアップされている画像が立派すぎてひいちゃうとか・・・確かにそのとおりなので、対策を考え中。でも一番大変なのは、やはりこの壁に向かって何を描くかを考えることだと思う。気軽にはできない作業だと思うのだ。だからこそ、時間をかけても参加して欲しいというのが我々の狙いであり希望でもある。
by smacks | 2005-03-04 23:58 | ■TIF05-パレスチナ

とうとう完成・・・(祝)ラジカル・ディアローグ・プロジェクト

ここ1週間、プログラマー板沢君、デザイナー原田君、そして翻訳の宇波さんとジェニファーに毎晩遅くまで(というか、0時以降から明け方まで)働いてもらった成果が、ようやく形になりました! 

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■椿昇プロデュース Radikal Dialogue Project II いよいよスタート
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http://anj.or.jp/una

イスラエルが建設を進める「分離壁」。
この壁にペインティングしたり、ミニチュアをつくったり・・・
いろんな楽しみ方が可能です。
ペイントして頂いた壁は、ウェブ上だけではなく、舞台公演が行われる
会場に展示する予定です!
世界中の方々からのアクセス、ご参加をお待ちしております。
下記、椿昇さんからのメッセージです。

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アーティストのツバキです。パレスチナに築かれ続けるアパルトヘイト
の壁をテーマにしたアルカサバ劇場の新作『壁-占領下の物語II』
初演の舞台美術を担当することにリンクして、「ラジカルダイアローグ
プロジェクト」をスタートいたします。
演劇を鑑賞するだけではなく、壁とは何かを考えながら壁に何らかの
行為を行うことによってのみ、世界の問題をジャーナリズムから自らの
身体に回復させ得るかもしれないとの思いから、プロジェクトを立ち
上げました。ウエブを通じて集められた参加型の作品は、公演会場に
組み立てられて、これから日本を皮切りに世界を巡回する演劇に帯同
いたします。一人で複数お送りいただくことも大歓迎いたします。
ぜひ世界の人々にこのメッセージを転送いただきますように、
また3月10日からの舞台ではポストトークも予定しておりますので、
世界初演の舞台にお集まりいただきますようお願いいたします。

プロジェクトURL
http://anj.or.jp/una公演案内
 http://tif.anj.or.jp/program/alka.php

2月26日     椿昇

[ENGLISH]
I am Noboru Tsubaki, a Japanese artist. We launch
“Radikal Dialogue Project” relating to my production
design at the world premiere of “The Wall - Stories Under
Occupation ?”, the new work created by Al-Kasaba Theatre.
The play deals with Apartheid walls being continuously build
in Palestine.

I expect that not only going to the theater but drawing
on a wall while thinking about the meaning of the wall will
alter in our thoughts that have been tamed by journalism
and force us to understand the global issue as our own issue.

This work will be created through your participation on the web.
Walls sent from all over the world will be assembled at
the theater and travel with the play of Al-Kasaba Theatre,
from Japan around the world.
Please send us as many walls as you like.

Please forward this message to your friends all over the world.
Hope to see many of you at the world premiere in Tokyo.
A post performance talk is scheduled for March 11.

URL of the project
http://anj.or.jp/una/
Information about the performance
http://tif.anj.or.jp/en/program/alka.php
February 26, 2005     Noboru Tsubaki
by smacks | 2005-02-28 23:07 | ■TIF05-パレスチナ

高校生のための観劇プログラム:その② in 男子校

筑波大付属駒場高校へ。世に言うエリート進学校。今日の生徒さんたちも一昨日同様1年生、1988年生まれ。若い!というか、まだバリバリ現役の「少年」たちだ。

当然のことながら、女子高校生とは全く違ったインターフェースを持つ彼らを攻略するのに、椿さんはかなり即物的なキーワードをちりばめた。はじめの一言は「PSPやってる人」。超ドメスティック&マニアックなアキバ系ネタあるいは受験ネタで攻めつつも、最後はトランスナショナルな視点でいわゆる「官僚予備軍」に揺さぶりをかけるという、神業・荒業のオンパレード。お見事!
筆者は前回同様、映像をオペレートしつつ、食べ物とパスポート・ネタについて解説。男の子でも意外と食べ物のときは反応良かった。
あと半月後、彼らはホンモノの舞台を観にやってくる。そのときの反応がまた楽しみ。
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神業・荒業の師匠、椿先生。男子生徒にもモテていた。マニアック話で。
by smacks | 2005-02-24 23:58 | ■TIF05-パレスチナ

クール&クレバー&クレイジー

朝、FEDEX便が届く。エルサレムの堀内さんが送って下さった『壁-占領下の物語II』の通し稽古ビデオがめでたく到着したのでした。
午後にANJオフィスに現れた椿さんと早速ビデオ鑑賞しながら、しばし感無量。椿さんが滞在中から現在にいたるまで彼らに伝え続けたことが、作品を支えるコンセプトになっているではないか! とはいえ、まだまだつめるべきところはたくさんあるので、ビデオを見ながら二人で作戦会議。

この芝居と平行して、椿さんのアートディレクションによるウェブプロジェクト Radikal Dialogue Project を制作中。昨日から空いた時間は椿さんもANJオフィスにはりついて、プログラマーの板沢君、デザイナーの原田君(in金沢)と作業中。筆者は彼らの尻をたたく係。(あと数日でアップ予定、乞うご期待!)

夜は今回パレスチナとチュニジアの公演の舞台写真撮影をお願いすることになった松島さん(実はご実家が有馬温泉の椿家とご近所さん)と、たまたま新宿に居合わせた椿さんの息子さんも合流、職安通りの焼肉店「大使館」で焼肉三昧。父親としての椿さん・・・いつにましてクール&クレバー&クレイジー? まさに、この親にしてこの子あり、なのでした。
by smacks | 2005-02-23 23:43 | ■TIF05-パレスチナ

高校生のための観劇プログラム:その① in 女子高

吉野さつきさんとANJ聖子嬢の企画によるエデュケーション・プログラム。
椿さんとANJ、YAMPスタッフ総勢10名が御茶ノ水大学付属高校に参上する。筆者個人としては、女子高に初めて足を踏み入れるので、結構緊張した。(ハズカシながら、高校も大学も昔は男しかいなかったバンカラ校の出身なのです・・・)

観劇前の事前授業でリアル・パレスチナを知ろう、という主旨。メイントーカーはもちろん我らが椿隊長。筆者は後方支援にまわり映像オペレートと話題限定のコメンテーター役をつとめる。
24年間女子高の先生だった椿さん、教壇にたったらもはやその芸は百戦錬磨。右に立つものなし。最強~~~

90分椿先生の炸裂トークでひとしきりパレスチナが終わった後に、出た質問ふたつ:
「なんでバッタなんですか?」
「エルサレムにはなんでピカチュウのお土産があるんですか?」

・・・・・思わず一同拍手(!)の質問。なぜならあまりにもすべての本質を突いているから。これだけパレスチナの話をしたのに、最初に一瞬見せたバッタしか脳裏に残らないという現象・・・いまや第一回横浜トリエンナーレのシンボルになったバッタちゃんは、もはや呪術的ともいえる偶像崇拝の対象としての絶大な魔力を持つのだった。
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(c) Noboru Tsubaki
by smacks | 2005-02-22 23:32 | ■TIF05-パレスチナ

新作『壁』を見た初の日本人

午前2時半、そろそろ寝ようと思って最後のメールチェックをしたら、朝日新聞エルサレム支局の堀内さんから、「見てきました」というメールが入った。「『壁』を見る初の日本人観客となる栄に浴してきました。」という文面から察するに、アルカサバでは堀内さんの取材のために本番さながらの通し稽古が行われたようだ。(私が現地に行ったときも、私のため(だけ?)にイレギュラー公演をやってくれたアルカサバ・・・さすが太っ腹!) 速攻、感謝のあまり返信をしたら、今度は舞台写真を次々にメール添付で送ってくださった。それを見て、感謝と感動で興奮して眠れなくなってしまった・・・作品は着実に仕上がっているではないか! 
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              撮影:(c) 堀内隆 (朝日新聞エルサレム支局)

椿さんのコンセプト・デザインによる壁のセットを現地用にも再現、東京来日前夜の3月1日~3日には、パレスチナでのプレビュー公演を行うことも決定! 

午後からはTBSへ。外信部の記者さんと打合せで、パレスチナで撮影した写真や届いたばかりの舞台写真でプレゼン。記者さんはほぼ筆者と同世代と思われる女性の方で、これまでTBSが何度か特集として取り上げている「壁」問題、中東問題にも大変お詳しい一方、ラマラのエッフェル・スイーツ(注:ラマラ一番のお菓子屋さん)のアラブ菓子に強い興味関心を示されるかわいらしい一面も☆ とにかくとても熱心にお話を聞いてくださり、カンパニー来日時にはご取材頂けそうな感触。

オフィスに戻ると、せいこママをチーフとするCamo-Cafeの試食会が企画されていた。来週にはいよいよ「にしすがも創造舎特設劇場」こと体育館を劇場にしつらえて行われる『昏睡』の公演が始まるのだが、その最終日に行われる「昏睡カフェ」に出されるフードメニューの試作&試食会なのでした。
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カモ入り餃子スープと、こんすい焼き。激うま。そのココロは・・・当日のお楽しみです!
by smacks | 2005-02-18 01:41 | ■TIF05-パレスチナ


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