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日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
by smacks
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カテゴリ:■TIF05-パレスチナ( 46 )

あたらしい壁をもとめ、西へ向かう

4月18日(月)
そういえば姉の家からそう遠くないところにある京都造形大学にまだ行ったことがないと思い立ち、バスに乗って出かける。降り立って驚嘆した。京都の山の斜面に建てられた、さながら神殿のような校舎。ここに日本のそうそうたるクリエーターが教員として集い、大学とは思えない極めて革新的な映画・演劇・美術などのプログラムが提供されている。そして山の斜面にそって校舎はどこまでも上に続く。階段を上り続け、辿り着いた場所は、京都市内が一望できる絶景の展望台。
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しかも山の中にあるので、まるでどこかの大金持ちの山荘別宅のような趣さえある。私立大学の財力とは恐ろしい。(この4月からこの大学の学科長に就任された椿さんからの情報によると、一年間の授業料は180万だという)


そして神戸へ。椿さんが愛車トヨタのハイブリッドカーでお迎えに来てくださる。姫路にある、ダンボール壁の業者パンゲアへ高速をとばす。今後『壁―占領下の物語II』の世界ツアーに向けて、折りたたんで運べるバージョンを試作するための打合せ。ミニチュアの模型を作成してから実寸代を1体作成して装置としての安全と精度を確保するまでがんばることに。また、社長であり職人である松尾さんが自ら制作した数々のプロダクトも拝見し、ダンボール素材の可能性を知る。

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by smacks | 2005-04-18 23:14 | ■TIF05-パレスチナ

MECAN、久々の更新

4月12日(火)
MECAN-Midlle East Contemporary Arts Net (略してミーキャン? 意味は実に曖昧模糊としている・・・)、というサイトを2年ほど前から立ち上げている。中東、という漠然とした地域に、現代芸術という漠然としたものについてリサーチした成果を、細々とアウトプットしていくための情報プラットフォームとして創った。

http://anj.or.jp/mecan

基本は「誰にも迷惑をかけないかわりに、一人マイペースでやる」ことで、結果、2年たった今もUnder Constructionの部分は多い。が、このサイトを偶然にも発見し、コンタクトをしてきてくれた方々に支えられ、少しずつアップされている。予算もないかわりに制約もない、とてもボランタリーなウェブプロジェクト、これからも少しずつ充実していきたいと思っている。

今日は、そんな気分の中、一気に更新してみましたので、ぜひご覧下さい。
by smacks | 2005-04-12 23:45 | ■TIF05-パレスチナ

(祝)アル・ハヤートに中東シリーズ劇評+ラディカル登場!

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中東アラブ世界で最も読まれている新聞のひとつ、アル・ハヤート紙に、今回の東京国際芸術祭の中東シリーズ2公演の劇評と、ラディカルのことが大きく掲載されました! PDFはこちらからダウンロードできます。

去年も今年も、アルハヤートの一面+文化欄を飾ることができたのは感無量。
アラブ世界ではすっかり有名なフェスティバル+シリーズとなった手ごたえがある。

これからどんな反響があるか、いよいよワールドワイドの展開が楽しみ! アラブ世界からもペインティングが増加することを願っています。
by smacks | 2005-04-03 02:04 | ■TIF05-パレスチナ

パレスチナへ経つ人々

3月17日
昨晩のディープアラブカフェのあと、新宿に戻りまた朝2時過ぎまで宴会に付き合った。しかし、椿さんをはじめみんな体力あるなあ・・・私は基本的に寝ない・食べない、に耐えられない体質なので、最低限の睡眠確保のため失礼する。
朝6時50分。見送りのためホテルのロビーにいくと、まだまったりと朝食をとるパレスチナの面々・・・私が行かなかったらバス乗り遅れてたな、絶対! 感慨に浸る間もなく、荷物を降ろしてバスへのせる。徹夜で見送りをしてくれた椿さんやYAMPの坂本さんと宇波さんがうるうると別れを惜しんでくれる横で、彼らをバスに押し込む相馬。皆に冷たい奴だと思われただろうなあ・・・でも、別れの挨拶は苦手なことのひとつ。それに彼らとは、絶対に近いうちに会うだろうという確信がある。

10時。チュニジアの仕込み。途中ファーデルと日経新聞の河野氏とのインタビューなどが入り一時中断するも、午後には舞台を稽古に使用できる状態となる。夜22時まで、場面ごとにストップしながらの稽古が続いた。ファーデルは役者に怒鳴り続けていた。ところどころフランス語になるので、私にも分かるが、彼の要求は際限がない。。。時に罵倒し、時に自分が舞台にあがって、納得のいくまで役者に繰り返させる。終わるころには役者たちはぐったりして、誰一人飲みにいこうとは言わなかった・・・
by smacks | 2005-03-17 23:37 | ■TIF05-パレスチナ

ディープなアラブの宴

3月16日
朝2時まで飲んでも、劇場入りは朝9時。はああ眠い~~~ が、早速、壁の解体作業が始まる。裏方さんたち総出で解体するも、椿さん曰く「土に埋めても腐らない」強化ダンボールはなかなかに手ごわい。しかも発砲スチロールで補強しているため、のこぎりでギコギコ切断しなければならない。そして廃棄代10万円! とパークタワーに言われ、結局ここでは廃棄せずにとりあえず西巣鴨に搬送することに。

そうこうしているうちにチュニジアのテクニカル・チームの到着。フランス語しか通じないが、基本的に技術系の言語は通じ合っており、予想よりは順調に仕込みが流れていく。
そこに到着する演出家、ファーデル・ジャイビ。カンパニー内で絶対的な権力を振るっている彼が到着するや否や、チュニジア側のテクニカル・スタッフの空気がぴりりと変化する。やっぱり、彼の一言ですべてが変わってしまう体制なのだ。。。。照明の仕込みひとつに、ファーデルはやんのかんのと指示を出しまくっている。
今日はパレスチナの彼らの滞在最終日。西巣鴨ではディープアラブカフェが始まっている。この仕込が早く終われば行けるのだが・・・と思っていたら、裏方さんたちから、「一番早く終わる方法は、相馬がファーデルを連れて西巣鴨に行くことだ」と言われ、「早く、彼をディープ・アラブカフェに連れて行け」という指令が下った。。。そうか、みんな同じことを思っていたのか・・・
二人でタクシーで西巣鴨に向かう。毎日歩いている白山通りをファーデルと歩くそのリアリティが笑えた。
Camo-Cafeではディープな宴がすでに宴たけなわ。みんなが異様な興奮状態にあって、歌え、踊れ、騒げの大騒動。こんなにもディープな人間関係というか、コミュニティを歌と踊りによって形成するアラブの人々。パレスチナ人、チュニジア人、日本人はもちろん、IVPゲストとしていらしている韓国人、シンガポール人、ベルギー人などなど。人種も宗教も全く違う人々が、普通に集い、お酒を飲んだりタバコをすったり踊ったりする。これが世界なのだと深く思った。
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by smacks | 2005-03-16 23:41 | ■TIF05-パレスチナ

謝罪にはじまり謝罪に終わる、極めて長い一日

3月15日
成田のホテルで目覚める。7時にレバノンの演劇評論家でジャーナリストのピエール・アビザーブ氏を迎える。オーバーブッキングでビジネスクラスにのることができた彼は、とっても上機嫌。
次のAF便でやってくるチュニジアの劇団を一緒に待つことに。だが、待てど暮らせど彼らは出てこない。そして、047で始まる番号から携帯に電話が鳴る。猛烈にいやな予感が走る。「成田の入国管理局ですが―」、、、やっぱり! 「在留資格認定書を持ってるんですが、ビザを持ってないんですよ」。げげげ・・・・ビザを現地の大使館で取ってこなかったなんて! あんなにメールでも電話でも言ったのに!!! 「いやあ、よくあることなんですけどね、やっぱりそんなに簡単に通すわけにはいかないので」。そりゃそうだ。とにかく次の連絡を待つことに。それから30分後。法務大臣宛の謝罪レターを書いて待っているように指示され、裏紙に手書きで文章をしたためる。それから再度携帯が鳴り、第一ターミナルの2Fにくるよう指示される。到着ロビーは1F,出発ロビーは4F.一般人はこの階しか利用しないのだが、とうとう初めて成田空港の2Fに足を踏み入れることに。。。。入国管理局の担当者に案内され、4畳半もないような小さな尋問室に通される。一通り事情を説明し、原因はカンパニーマネージャーの勘違いにありこちらには責任がないこと、芸術祭や公演の概要などを説明し、法務大臣宛の懇願書を手渡す。「それじゃあなんとかしますから、まずは彼らに面会をしてあげてください」 そして通された部屋は、あの小奇麗さだけが売りの成田空港からは想像もできないようなキタない一室。そこにタコ詰めになっている総勢16名のチュニジア人たちを見たとき、まるで難民を引き取りにきたような、なんともいえない気分を味わった。まあ、来ないよりは、とりあえず来てトラブってくれたほうがいいか。。。でも、一瞬にして白髪が生えるような気分だったぞ~~~(怨)

結局2時間以上送れて成田を出発、ホテルでチェックインを済ませてから劇場に戻ったら、すでに3時。パレスチナの高校生貸切公演は、無事に終わっていたようだ。総勢280名もの高校生がジョージや椿さんのトークに大はしゃぎする声を聞きつつも、午後からのチュニジアのテクニカル・ミーティングに備える。ロビーではパレスチナの人々と高校生との熱い交流が繰り広げられていた。

そしてとうとう最終公演を迎える。ほぼ満席に近い状態で最後を迎えることができた。感無量。
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(c)松嶋浩平
最後は皆で壁にサインを入れて、今回の世界初演公演を締めくくった。

その後、ワシントンホテル最上階のバー・マンハッタンで、パレスチナ、チュニジア、加えてアジアやヨーロッパからのIVPゲスト、椿さん、フェスティバル・スタッフ、総勢30名入り乱れての大宴会が繰り広げられた。夜景も見えるオトナの雰囲気のバーだが、アラブ人にそんなことは無関係。歌い、踊り、騒ぎ、大喝采・・・・そのたびにお店の人が飛んできて「他のお客様のご迷惑に・・・」と叱られるが、5分ともたず。。。。最初は自分が関所となってクレームを食い止めていたが、疲労と興奮で意識は朦朧とし、気がつくと踊りながら謝罪する自分がいた。全員を店から出して最後ひたすら謝りながらお勘定をしたとき、お店の人に苦笑されながら「どこからいらしているんですか」と質問された。「パレスチナなんですよ」といって、どこまで理解されたか。「大変な、ところから来たんです」と答えた。
by smacks | 2005-03-15 01:26 | ■TIF05-パレスチナ

不幸中の幸い

3月13日
本日は17時からの公演。滞りなく終わった直後、パークタワーに一本の電話が入る。水戸芸術館のキュレーター瑞木さんからだ。「公演時間を間違えて、今パークタワーに向かっている・・・・」とのこと! 気の毒すぎる・・・・
それでもわざわざ差し入れまで持って駆けつけて下さった瑞木さんと、ムアッズ、それからラディカルの現場監督である恵良君、カメラマンの松嶋さんと5人で新宿3丁目にくりだす。瑞木さん御用達の居酒屋からゴールデン街へとハシゴしながら、とても濃密で刺激にとんだ会話を堪能。ムアッズは16日に水戸芸術館へと遊びにいくことになった。「不幸中の幸い」なアートの広がりが、また生まれつつある。
by smacks | 2005-03-13 23:58 | ■TIF05-パレスチナ

プチ・アラブワールド in Tokyo

3月12日
土曜日。在京パレスチナ大使館関係者はもとより、日本でビジネスをしているパレスチナ人や他のアラブ諸国の人々、総勢20名がいらしてくださった。観劇中は彼ら、爆笑しっぱなし。日本人には哀しすぎて決して笑えない自虐ギャグに、本気で笑っている。イスラエルという言葉がでるだけで笑っているのではと思えるほど、その過敏な反応ぶりはもしや条件反射? 

公演終了後、なぜかカフェを求めて渋谷まで流れつき、総勢20名近くのアラブ人とお茶をする。たった一杯のコーヒーで極限まで盛り上がる彼らには、意味もなく脱帽してしまう。コミュニケーションが、異様に濃いなあ・・・
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その後、IVPのゲストでブリュッセルのテアトル・ポッシュから来たオリビエ・ボニーとムアッズ、カメラマンの松嶋さんと渋谷のトルコ料理屋アンカラでディナー。年の近い我々4名は、人種宗教違えど完璧に会話成立。とても深い話で盛り上がる。そして、ここではモアッズのギャグが炸裂! とくに「ノアの箱舟」は秀逸でした。
by smacks | 2005-03-12 23:55 | ■TIF05-パレスチナ

壁を背に、壁を語る

3月11日
マチネ&ソワレの2回公演。そしてポストトーク。まさに今回の新作のヤマ場となる一日が到来した。シアターテレビによる撮影やらマスコミ各社の取材でドタバタの一日でもあったが、芝居はどんどん良くなってきたし、ロビーで展開しているラジカル・ディアローグ・プロジェクトもいよいよ盛り上がってきた!詳しくはこちらのサイトで。

終演後にはポストトーク。ほぼ満席に近い客席に充満する極めて熱心なオーラを感じながら、壁をバックにして司会をさせていただく。
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(c)松嶋浩平
ジョージも椿さんも、マイクを握れば、エンターテナー。我々のパレスチナ訪問から作品製作の過程、作品の演出についてや壁の意味するものについての考察・・・・予想どおり非常によいトークになった。

連日の疲労もなんのその、打ち上げにワシントンホテルの最上階にあるバー・マンハッタンへ。なんと椿さんのお美しい奥様(!)と、椿さん夫妻のご友人たちと、そしてやはりムアッズを交えた宴会になだれ込む。いつも椿さんにご馳走になってばかり・・・・素敵な人たちとの出会いと会話が最高の癒しとなった一夜だった。
by smacks | 2005-03-11 23:34 | ■TIF05-パレスチナ

世界初演:幕は、あいた

とうとう、幕が開いた・・・
逆境をいきるパレスチナの劇団と、日本の弱小NPOの国際共同製作、世界初演。

彼らが来日してから、今日まで。
とても長い時間が流れた気がする。

幕が開きさえすれば・・・・すべてはうまくいくものだ。感無量。

レセプションにて。
ジョージの挨拶。「私たちは今日まで、獣のように働いてきました」
なんて素敵な表現だろう、、、と私は横で聞きながらぼうっとしていた。
実際には通訳の住吉さんが「Like Bees」を「Like Beasts」と聞き間違えてた故の日本語だったのだが、「ハチのように働く」よりも「獣のように働く」のほうが、我々の働き方にはぴったりな感じがする。

パレスチナ人と日本人がともに獣のように働いて作った舞台、素晴らしいとの評判を頂いています。

ぜひ、ぜひ観にいらしてください!
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(c)松嶋浩平
by smacks | 2005-03-10 23:00 | ■TIF05-パレスチナ


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