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日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
by smacks
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カテゴリ:■アジア出張( 18 )

ソウル出張②:IETMサテライト・ミーティング@ソウル

■ IETMサテライト・ミーティング

今回はお隣の韓国で開催、しかも来年3月には東京でもサテライト・ミーティングが開催されるということで、日本人の関係者の方も多くパネリストとして呼ばれていた模様。筆者は、ほとんどのイベントが終わり、残すはIETMの後半セッションのみ、という非常に悪いタイミングでしか行くことができず、つまりほとんど自分が出るセッションのためにソウルまで行ってきた状態になってしまった感があるが、それでもそれなりに収穫のあった会議になった。

毎度のことながら、苦手な英語でのスピーチ&ディスカッションで、またもや超・冷や汗ものでしたが・・・・他のパネルが行政系の人々で、とてもマクロな視点からクリエイティブ・シティを語ったのに対比する形で、急な坂というミクロな試みが横浜のクリエイティブ・シティの中でどのように生まれ、どのように位置づけられ、どこに向おうとしているのか、ということは、筆者の非常につたない英語でもそれなりに通じたようで、まあなんとかなったような気もする。そもそもIETMは、舞台芸術の現場の人間が集い、その問題意識を共有するために議論する場なので、あまりマクロなことを高段から話してもリアリティがないと糾弾されかねない雰囲気はあるし。以下、ご報告までその詳細。

セッション6: 「舞台芸術とクリエイティブ・シティ」
Session 6. Performing Arts and Cultural City

Moderator:
Benny Chia, Director, Fringe Club (Hong Kong)

Speakers:
a) Kab Soo Kim, Asia Cultural Hub City Project, Ministry of Cultures and Tourism (Korea)
b) Chiaki Soma, Director, Steep Slope Studio- Yokohama Creative City (Japan)
c) Pekka Timonen, Director, Culture for the City of Helsinki (Finland)
d) George Poussin, Chief, Section of Creative Industries for Developing, UNESCO

In this session, we will overview different cultural city projects in Asia and Europe comparing their differing roles, visions, motivations, and shaping and execution of the models. In the case of Asia, most of the cultural city projects are charged with both urban and cultural policies initiated by a city or state government, while the European Capital of Culture is perceived as a pan-European project focusing more on the cultural interchange in EU states. With this in mind, the session speakers from Asia present specific case studies of Gwangju and Yokohama, while speakers from Europe and UNESCO are invited to give comprehensive presentations on the European Capital of Culture and the UNESCO Creative City including their main characteristics, strengths and weaknesses of the past projects, and major achievements. The projects to be introduced through the session include the Asian Hub-City of Culture Project(Gwangju, Koea), the Creative City of Art and Culture(Yokohama, Japan), Culture for the City of Helsinki(Cultural Capital of Europe), and the Creativity City Project(UNESCO). Discussing and comparing each project, the participants will be able to not only exchange information on their projects but also build base for future partnership.


IETMのサテライト・ミーティング@アジアは、2005年のシンガポール、2006年の上海、2007年のソウルに続き、来年2008年3月には東京での開催が決まっている。国や状況は違えど、同じような問題意識を持った世界中の同業者にまた会えるのは、楽しみだ。(それにしても、英語苦手意識を何とかして克服したいものだ・・・)
by smacks | 2007-10-16 04:18 | ■アジア出張

ソウル出張①:KAMS ( Korea Arts Management Service)

2泊3日でソウルに出張に行ってきました。
今回は、IETMのサテライト・ミーティングでのパネルとして。

10月初旬の韓国は、これまでも数回レポートしたとおり、

- PAMS (Performing Arts Market of Seoul)
- SPAF (Seoul Performing Arts Festival)
- SI- Dance

など、フェスティバルやイベントが目白押し。


KAMS ( Korea Arts Management Service)

今回のIETMは、
KAMS ( Korea Arts Management Service)
という、韓国の文化観光省の傘下にある、民間の財団法人が現地コーディネーターとなっている。KAMSは2年前、いくつかの組織や機能が合体することで設立された機関で、主に、

- 韓国の舞台芸術の海外普及 (PAMSの開催、海外でのプレゼンテーション)
- アーツマネジメント系の人材の育成
- 文化政策シンクタンク (政府の文化事業の評価、研究など)

を行っている。日本に照らし合わせていうと、国際交流基金と芸団協と、民間シンクタンクの文化政策研究者が集まったような組織だろうか。

この組織のトップは、Lee Guy Seoug 氏。6年前にTIFの国際プログラムで日本に招聘した当時は、ソウル・フリンジ・フェスティバルの創設者兼ディレクターだった彼が、いまや総予算4億円の、政府直属の機関を設立し、その会長となった。まだ30代だが、32名の常勤職員を抱える組織のトップである。初めて知り合った当時から、明確なビジョンを持った努力家な人だったが、これだけの結果がついてくると、もはや政府も年配の関係者も納得せざる得ないのだろうと推察する。日本同様年功序列の韓国で、彼のような存在は、とにかく貴重だし、励みにもなる。ノ・ムヒョン大統領の時代がずいぶん文化全般に追い風にもなったようだが、とにかく現在の韓国では、少なくとも「文化政策」と呼ぶに値する、国家の意思と政策が、いくつかの具体的なプロジェクトとして実現してきているのを強く感じる。KAMSの誕生しかり、光州のアジア文化ハブシティ構想しかり。

ところで、テハンノにあるKAMSオフィスを拝見したが、ところ狭しと32名の机が並べられていた。スタッフのほとんどは20代から30代前半という。今回の出張では、何人もの国際部のスタッフやボランティア・スタッフにお世話になったが、その全員が、女の子、しかも、語学ばっちり系でした。お見事。いったい男子はどこに・・・ KAMSの32名の職員のうち、80パーセントは女性で、特に国際部は全員が女性だそうです。この業界、どこの組織のボスも「若くてかわいい語学のできる女子」が好きなのかもしれない。
by smacks | 2007-10-15 03:54 | ■アジア出張

ソウル出張4日目:SINSFO

SINSFO Seoul International Networking Seminar for Festival Organizers  ソウル芸術文化財団という、2004年に設立されたソウル市の財団が主催するシンポジウムに参加。これは、去年筆者が遭遇した「怒涛のソウル滞在22時間」の元凶(失礼)ともなったセミナーシリーズの第二弾である。

今日のお題は「Role and Vision of Performing Arts Market to Encourage Artistic Creativity - Concept of Performing Arts Markets : History and Identity (ながっ!)」

こういうテーマの席に、こういうパネリストを呼ぶのは一体どういう意図があるのか? いや単なる無知のなせる技か? 主催者側のすっとんきょうなキャスティングが、幸か不幸かシンポジウムに劇的な効果を演出することとなった。
ヨーロッパからの参加者は、アヴィニオン演劇祭の前ディレクター、Bernard D'Arcier、ウィーン市立劇場の Airan Berg、筆者の崇拝するベルギーのKunsten Festival des Arts のディレクター、Frie Lrysen という、まさにヨーロッパ舞台芸術界の最先端をひた走ってきた人々。彼らにとって、作品(=プロダクト)とは自らの劇場やフェスティバルが生み出す(プロデュースする)ものであり、それを発表し、巡回させる場(=市場)はフェスティバルや劇場そのものである。売り手も買い手も、そこに集まる。そこが、芸術に関する出会いと議論の場となる。
北米、カナダからの参加者は、ケベックのCINARディレクターのAlain Pare、プロデューサーのUriel Luft。彼らは、未だに「見本市」という制度を信じてやまず、見本市の必要性と有効性を切々と説く。そして、北米のみならず、東京、ソウル、シンガポール、インドネシア、そして南アフリカなどの芸術見本市と強いネットワークを構築し、そのアドバイザー的な立場から見本市での作品の流通とプロフェッショナルの出会いを生み出そうと画策している。(実際、今回の第一回ソウル芸術見本市は、彼らの仕掛けの産物といっていい。)

いやあもうなんというか、哀しいほど議論はもちろんかみ合わず。それもそのはず。事前の打合せは一切ないし、筆者だっていきなり壇上に乗せられてなんかしゃべれと言われても「いやあ・・・東京芸術見本市(TPAM)の方々をこの席に御招待したほうがいいんじゃないですかあ」的なことをコメントするくらいしかできず。会場からは「ワールドカップのように、日本と韓国と共催にすればいいのでは」という意見まで飛び出す始末。もう勝手にしてくれ・・

フリー・レイソンが「私は見本市というものに全く興味がない。私は、アーティストが生み出した作品をそれに相応しいコンディションで観たいのであって、見本市のショーケースの中で抜粋を見たいわけではない。また、その作品がどのようなコンテクストで、なぜ生まれているのか、ということを知りたい。私はアーティストと対話がしたいのであって、そのマネージャーと先に値段の交渉をしたいのではない」と豪語したのには、会場からも大きな拍手が巻き起こっていた。さすがだ。ソウル見本市のメインスポンサーであるソウル芸術文化財団主催のシンポジウムの席で、ここまで言えるラディカルかつ勇気ある彼女が、私は大好きだ。

しかし、それにしてもこのセミナーで我々が見たものは、アメリカ型の舞台芸術と、ヨーロッパ型の舞台芸術の、劇的な対立だった。舞台芸術を巡る、ひいてはアートそのものを巡る鮮明な考え方、それに基づく制度の違いが噴出したといっていい。

そして日本はどうなのか?見本市が誰のために必要なのかを再度考える時期に来ていることは確かだろう。出展団体=アーティストからさえ出展料をとって、必ずしも日本の舞台芸術を象徴しているわけではない団体のブースがランダムに並ぶ不思議な公平性を、誰がなぜ必要とするのか? などなどと考えはじめたら頭がウニ状態になり、午前中から猛烈に疲労してしまった。

うーん、去年に引き続き、SINSFOへの謎と疲労は深まるばかりだ・・・
by smacks | 2005-10-07 22:29 | ■アジア出張

ソウル出張3日目:ソウル芸術見本市

ソウル芸術見本市PAMS。個人的に見本市という場はあまり好きではないのだが、APPAFの理事会とのパッキングになっていて、諸々の事情により出ないわけにもゆかず。
今回が第一回目ということで、どんなことになっているのかという若干の興味もあり。日本からは東京舞台芸術見本市(TPAM)と国際交流基金のブースがあり、筆者も日本から来ていた関係者に混ざって若干のお手伝い。
開会式。韓国の文化観光省大臣やら舞台芸術関係者やらテレビ局やらが集まり、華々しいテープカットが行われる。ま、まるで新幹線が開通するようだ。そして驚くべきことに、国立劇場の広場に建てられた、オープンエアのブースたち。むー。
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関係者曰く、総予算1億円。来年度は1億5000万円になる予定。そのほとんどが韓国文化韓国省からの予算。つまり、国がオーナーとなり、民間組織が運営をしているという企画なのだ。たった3日間のイベントに1億円。。。。ブースとショーケースだけで、1億円。。。。むむー。

ショーケースもいくつか観たが、問題は、いろんなジャンルのものをごった煮のように見せているため、中にはクラシック・バレーもどきや伝統音楽もあり、いったいどういう基準で選んでいるのか、謎としか言いようのない状態。

あまりにも気分優れず、ソウル・フリンジフェスティバルのディレクターの李くんとテハンノへチゲを食べに。ここで、韓国政府の文化政策、ソウル市の文化政策、また韓国舞台芸術界の錯綜した人間関係やら対立関係やらをご講義いただく。むー。やっぱりどこもかしこもシガラミの世界なのね。。。何をやっても批判の的になるのは万国共通として、韓国を外から見ている筆者としては、そのエネルギーには脱帽するものの、実際問題として、それが本当に力ある作品へと昇華していない現実がなんとももったいないと思うのだ。テハンノの劇場は若い観客で溢れ、ほぼ皆が徹夜で徹夜で仕事をしているという謎のエネルギーに溢れ、しかも公的資金がどどーんとアートに流れようとしている中で、一歩間違えると、観光誘致のイベント主義に終わる危険が、とても大きいように見える。まるで、日本のバブル期、腐るほどの文化施設がビジョンとプロジェクトなく建てられてしまったように。

夜、チェーホフの「桜の園」の翻案作品を観る。舞台は1945年、日本占領からの解放の混乱期。東京から戻ってくる一人の女性とその家族を描く。シンプルながら考えつくされた舞台装置。役者は皆、新劇っぽい演技だが(だから?)とてもうまい。とても良くできた、まさにウェルメイドの舞台だった。
by smacks | 2005-10-06 22:02 | ■アジア出張

ソウル出張2日目:AAPAF理事会

朝からAAPAF(Association of Asian Performing Arts Festival アジア舞台芸術祭連盟)の理事会。うー、眠い。そして東京よりは格段に寒いソウルで、風邪気味。。。
午後はAAPAFのプロジェクト・シェアリング。それぞれのフェスティバルが未来に企画中のプロジェクトに関してプレゼンを行い、パートナーを募集するという時間。一番バッターに任命された筆者は、TIF06のプログラムの紹介と、中でもスレイマン・アルバッサームの新作「カリラ・ワ・ディムナ」のコ・プロデュースを募る。他のフェスティバルも、なかなか面白そうな企画を用意しているよう。

夜は「テロリスト」という芝居を見る。04年に書かれ韓国の主要な戯曲賞を得た話題作。今回は脚本家自らが演出しているが、既に他の演出家による舞台も上演されたそう。古今東西の様々な革命を起こした偉人の日常を断片的に描き、彼らがその時代にはテロリストと呼ばれ、所謂テロ行為を行っていたことを、コミカルに描く作品。役者はかなりうまいと思うのだが、どうも演出がやや過剰サービスというか、小劇場系エンターテイメントというか。分りやすくしてしまう傾向。
by smacks | 2005-10-05 23:00 | ■アジア出張

ソウル出張1日目:「ジュヌン」再び in ソウル

SPAFのメイン会場のカフェで、ファーデルを発見。
照明と音響のテクニカル・スタッフといるなんて、珍しいなあ~と思いつつ久々の再会を喜ぶ。と、スタッフたちは、筆者の登場を千載一遇のチャンスとばかりさーっと何気なく消えていってしまった。やっぱり、またくどくどとダメ出ししてたんだ。。おっさん変わってないなあ。

どうも一昨日の初日、字幕が大失敗し、ひともんちゃくあったらしい。それがよくよく聞くと、筆者がソウル側に送った脚本、つまり字幕原稿ではなく、スクリプトそのものを、律儀に翻訳者が全部訳し、それをプロジェクターで全部見せようとしたらしい。しかも、オペレーターは素人、ゲネプロなし。そりゃうまくいくわけないじゃん・・・しかも彼らは、何かにつけTIFと比較し、「東京では問題なくできたのに、ソウルではなぜできない」的なことを言っていたらしい。。。おいおい。

という不満不平を、チュニジア側、ソウル側双方から別々に、切々と聞かされる筆者。ああ、「もめる」ってこういうことなのね・・・

観劇中は、観客の10パーセント~15パーセントは途中で席を立ったが、最後まで残った観客たちは、会場総立ちのスタンディング・オベーションと共に熱狂的に迎えていた。東京経由で、この素晴らしい作品がソウルの若い世代にも絶大なインパクトを残したことを、今更ながら嬉しく思った。また、今夜の公演がジュヌンの最終公演ということで、その最後にも立ち会えて感無量。

パフォーマンス後はいつものフェスティバルカフェで、チュニジアの人々と宴会。しかし、ここでも、役者やテクニカル・スタッフはファーデルがいるため寄り着かず・・・筆者は例のごとくファーデルにつかまり、人生について、指導される。。。
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チュニジアの二人の大女優と、演出家ファーデル・ジャイビと、韓国のジュヌン翻訳家の方。(韓国語でジュヌンの戯曲を出版するそうです)
by smacks | 2005-10-04 22:57 | ■アジア出張

今日からソウル

今日から4日間、ソウル出張。(というか、今ソウルのホテルに着きました)
韓国は今、国やソウル市など行政がイニシアティヴをとった文化振興政策の一環か、フェスティバルや文化関係の国際会議、見本市までもがこの10月初旬に集中している。

ざっとする仕事の量は・・・
1)AAPAF(アジア舞台芸術祭連盟)の理事会 
2)ソウル財団主催 SINFO (Seoul International Network Seminar of
Festival Organizers)でのパネル参加 
3)ソウル芸術見本市への参加
4)ソウル舞台芸術祭(SPAF)主催 Seoul Forum への参加 http://www.spaf21.com/
5)チュニジアのファーデル・ジャイビとのミーティング(SPAFで来韓中)

などなど。ところで、今回の来韓の密かな目標は、10名以上の韓国人の名前をフルネームで読めて、書けるようになること。これは、とても難しい。

到着後すぐ、駆け足でまわったサムソン美術館。レム・コルハース設計の部分は閉鎖中で見られなかったが、マリオ・ボッタ設計のミュージアム1(韓国伝統美術)と、ジャン・ヌーベル設計のミュージアム2(近現代美術コレクション)をまわる。多くの友人の証言どうり、マリオ・ボッタがよかった。
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by smacks | 2005-10-04 14:24 | ■アジア出張

シンガポール出張:4日目

6月8日
出張最終日。お昼にスレイマンと市村さんと合流、今後のことについて議論を詰める。かなり詰りました。今後に御期待下さい。どうやらクウェートにおけるスレイマンの地位も、昨年10月に勲章をもらって以来だいぶ向上したらしいし! クウェートのプリンセスとTIFの共同制作も夢ではない??

夕方からは、お疲れモードでホテルで休息の市村さんと別れ、一人半日バカンスを満喫。あまりに整然としすぎもはや人口楽園のようなシンガポールの町並みに辟易した筆者が向かった先は、リトル・インディア。インド系の移民が住むここは、まさにプチ・インド。まず市場から漂ってくる香辛料や野菜や草花のにおいが、シンガポールの湿気にのってむわむわと漂ってくる。人々の衣装や町並みも、映画で観るインドみたいだ! と、実際のインドを知らない筆者は単純に喜んでみたが、やはり匂いが強烈過ぎて長居はできなかった。
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それからスルタン・モスク周辺に形成されるアラブ人街へ。ペルシャ絨毯に水タバコ・・・懐かしのアラブ・イスラームの雰囲気だが、筆者が好きな、髭が濃くて眼光の鋭いアラブ系のおっさんとかはおらず。まあムスリムといってもマレー系の人々なのでしょう。

結局飛行機が飛び立つまでシンガポールの街中を一人ふらふらし、岐路につきました。
by smacks | 2005-06-08 23:21 | ■アジア出張

シンガポール出張:3日目

6月7日
コロキアム2日目。本日は午後から、筆者もパネラーとして出場するセッションがあり、朝から「英語で話すの嫌だな~」モード。それでも昼からはAAPAFの全体総会があったりと、なかなか準備もできず。
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セッションが始まる15分前に初めてモデレーターのDragan Klaic 氏(オランダ在住の批評家・研究家)に会うことに。本セッションのテーマは「Different Models of Co-Production and Commissionning in Asia & Europe アジア・ヨーロッパにおける共同製作とコミッションワーク」。筆者とスレイマンのほかに、シンガポールのTheatre Works (オン・ケンセン主宰の劇団)のプロデューサーTay Tong 氏、De Singel というベルギーのアートセンターのディレクター Jerry Aerts 氏、そしてオーストラリア・パースの批評家Sophie Travers 氏。いったいこれだけバックグラウンドが違うメンツの話をどうまとめるのか・・・・どきどき。モデレーターDragan氏、さすっが国際会議のプロ。独特の語り口でぐいぐいと進行していく。が、その英語がちゃんと聞き取れるか、舞台上の筆者はひたすら超必死・・・しかも一番最初の質問が私のところにくるし~~超どきどき。まるで英語力を試す面接試験のよう。。議論を戦わすというよりは、こちらが素材としてTIFの中東プログラムの成り立ちやそのモチベーション、制作のプロセス、コ・プロデューサーとしての責任とリスクの問題などを、プア~な英語で提供するのが精一杯でした。。。が、それにスレイマンが細かいニュアンスやコンテクストを流暢な(というかネイティヴの)英語でばしばし説明してくれるので、情報はきちんと立体化したようです。ほっ。1時間30分のセッションながら、質問・コメントも続出。よいセッションだったのではないでしょうか。しかしネイティヴに交じって英語を話す&理解するのって、本当にプレッシャーです。というか苦痛です。
セッションが終わって一息入れる間もなく、今度はプロジェクト・シェアリングに突入。これは今回のコロキアム参加者の希望者が、自分のプロジェクトのアイディアをプレゼンし、共同パートナーを募るための時間。筆者もTIF05で製作したパレスチナの作品「壁―占領下の物語II」をプレゼンするつもりで待機していたら、マイクが回ってくる直前になんと日本から到着した市村さんがスレイマンに連れられて会場に乱入(?)、「壁」を紹介する前に市村さんを皆さんに紹介してみたら大ウケでした。その謎のインパクトも手伝って、プレゼンの後には多くの関係者が「壁」のDVDを求めてコンタクトしてきてくれました。よかったよかった。そしてまる2日間のコロキアムも白熱の議論とともに終了して、皆さんお疲れ様でした~
その後はビール片手にスレイマン・市村会談、そして今回のコロキアム参加者たちとのディナーに参加。むしむし暑いシンガポールの夜、オープンテラスで熱い海鮮中華を堪能した。(が、隣の市村さんは今にも溶けだしてしまいそうなほど暑そうだった・・・)
by smacks | 2005-06-07 23:10 | ■アジア出張

シンガポール出張:2日目

6月6日
朝9時。昨晩遅くにシンガポールに到着した弘前劇場の長谷川孝治氏が合流し、皆で会場のArt Houseへ向かう。なんとも素朴なネーミングの建物だが、実はシンガポールの旧国会議事堂。2004年にギャラリーやパフォーマンス・スペースも備える、シンガポール最新のアートセンターとして生まれ変わった。
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アジア・ヨーロッパ舞台芸術コロキアムAsia Europe Contemporary Performing Arts Colloquiumは、今日と明日の2日間ぶっ通しで行われる。メインテーマは[ Critically Spealing ] 。アジア、ヨーロッパをベースに活動するアーティスト、フェスティバル・オーガナイザー、批評家、プロデューサー、劇場関係者などが一同に介し、今日の舞台芸術におけるクリエーション、コミッション、そしてプロデュースについて「批評的な」立場から議論をする2日間。プログラムの詳細や参加者リストなどはすべてIETMのページからダウンロードできます。
午前中のセッション2では世田谷パブリック・シアターのイニシアティヴで実現したコラボレーション・ワーク「グランド・ホテル・アジア Grand Hotel Asia 」に参加した演出家やプロデューサーの松井さんが登場、その制作のプロセスやヴィジョンなどが紹介された。またセッション3ではLIFT(ロンドン国際演劇祭)の新しいディレクターや韓国の現代舞踊フェスティバルModafe のディレクターなどが、キュレーションを巡る議論を展開。しかし、話が抽象的になるとちょと英語でついていくのしんどいなああ・・・でも周囲からは質問・コメントに挙手する人々続出。IETMはインフォーマルなミーティングと銘打っているだけあって、会議は極めて能動的というか互いがシェアする場として機能しているよう。

昼食時はAAPAFの理事会・その2。近くのレストランに移動してまたまた会議は続行。しかし、なんとも不安定な状態でトロピカル・ドリンクを配膳していたレストランの給仕さんが、なんと私の左半身とかばんの真上でお盆をひっくり返した! ので髪の毛からかばんの中身まで濡れてしまった。。。普通日本ならクリーニング代出すよなあ・・・シンガポールではSorry で片付けられてしまったが、さすがに午後もこの状態で会議に出続ける気になれず、いったんホテルに戻ることに。いやはや大凶。

それから長谷川さんと諸々の打合せをしたり、長谷川さんとシンガポール・アーツフェスティバルのミーティングの通訳をしたり。そうこうしているうちに、Art Houseの真向かいにあるビクトリア劇場にスレイマンらが到着。早速テクニカルの仕込みにお邪魔。公演は10日からなので観られないが、今回もハムレットは演出家であるスレイマン本人が演じるそうです! 観たいような、観たくないような・・
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夜は郊外のシンガポール国立大学の劇場で、オーストリアのKlaus Obermaierによるダンスパフォーマンス「Apparition」を観る。アルス・エレクトロニカのFuture Laboで開発された作品というだけあり、まさに、ザ・テクノロジー系ダンス。プロジェクションの映像とダンサーの動きが完全にインタラクティヴにシンクロした舞台は、幻覚のようでもあり。恐らくこれといったテーマ性が不在なところも、テクノロジー系パフォーマンスにありがちな傾向でちょっと笑えてしまえたが、二人のダンサーの影が融合する中を細かい光の粒子が移動しあうところなど、なんだか人体を破壊するウイルスが他者の人体に侵食していくようで、どきっとするほど良く出来ていた。美術系ウケするだろう作品。かつてテクノロジーとのコラボを標榜していたダンスが、ダンサーの体にへんなセンサーや電器コードをつけてやっていた時代が、懐かしい過去に思えた。

それから街の中心部に戻り、スレイマンや松井さんとシアター・ワークス主催の野外パーティーへ。ここでもIETMやAAPAFの関係者に加え、先ほどのパフォーマンスのアーティストらと盛り上がった。が、もう汗でどろどろ。深夜でも暑くてむしむしするのがシンガポールなのでした。
by smacks | 2005-06-06 23:47 | ■アジア出張


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