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日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
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2005年 11月 13日 ( 1 )

「再考! 地域とアートプロジェクト」

朝からヨコトリを視察。川俣さんによる案内。2時間後、展示を観終えて、一番印象に残った作品は?と聞いたところ、多くが高嶺格と答えた。なるほど。

午後。シンポジウム。
予想どうり多くの方に来ていただくことができた。議論のライブ感を高めるため、通訳さんには申し訳ないが、原稿はないし、事前打合せも30分程度。それでも、まさにこちらが聞き出したかったことをピンポイントに展開してくれるインプロビゼーション能力の高さには脱帽。ディテールに入りすぎず、ジャン・ブレーズが考案して実現したプロジェクトの唯一性とそのモチベーションを語る。プロジェクトの目的がはっきりしている。それを達成するためのシナリオと方法そのものがクリエイティブというか、それまでの常識に捉われない自由な発想がある。そのシナリオをいったん書いたところで、あとはひたすら人々を説得に回る交渉力と熱意が必要となる。シンポジムでは言っていなかったが、河口プロジェクトを市議会で通すのに、200回も議員や行政関係者への説得ミーティングをこなしたという。
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ディスカッションでは、フランス人の観客も少なくなかったため日本語部分をマイクを通して通訳してもらう決断をした。そのため議論のライブ感がやや欠けたこと、結果的に時間が足りなかったことは主催者としてやや残念ではあったが、内容的にはとても満足のいくものだったと思う。ボナン氏の発言は、ロワイヤル・ド・リュクスやラ・フォル・ジュルネなど、ナントにまだまだある名物プロジェクトを紹介しつつ、これらのプロジェクトの背後にある文化行政の魂、ビジョンを語るものだった。ヨコトリのディレクターとしてではなく「アーティスト」として「人を育てること、人をつくること」を作品の制作行為そのものの中に組み込んでいくことをこれまでもこれからもやり続けたいという川俣氏の発言は非常にリアリティのあるもので、逆に人がいない、という慢性的な問題を浮き彫りにした。また司会をお願いした加藤さんは、横浜で現代美術・舞台芸術・音楽の毎年持ち回りトリエンナーレ構想を披露。2009年の横浜がどうなるのか、楽しみだ。

レセプション→打ち上げ。ANJのスタッフに助けられ何とか乗り切る。今やANJでは、若いスタッフがたくさん。とても助けられる。

その後深夜のBankART NYKにて。オープンしたばかりに3F部分を見せてもらう。リュー・ユニークの人々も場所の雰囲気や空間のポテンシャルに御満悦。

そしてまたホテルの横のバーにて、とても遅くまで。よせばいいのに・・・・
by smacks | 2005-11-13 15:14 | ■仏・ナント市関連


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