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日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
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Stop the Wall 「壁」は乗り越えられる

というシンポジウムに参加した。主催はStop the Wall 実行委員会。複数のNGOが共同で運営する活動体で、イスラエルの「安全壁」建設に反対している。3名のジャーナリストによる報告とコメントがあり、自分がパレスチナで見てきたことを再確認するよい機会となった。

ドキュメンタリー監督、森達也さんの発言。ある共同体が他者からの脅威にさらされ危機管理意識が作動すると、まず第一に想像力が消滅する。つまり、他者に対する想像力=思いやりが消滅し、相手が自分と同じ人間であり、家族や恋人を持ち普通の生活を送っているという他者のディテールを抹殺する。そのとき、加害/被害の関係は紙一重となる。9.11から現在に至るアメリカ、ホロコースト以降のイスラエルがその好例であり、さらに震災とオウムという不条理な受難に遭遇した日本社会が、95年を境に危機管理を高め続けていることを森氏は例として指摘した。

想像力。それこそがアートの役割であると私は信じる。「セキュリティ」を理由に他者の人間性や尊厳を無視するような我々自身の危うさを、想像力の復権によって回避すること。武器を取らずに対話すること。大声で「われわれ」の被虐性を叫ぶのではなく、可能な限りの静けさをたたえながら自らの想像力で相手と向き合うこと。

イスラエルが建設を進めている壁の全長:687km (東京-青森間に相当)
イスラエル国内世論(昨年): 壁建設について 59% 支持 22% 不支持

これから私たちはこの「壁」とどう向き合ってくのだろうか?
by smacks | 2004-11-09 23:21 | ■TIF05-パレスチナ
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