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日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
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ベルリン→ウィーン→ブリュッセル

最近、ますますブログに更新ができず。

ヨーロッパ出張中は、ネット環境も本当にかんばしくなく。ベルリン、ウィーン、ブリュッセルを巡り、14日早朝に日本に帰ってきました。

以下、ごくごく簡単にレポートします。

ベルリン:
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テアタートレッフェンという、「2008年ドイツ語演劇年間ベスト作品フェスティバル」みたいなフェスティバルに呼んでいただき行ってきました。ドイツ、スイス、オーストリアの3カ国内で製作・発表された舞台作品が、ぜんぶで15作品くらいラインナップされており、ある種の品評会というか、ドイツ語文化圏の演劇を確認する場というか、そういう性格のフェスティバルのよう。基本的に、ドイツ語で上演される、ドイツ国家ないしドイツ語文化圏の、伝統文化としての「演劇」を継承・維持するための装置であることは明確なので、良くも悪くも、古典をいかに現代的にアレンジするか、という差異で競っているような作品も多かった。結局、トレッフェン以外のところで行われていた作品の数々のほうが個人的にはずっと刺激的で、HAUでやっていた作品はいずれも面白く(トルコ移民かつゲイであるアイデンティティをテーマにした作品とか、ドキュメンタリー系とか)、またフォルクスビューネで観た2作品も良かった。朝の10時30分から観たカストロフの「エミールと探偵」では、客席は小中学生で埋め尽くされ、もはや歓声・怒号・奇声などで、うるさいうるさい。子供たちをも挑発するカストロフ。また、ルネ・ポレッシュの作品も、悪戯しつつも痛烈な批判をやっていて、とても刺激的だった。(↑写真は、フォルクスビューネのシンボル前にて)

ウィーン:
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ウィーン芸術週間(↑のようなビジュアル)、というフェスティバルで上演されている、とある演目の観劇と打ち合わせのため、一瞬だけ行きました。さすがハプスブルグ帝国の都。すべてが帝国仕様、つまり、無意味に大きく豪華で圧倒的。ちなみにウィーン芸術週間というフェスティバルも、実はアヴィニョンよりも予算が多い、20億円規模のフェスティバルで、さすがはブルジョワの町という感じ。もちろん時間ななさすぎてそれ以上の印象はないのだが、お金もっていたら、生活は楽しいのかも知れない。ウィーン市庁舎の前には、特設劇場が組まれていて、こんなことに。その正面は、ブルグ劇場。友人に案内してもらったのだが、ここは歴代の皇帝も、またヒトラーも観劇した歴史をもつ劇場で、第二次世界大戦中は内部を完全に破壊されたものの、1950年代に再建され、現在のような姿になったとのこと。オーストリアはドイツよりもさらに、役者を愛する文化が根強いようで、人気役者が亡くなると、劇場から出棺するセレモニーが行われるほどだそう。(演出家やドラマトゥルクは絶対にそういうことがないそうだ)近々、静岡芸術劇場にもブルグ劇場の名優芝居がやってくるので、とても楽しみ。↓はフェスティバルのオープニングのため、全館ライトアップされるウィーン市庁舎および特設会場。ああ20億は違う。
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ブリュッセル:
ゲルマン圏から行くと、ブリュッセルって、本当に小人の国のようだ。すべてがミニチュア。。急に親近感増す。毎年恒例、クンステン・フェスティバル・デザール。ベルリンやウィーンに比べると、ずっと少ない予算で、すごく親近感。今年はなぜか、異常に暑いブリュッセルで、劇場に篭るには惜しい天気だったが、3日間で7本観た。日本からは山下残さんの「そこに、書いてある」という作品が招聘され、爽やかな話題を振りまいていた。あとは、ブルーノ・ベルトラオというブラジル人の振付家の新作初演が、恐ろしく素晴らしかった。フォーサイスやアンヌ・テレーザ・ドゥ・ケースマイケルも来ていて、期待の高さを物語っていた。ちなみに裏話としては、振付家はパスポートを噴出して国から出られず、初演にも間に合わず、最初のリハーサルはスカイプ中継で行ったとのこと・・・

ところで、この10日間の出張で、おいしいものを食べたという記憶がない。唯一あるとしたら、ベルリンのタイ料理屋と、ウィーンのブルグ劇場横のカフェで頼んだシュニッツェル(薄豚肉のカツレツ)の最初の3口くらいか。別に期待してはいなかったけれど・・・
by smacks | 2008-05-13 21:56
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