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日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
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絶賛! 「ヒトノカケラ」

強烈な芝居を見た。新国立劇場THE LOFT シリーズ第二弾として小ホールで公演中の「ヒトノカケラ」である。

新国立劇場初登場の劇作家(篠原久美子)、演出家(宮崎真子)、という組合せ。
(演出家の宮崎さんは俳優座所属の演出家さん。前回の東京国際芸術祭が終わった直後、ぜひスレイマン・アルバッサームの「アル・ハムレット・サミット」をワークショップとして取り上げたいというお話を頂いて以来面識はあったのだが、恥ずかしながら今回始めて作品を拝見させて頂いた。)

クローン技術と人はどう向き合うか? クローンという、下手をすれば陳腐で非現実的なSFや「クローン人間の自分探し」みたいな話になりかねないテーマを、強烈なリアリティをもって観客をぐいぐいと引き込んでいく。「もはや極端にヒューマニズムの失われた超未来を設定し、「文明批判」をしている余裕はないのではないか」という作者の言葉を裏切らず、「難病治療や生殖医療、人体の一部を資源化するビジネスといった緊迫した現実的な問題」を、生と死、家族といった普遍的なテーマ軸から見事に描ききっている。何しろテキストにものすごい力がある。問題からまったく逃げない。観客に強い共感を与えながら、問題を開いたままそっと終わるエンディングにも脱帽した。役者もうまい。

久々に、強烈に「考えさせられる芝居」を見たというものすごい満足感がある。とにかく細かいことでいちゃもんなどつけたくなくなるほど、圧倒的なパワーのある作品なのだ。

明後日3日(水・祝)まで新国立劇場小ホールにて。まだご覧になっていない方にはぜひ見てほしい、必見の舞台です。
by smacks | 2004-11-01 23:11 | ■演劇・ダンス系
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