「囚われの身体たち」無事初日あきました!

今だから言えるけれど、今回の舞台で唯一無二の舞台装置=絨毯が航空便の遅延で本番前日の夜中にしか届かないという、危機一髪の数日間を経て・・・ようやく幕があきました。

気がつけば、満席に近い客入りと、スタンディング・オベーションが出るほどの反響に、ほっとしています。

もちろん逆境続きの仕込で、いろいろと間に合わなかったこともあり、それは言い訳として明日から改善するとしても、やはり芝居そのものの力に圧倒された人の声を多数頂いています。

なかでもニッセイ基礎研究所の吉本光宏さんが、こんな素敵なメッセージを、cp-netに掲載してくださいました。まだチケットをゲットしていない方、お急ぎ下さい!

Subject: [cpnet-info][01781] 必見、ファミリア・プロダクション@TIF

ニッセイ基礎研、吉本です。

今し方、東京国際芸術祭で、チュニジアのファミリア・プロダクション
『囚われの身体たち』を観てきました。

cp-netの会員、とりわけ、アートマネジメントを学ぶ若い人たちに
ぜひ見てほしいという思いに駆られ、このメッセージを書いています(学生は2,000円です)。

このカンパニーが2年前の初来日で上演した「ジュヌン-狂気」を見た時の思いは、
NetTAMのリレーコラムに書きましたが、今回の作品は、さらに深いものでした。
http://www.nettam.jp/main/00home/column/06/

作品に込められた凄烈なメッセージは、メールで安易に語れるようなものではありませんが、
演劇という芸術表現の持つ逞しさ、アーティストの気高い勇気、そして、
それを私たちに提示したNPOの誇り…、とにかく考えさせられる作品です。

しかも、それが廃校の体育館でNPOの主催で行われている、ということは、
そのまま、日本の文化政策に対する痛烈な批評でもあります。

何のためにアートマネジメントの仕事に向き合い、文化政策の研究に取り組むのか。
「このためにやっているんだ!」ということを確信できる(少なくとも私には)、
そんな作品でした。

公演の概要は、下段情報、ならびにANJの相馬さんの今朝の[cpnet-info][01778]をご覧ください。

念のため最後に一言だけ。
決して楽しめる作品ではありません。観る人に「覚悟」を問う、そんな作品です。
by smacks | 2007-03-16 02:00