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日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
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8月2日:レバノンからのビデオ・メッセージ

戦火のベイルートから陸路でシリア→トルコに脱出し、パリを経由して日本に昨日到着された、アラブ䄀映画研究者の佐野光子さんに、今日、ようやく再会することができた。窓の外から見える破壊と戦闘の光景、驚くべき脱出劇、残された人々の安否、そして映画人やアーティストたちによる抗議と祈り。彼女のすさまじい体験と目撃の一部始終を、ぜひ今週末のCamo-Cafeにて、皆さんと共有できることを願っている。
ところで素朴に驚いたのは、彼女がこうやって陸路で脱出し、日本に避難するまでの一切の経費は、個人負担だということだ。もちろん現地の日本大使館は手厚い手配で彼女をアレッポというレバノンとの国境に近いシリアの町まで送り届けてくれたが、そのタクシー代やその後の飛行機代は、個人負担なのだそうだ。当然といえばそうかも知れない。しかし・・・イスラエル軍による攻撃で、出費が10万、20万とかかったら、イスラエル大使館に請求書を叩き付けたい気分だろう。戦争とは、かくも不条理なものかと、思い知らされた。イスラエル軍のせいで、肉親が死に、住む家を失い、怪我をして一生を棒に振っても、誰もそれを補填してくれないということだ。それほど、戦争は、個人の小さな、しかし貴重な幸福を奪う、不条理なものなのだ。

それにしても衝撃的だったのは、レバノンの映画人たちが、7月21日、戦火のベイルートで急遽制作し、船で脱出した一人の映画人がパリまで運んだという、4分間のビデオメッセージだ。これをパリのアラブ映画祭経由でゲットした佐野さんが、今日、西巣鴨まで運んでくれた。このビデオメッセージは、詩的ですらあり、美しくさえあるが、その静かに訴えかける言葉と映像の持つ力に、私はしばらく立ち上がれないほど衝撃を受けた。

この映像を、今週末のCamo-Cafeの冒頭と終わりに、流そうということになった。
これを、私は一人でも多くの人に見てほしいと切望する。このビデオ・メッセージを日本で始めて見る一員となるだけでも、Camo-Cafeに足を運ぶ価値があると、断言してよい。

さらに、このビデオメッセージを、ぜひ電波にのせたいと思う。このビデオ映像をプロデュースした機関の関係者によると、2000ユーロで映像を渡しているという。テレビ関係の皆さん、ぜひこの映像を電波にのせてください。連絡をお待ちしています。

それにしても、なぜ、21世紀、2006年になってさえ、人間は、他者を、悪意を持って殺しているのだろうか? イスラエル軍は48時間の停戦期限も守らず、空爆を再開した。岐阜県ほどの大きさのレバノンで、400万人しかいない人口の、ほぼ4分の1近くが、自宅を離れ避難生活を送っていることになる。
by smacks | 2006-08-03 00:28 | ■TIF07-レバノン
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