2006年 05月 13日
ブリュッセル出張2日目:フランドル通り
■摩訶不思議なブリュッセルの5月
昨年もそうだったのだが、この小さな国の5月週末には、春を祝福するように、可愛らしいイベント目白押し。すべてが可愛いブリュッセル。今日は仮装パレード?
■ヤン・フードン映像インスタレーション@De Marketen
クンステン・フェスティバルではビジュアル・アートや映画もプログラムの一部に入っている。中国はヤン・フードンの映像インスタレーション。10枚のスクリーンに10個のシーン。素晴らしい内容。
■アンナ・ヴィブロック展@KVS-TOP
スイスの演出家クリストフ・マルターラーの作品でセノグラファーとドラマトゥルクを兼ねるアンナ・ヴィブロック。これまでに作った舞台美術の模型が展示されている。しかし・・・どの舞台装置も、でかい。ほとんど舞台の上に家を一軒建てるような立て込み方。床も壁も天井も作っている・・・さすがドイツ語圏演劇。ツアーのことは一切考えていない。
■Ho Tzu-Nyen 「Utama, Every name in History is I」@Kaaitheaterstudio's
クンステン・フェスティバルの次期ディレクター、クリストフ君とMT後、シンガポールの演出家の舞台を観劇に。シンガポールという国家の成り立ちに疑問符を投げかける、映像&レクチャー型パフォーマンス。とてもスマート。シンガポールにも問題提起型のアーティストの存在を確認。
■マリアーノ・ペンソッティ「La Marea」@Rue de Flandre
ちなみにこの作品はもともとブエノス・アイレスのあるストリートのためにマリアーノが考案した作品で、今回はそのコンセプトだけをブリュッセルのフランドル通りに適用し、アーティストが現地滞在を経てキャスティングから空間作りまで時間をかけてつくりあげた、ブリュッセル・バージョンなのだそうだ。当然それをキュレーションしているのはフェスティバルなので、フェスティバル・プロデュースの作品ということになる。お見事。
■フェスティバル・パーティー
とても良い気分のままフェスティバル・センターへ。今年はフランス語圏国立劇場のホワイエがフェスティバル基地に。毎晩のように、フェスティバルに参加しているアーティスト・スタッフ・観客が入り乱れてのパーティーが行われている。大勢の関係者と2時ごろまで騒ぐ。ああ、こういうフェスティバル・パーティーをTIFでも仕掛けたい。が、東京には終電というものがあるんだよなあ。。。
by smacks
| 2006-05-13 18:58
| ■クンステン・フェス05-06