日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
by smacks
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巨匠シュトックハウゼンとその音楽
現代音楽の巨匠、シュトックハウゼンが28年ぶりに来日中。数日前から始まったばかりの「東京の夏音楽祭」の一環で、そして「日本におけるドイツ年」のイベントでもある。
かつて現代音楽にはまっていた筆者にとって、シュトックハウゼンはまさに「生ける巨匠」として、ご存命中(といったら失礼だけれども)に拝んでおきたい人物の一人。ここ数年、クセナキスが亡くなり、ルチアーノ・ベリオが亡くなり・・・と巨匠の死が相次ぐ現代音楽界において、全身真っ白の衣装(っていうかこれが普段着? フリル好きとの噂も)に身を包んで姿勢も正しいカールハインツおじさん、御歳78歳というが顔つやもよくとても元気そう。
後半部の、「録音テープ上演<天使=行列>~連作オペラ「リヒト(光)」から「光の日曜日」第2場」・・・・舞台上に照明効果で映し出される小さく黄色い光(月のイメージ)をまぶたに残像と残しながら、暗闇の中で聴く、至福の45分だった。会場のアートソフィアのホール内部、上下左右計算されて配置されたスピーカーから出る音楽の、壮麗で感動的なことといったら。音が立体的に空間をつくっていくということが、比喩ではなくて理解できるほどに、不思議な音が幾重にも重なっていく。現代音楽をゲテモノだと思っている方には、ぜひこの至福の45分で偏見を払拭して欲しい。
終わった後も拍手は鳴り止まず、熱狂的なファンからは、まるでロックのコンサートのような歓声が上がる。現代音楽のコンサートでここまで客席が沸き、観客がその至福感を会場全体と共有するという現場に立ち会ったことはこれまで一度もない。客席に設置されたオペ席にいるシュトックハウゼンは、ファンに囲まれて、サインと写真撮影タイム。(↓)の熱烈なファンの方々が、普段クラシックのコンサートによくいる金持ち老夫婦やいかにもといった音大生風情ではなく、電子音楽系な感じの人が多かったのも印象的。さすが電子音楽の先駆者。拝めてよかった。
by smacks | 2005-06-26 23:53 | ■音楽・音響系
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