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日々の仕事のこと、観劇・鑑賞記録、出張報告など、国内外の舞台芸術を中心としたアートおよびアートマネジメント全般がテーマです。
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新潟マダムたちの国際交流

4月26日
朝7時半(毎朝はやい!)、(筆者以外の人々の)滞在先である帝国ホテルから東京駅、そして新幹線トキに乗って新潟へ。新潟市とナント市は姉妹都市。途中、湯沢あたりでまだ雪の残るスキー場を通過。新潟駅には新潟市役所の方々が揃ってお出迎え。
それから新潟市役所へ表敬訪問。新潟の篠田市長に迎えられる。お昼ごはんは市内の高級料亭で懐石料理。座敷のお部屋にテーブルと椅子を並べたのは、腰が悪い(故に来日ができなかった)エーロー市長への配慮ということだったそうだ。通訳をしながら、いかに懐石料理の素材の説明が難しいかを実感。だいたい「おふ」って何? 小麦?豆腐?、筆者の和食に対する見識の低さが露呈する。。。「しそ」はハーブの一種だけど、そんな単語ないしなあ・・・
午後は新潟の観光スポットを見学。31階建てのビルから市内全景を見渡せば、新潟は本当に河口に面した臨海都市で、ナント市との地理的共通点はよく分かる。
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それから新潟市民芸術文化会館、その名も「りゅーとぴあ」へ。柳都(やなぎの都)にユートピアをひっかけたそうだ。もちろんここは、あの金森穣が芸術監督を務め、彼が率いるNoismがレジデント・カンパニーとして活動していることは、アート界では極めて有名な話で、このセンターの最大の特徴であろう。が、同施設の関係者による案内は、能楽堂、コンサートホール、劇場のハコとしての特性(稼働率、施設の技術的特長、貸館先など)に終始し、金森さんのことと、建築家である長谷川逸子氏のことは、質問に答える形で最後の最後でさらりと触れられただけだった。また、これだけの大規模な施設において、年間の自主事業は関係者曰く3つ。Noismの制作作品、能楽堂でのシェークスピア・シリーズ、そして子供向けの作品シリーズ、ということでした。ナント市の人々が、実際にハコそのものの持つ極めて大きなポテンシャルと自主事業の貧困さというギャップに、「なぜ?」という問いかけをなさずにはいられないのは当然のこととして、それがここ15年以上日本の多くの公共ホールの現実であることを、知識としてではなく眼前の現実として認識したことは、筆者には貴重な体験になった。
それからホテル新潟に戻りエーロー市長代理のランベール副市長による講演会。これは「新潟フランス協会」という団体が主催で、なぜか着物や煌びやかなドレスに身を包んだ新潟マダムたちが200名近くも押しかけていた。フランス文化愛好者たちのサロンのようなものなのだろうか? 
その後新潟市長に導かれ一行が辿り着いたのは、同じホテル内の円卓の宴会場。先ほどの新潟マダムたちによる拍手喝采で迎えられるのだが、あまりのことで笑いがこみ上げ顔を上げて行進できやしません。。。結婚式スタイルのレセプションで、筆者はナントの市議会議員となぜか西村智奈美衆議院議員の間に配席される。西村さんは新潟から選出された衆議院議員、民主党、背が高い、活発そうなお姉さんで、確かにまわりのぱっとしないオヤジたちのスピーチに比べ、ダントツ話が明快で好印象。通訳していても内容のあることを話してくれるので助かる。(お疲れ様です、とか、よろしくお願いします、とかの連呼だと訳しようがない・・)
その後、ほろ酔いの新潟マダムたちはいそいそと自作のプレゼントを配ったり、握手を求めたり、一緒に写真を撮ってはしゃいだり・・・フランスおじさんたちは完全にアイドル状態。彼女たちの描く国際交流はこういう姿なのだろう。でも、ボナンさんらが描く姉妹都市提携のメリットは、きっと、りゅーとぴあでナントの劇団やダンスカンパニーが日本人の演出家と新作を共同製作したりする、そんな事業を長期的に共有していくことに違いない。双方のギャップが埋まる日は来るのか、部外者ながらちょっと心配な気持ちになった。
by smacks | 2005-04-26 23:17 | ■仏・ナント市関連
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