アヴィニョン:ピナ・バウシュ追悼集会

アヴィニョンから戻ってきました。南仏の太陽をいっぱい浴びて、半年分くらいの光合成ができた感じ・・・だと思ったら、日本のじめじめ気候に既に弱り気味。。来週にはもうF/T09秋の記者会見があり、本格的な夏が来る前に秋モード突入しています。

ひとつ、アヴィニョンで最も心に残った瞬間のご報告を。アヴィニョン滞在の最終日、7月20日(正確には21日)深夜0時30分より、ピナ・バウシュ追悼の集会が、教皇庁裏の屋外庭園において、演劇祭主催で行われました。フェスティバル・ディレクターのヴァンサン・ボードリエによる主催者挨拶、前ディレクターのベルナール・フェーブル=ダルシエによるピナとのクリエーションの思い出話と、アヴィニョンで上演された数々の作品の映像スクリーニング。またピナとの関係が深かったイタリア人アーティストのピッポ・デルボノとそのパフォーマーBOBOのパフォーマンス的スピーチ。長年ピナのドラマトゥルクを努めていたライムント・ホーゲによる挨拶。そして最後に「カフェ・ミュラー」で使用されているあの物哀しい音楽を皆で聴きながらピナに思いを馳せる、という一夜。アヴィニョンに集まっていた数多くのアーティスト、関係者、観客、おそらく総勢500名が、ピナのことを、ピナの生み出した偉大な作品の数々を一緒に想った瞬間だった。

(屋外庭園にたまたまあったとしか思えない)直径5メートルほどの石の遺跡(?)の上一面に敷き詰められたカーネーション。私も偉大なアーティストに思いを馳せながら2本ほど頂きました。
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by smacks | 2009-07-23 23:53