パレスチナからの便り

アラファトがラマラを離れパリ・エジプトを経由してラマラ議長府に埋葬されて以来、3週間ぶりにようやくパレスチナからメールが届いた。アルカサバ劇場のディレクター、ジョージ・イブラヒムからである。「Everything is OK」という言葉で始まるこのメールに、私たちがメディアを通してみたあのラマラの悲壮感はない。が、「状況は刻一刻と変化」しており、「ようやく土曜日から予定どおりシリアで「占領下の物語」の公演旅行に出発できることになった」という文面には、そこに至るまでの混乱と疲労が読み取れる。とにもかくにも、ジョージをはじめラマラやエルサレム在住の団員がパレスチナから出国できる状況には戻ったことは朗報であろう。(もっとも、ゴラン高原を越えるわけにもいかないのでテルアビブ空港からの長旅を強いられるわけだが・・・)
アラファト亡きあと、彼らはいったいどんな思いで「占領下の物語」を上演するのだろうか。・・・アラファト死去に伴い刻一刻と変化する状況の中で、本当にわれわれは新作をつくりだすことができるのか? できるとは思うが、大変だろうとも思う今日この頃・・・
by smacks | 2004-11-18 00:31 | ■TIF05-パレスチナ